スイスの首都ベルンへ行く前にガイドブックを見ていたところ、ベルンのページで気になる記述を見つけました。
日が沈む前の時間帯、ベルンの北側にある橋から「バラ色に染まるオーバーラント三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)」が見えるというもの。
バラ色?本当にそんな色になるのだろうか?この目で確認すべく、ベルン北側の橋へ。
コルンハウス橋 Kornhausbrücke
その名はコルンハウス橋(Kornhausbrücke)。
ベルン旧市街を流れるアーレ川に架かる橋で、建築年は1895年と古い歴史を持ちます。
この橋の南側(旧市街側)に穀物倉庫を利用した有名なレストラン「コルンハウスケラー(Kornhauskeller)」がありますが、ドイツ語のKornhausは穀物倉庫の意味。
コルンハウス橋の名は穀物倉庫に由来しています。
ベルンのコルンハウスケラー 穀物倉庫を改装したレストラン(スイス)
コルンハウス橋から東南側を望む。
ほんのりと赤と黄が入り交ざった濃淡のある色彩が美しい、秋のベルン。
太陽が傾き、アーレ川や周囲の高木には影が落ちています。
右奥の尖塔はベルン大聖堂。
中央付近の教会は「Kirche St. Peter und Paul」です。
ズームすると丘の上にあるバラ園の方までよく見えます。
夕刻の時間帯は、この橋を渡って急ぎ足で自宅に帰るベルン市民の姿が見られます。
バラ色に染まるユングフラウ三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)
首都ベルンから約60km南東の方角にある、ユングフラウ三山。
中央がメンヒ(4,107m、Mönch)、その左がアイガー(3,970m、Eiger)、右がユングフラウ(4,158m、Jungfrau)です。
バラ色に染まる…というのは言いすぎかもしれませんが、日が沈む前は雪の色が少し赤みがかって見えました。
ベルン旧市街の瓦屋根と街路樹の向こうに見える、4,000m級の山々。
この対比が何とも美しい。
ユングフラウを中央に持ってきて、右端に大聖堂の尖塔を入れた写真。
この後の夕焼け空も幻想的でした。
市民の方々も足を止めて撮影していたほどに。
おそらく、空が普段の夕焼け空とは違う表情をしていたのでしょう。
マジックアワーがあまりにも美しいので、ベルンの南側にあるキルヒェンフェルト橋(Kirchenfeldbrücke)も立ち寄ってしまいました。
こういう展開になると我を忘れて撮影してしまうのですが、際限がないので、この記事についてはここで終わりにします。