網走湖の近く、呼人にある鶴雅グループのホテル、北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート(Hokuten no Oka Lake Abashiri Tsuruga Resort)のホテル宿泊記です。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート Hokuten no Oka Lake Abashiri Tsuruga Resort
5〜13世紀にかけて網走を含むオホーツクエリアに棲み、独自の文化を築いたオホーツク人。
そのオホーツク文化をコンセプトするホテルが、網走湖の近くにあります。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート(Hokuten no Oka Lake Abashiri Tsuruga Resort)。
北海道エリアのみにホテルリゾートを展開している鶴雅グループが運営する、4つ星ホテルです。
網走駅、呼人駅、女満別空港からの無料送迎(事前予約制)を行っており、往復別の場所に送迎していただくことも可能。
道東旅行の「初日」「終わり」、いずれに宿泊日程を立ててもスムーズです。
ラウンジ 回 かい
客室をご案内する前に、メインラウンジの回(かい)へ。
ラウンジの中央の暖炉は、夕刻になると炎が灯されます。
ゆらゆらと揺れる火を見ながら、思いにふけったり、旅行のプランを再確認したり。
旅人が思い思いにゆっくりと過ごせるスペースです。
ラウンジの周囲には木彫りの大鷲や鯨、椅子が並んでおり、厳かな雰囲気に包まれています。
感染症対策のため中止になっていたものの、平時は暖炉であぶる焼きマシュマロ、夜間にはオホーツクの自然や文化の語り部の会も開催されているようです。
ラウンジにはフリードリンクコーナーがあり、ホットコーヒー、リンゴ酢、ハスカップジュース、メロンジュースがありました。
図書室の古民(こたみ)にはアイヌ語辞典やオホーツク文化を紹介する書籍が所蔵されています。
火焔の塔
ラウンジの外に見える三角形のモニュメント。
北方民族のテントをイメージした構造物には、夜間には炎が灯されます。
凹凸のある壁面に陰影が浮かび上がり、ただならぬ雰囲気。
内部は足湯。
温泉(循環ろ過式、加温)
泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
泉温:25.2℃
タワー棟 和洋室
今回予約した客室はタワー棟 和洋室。
客室の広さは29㎡。
眺望は網走湖を望む「湖側」と「山側」の2種類あります。
ベッドルーム
オホーツク文様が施された和洋室。
高さが抑えられたベッドは圧迫感がないため部屋が広く感じられます。
お隣には、ごろんと転がるのに気持ちが良い畳スペース。
網走湖を望む窓側には、腰掛けできるソファーが並んでいます。
麦稈ロールの向こうに、網走湖。
良い眺めです。
ベッドの両サイドテーブルにはコンセントが一口ずつ備わっており、使い勝手は申し分ありません。
フクロウが彫られた可愛いコーヒーカップ。
冷蔵庫には1リットルのミネラルウォーターが入っています。
胃腸薬と絆創膏が置いてありました。
これは珍しい。
部屋着は北方民族の服装をイメージしたオリジナルのもの。
たびも付いています。
お風呂やお食事の際は、こちらに着替えてリラックス。
バスルーム
洗面台スペースの奥に、もうひとつの洗面台・バスルーム・トイレがあります。
バスルームには若干古さは感じますが、気にならないレベルだと思います。
アメニティ
アメニティは鶴雅オリジナルのもの。
黒千石豆、白鮭コラーゲン、ガゴメ昆布エキスなどの北海道産素材を使用。
1Fのショップで購入することもできます。
夕食
夕食ビュッフェ。
メニューはお刺身、蟹、いくら丼、蟹の味噌汁、エゾシカ肉の料理、北海道コーンの茶碗蒸しなど、道産の食材を堪能できる充実の内容。
原則、料理は小鉢に分けられ、小鉢の上には透明のテープが貼られています。
トングを使う必要がないように、配慮されています。
網走産の食材「もち麦」「行者菜」「ホタテ」。
地産の食材を楽しめます。
デザートも美味しい。
北海道ソフトクリームが美味しいのはもちろん、北天の丘オリジナルのカタラーナ(手前)があまりにも美味しくて、おかわりしてしまいました。
外側はパリパリ、中はとろりなめらか。
朝食
朝食ビュッフェも美味しかったです。
その他館内施設
ロビーとラウンジの間にある温泉。
露天風呂、サウナ、岩盤浴が備わります。
鶴雅のオリジナルアメニティやお土産を販売している売店は、ロビーの隣に。
売店には、網走ビールの流氷DRAFTも。
よく見ると発泡酒である上に金額も高いのですが、記念に一杯。
夜食のラーメンコーナーも。
さすがにビュッフェでお腹いっぱいになり食べられなかったものの、夜に小腹が空いた時にはこちらでラーメンを食べることができます。
エゾリスが遊びに来る庭。
宿泊翌日の朝、天気は小雨。
スタッフさんによると「雨が降っているとエゾリスが遊びに来ることは少ない」そうですが、雨が止んだ途端に庭に遊びに来てくれました。
もふもふの毛が若干雨露に濡れているのが、これまた可愛い。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートの場所・行き方・アクセス
女満別空港から車で約20分。
網走駅、呼人駅、女満別空港からの無料送迎(事前予約制)を行っています。
今回は往復ともに無料送迎を利用。
「女満別空港→ホテル」、一泊した後に「ホテル→網走駅」。
網走駅前でレンタカーを借り、世界遺産の知床へと向かいました。
感想・総評
北海道エリアのみに特化したホテルチェーン、鶴雅。
ホテルのコンセプト・しつらえは素晴らしく、レセプションの応対も素晴らしく、北海道で名を馳せている理由が身にしみて感じられました。
レセプションには感染症対策としてアクリル板が設置されています。
どこのホテルでも同じような対応はしているものの、鶴雅ではそのアクリル板にも文様がデザインされているのには驚きました。
この点は、後に宿泊したサロマ湖鶴雅リゾートも同様です。
鶴雅がいかにコンセプトや世界観を大切にしているかが伝わってきます。
強いて残念な点をあげるとすれば、エレベーターが2基しかない点。
満室時や混雑時には少し待つこともあるかもしれません。
暖炉のあるラウンジは素晴らしく、ここだからこそ味わえる贅沢な時間があります。
網走の食材を使った夕朝食のビュッフェも美味しかったです。
道東旅行の初日、あるいは最終日に、ゆっくりとくつろぐのに良い宿泊施設だと思います。
住所:〒099-2421 北海道網走市字呼人159
電話番号:0152-48-3211
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜10:00