ゴルナーグラート鉄道の終着駅ゴルナーグラートにある標高3,100mの展望台、ゴルナーグラート展望台(Gornergrat)。
360℃パノラマの展望台から見たアルプスの山々の写真を交えてご案内します。
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ゴルナーグラート展望台 Gornergrat
山麓の町ツェルマットから登山鉄道「ゴルナーグラート鉄道」で約35分、ゴルナーグラート駅に到着しました。
ゴルナーグラート展望台(Gornergrat)はゴルナーグラート鉄道駅改札から5分弱上った先にあります。
ゴルナーグラート鉄道 Gornergratbahn(スイス)
ゴルナーグラート駅の線路の先。
スイス最高峰のモンテローザ(Monte Rosa)が行く手を阻むかのごとく立ちはだかります。
標高3,100mのホテル「3100クルムホテルゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)」越しの標高4,478mのマッターホルン(Matterhorn)。
キバシガラス Pyrrhocorax graculus
山の説明板の前のテーブルに、羽を休める鳥が現れます。
真っ黒な羽に黄色いくちばしと赤い脚がアクセントカラーの「キバシガラス(Pyrrhocorax graculus)」。
オーストリアのハルシュタットでも見かけました。
展望台のあっちこっちに移動しては、こちらの様子を伺っているようにも見えます。
さては…、山の案内をしてくれているのかもしれません。
お言葉に甘えて、ガイドしてもらうことにします。
南側の眺望 スイス最高峰モンテローザetc…
南側方面。
太陽の左手に位置する山がスイス最高峰のモンテローザ(Monte Rosa)。
猫耳のように二つ山があり、右側のプンタデュフールが4,634m(伊:Punta Dufour、独:Dufourspitze)で最高地点。
太陽の右手に位置する山は4,527mのリスカム(Lyskamm)。
モンテローザの足元を見るとエメラルドグリーンのお釜の右上に建物が…。
モンテローザ ヒュッテ(Monte Rosa Hütte)という山小屋。
標高4,233mのカストール(Castor)、4,092mのポラックス(Pollux)。
標高4,075mのロッチャ ネーラ(Roccia Nera)、4,139mのブライトホルンツヴィリンゲ(Breithornzwillinge)。
4,164mのブライトホルン(Briethorn)、3,883mのクラインマッターホルン(Klein Matterhorn)。
クラインマッターホルンの右手にはロープウェイを結ぶ支柱がよく見えます。
ツェルマットの南側にあるゴンドラ乗り場から「Zermatt ZBAG-lz → Furi → Trockener Steg → Klein Matterhorn」というルートで乗り継いで行ける場所。
その下に3,479mのテスタグリージャ(Testa Grigia)。
そしてマッターホルン。
西側の眺望 マッターホルンよりも高いヴァイスホルンetc…
ツェルマットの町の西側にある山々。
特にリズミカルに並んだ4つの尖った山が印象的で、左から4,357mダン・ブランシュ(Dent Blanche)、4,063mオーバー・ガベルホルン(Ob. Gabelhorn)、4,221mツィナルロートホルン(Zinalrothorn)、4,506mヴァイスホルン(Weisshorn)。
一番右のヴァイスホルンはマッターホルンよりも28m高いはずなのに…。
北側・東側の眺望 スネガetc…
ツェルマットからケーブルカーでアクセスできる標高2,288mのスネガ(Sunnega)方面。
左手下部に見える細長い湖がライゼー(Leisee)。
中央部の建物付近がブラウヘルト(Blauherd)、右手の建物周辺が標高3,104mのロートホルン(Rothorn)。
スネガの標高はゴルナーグラートよりも1,000m弱低いですが、森林限界よりも下に位置しているため周囲には植物や樹々の姿を見ることができ、ゴルナーグラートとはひと味違う風景を楽しめます。
スネガのハイキングコースと白ワインマッターホルン(スイス,ツェルマット)
ロートホルンの建物の左側。
写真中央の山はゴルナーグラートから約45km離れた場所にある標高3,934mのビーチュホルン(Bietschhorn)。
大多数の方がフィスプからツェルマットまで約1時間かけて電車で来ることと思いますが、ビーチュホルンはフィスプの向こう側にある山です。
地図上で見ると「もしかしてユングフラウやアイガーも?」という期待を抱いてしまうのですが、残念ながらそれらの山は見えません。
ビーチュホルンの左側の山は3,661mのブリェムリーザルプホルン(Blüemlisalphorn)。
あの山を越えればトゥーン湖です。
少しずつ南側に振っていきます。
左側はツェルマットの町中からもその姿を確認できる4545mのドーム(Dom)、4,491mのテッシュホルン(Täschhorn)。
右側は4,206mのアルプフーベル(Alphubel)。
アルプフーベルの右側にある小さな山が4,027mのアラリンホルン(Allalinhorn)。
ギザギザとした山頂部が特徴の4,199mリンプフィッシュホルン(Rimpfischhorn)。
建物の立つ山は3,273mのホーエリ(Hohtälli)。
ゴルナーグラート展望台から見える山の中で最も近い地点です。
そして右奥の頂上に雪が積もる山は4,190mのシュトラールホルン(Strahlhorn)。
モンテローザの東側方面。
手前の茶色い土色をさらす山は標高3,532mのシュトックホルン(Stockhorn)。
奥の白雪が眩しい山は標高3,803mのチーマ・ディ・ヤッツィ(Cima di Jazzi)。
モンテローザと同じくイタリア語。
あの雪肌の向こうはイタリアです。
その他ゴルナーグラートの施設
ゴルナーグラート展望台にある「3100クルムホテルゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)」内にはレストランやお土産屋さんも。
Googleで見るとレストランの評価はあまり高くないようですが、この後下にトレッキングをする場合は一度休憩するのによいかもしれません。
おわりに
ツェルマットからゴルナーグラートまでは「ゴルナーグラート鉄道」に乗車。
帰りはトレッキング。
ゴルナーグラートからローテンボーデン(Rotenboden)を経由して「逆さマッターホルン(Riffelsee)」の写真を撮影し、リッフェルベルク(Riffelberg)までハイキングして下りました。
スイスの旅は「お天気次第」で楽しみが大きく変わります。
ゴルナーグラート展望台へ行く前に「天気」と「ライブカメラ」をチェックしておくのがおすすめです。
逆さマッターホルンの映る湖 Riffelsee(リッフェルゼー)
ゴルナーグラート鉄道 Gornergratbahn(スイス)