オーストリアはハルシュタット湖の南にある山、クリッペンシュタイン(Krippenstein)。
山頂付近からハルシュタットの町や塩鉱、ハルシュタット湖を望むことができる風光明媚な場所へ向かいます。
クリッペンシュタイン Krippenstein
クリッペンシュタイン(Krippenstein)はハルシュタット湖の南にある、ダッハシュタイン山脈(Dachstein)の山です。
クリッペンシュタインの標高は2,108m。
ハルシュタットの町の対岸にある「オーバートラウン」からロープウェイに乗り、観光客も気軽にアクセスできます。
クリッペンシュタインのロープウェイは3区間に分かれています。
見どころは大氷穴(Dachstein Giant Ice Cave)、マンモス洞窟(Mammut Cave)、ファイブフィンガーズ展望台(5fingers)。
今回はロープウェイの「第1区間」と「第2区間」に乗り、ファイブフィンガーズ周辺を歩きます。
ロープウェイ
ロープウェイのチケット料金表。
第1〜第3区間の往復チケットは「Panorama Ticket」の列。
大人€30.90、子供17.00。
大氷穴(Dachstein Giant Ice Cave)とマンモス洞窟(Mammut Cave)を訪れる場合は、セットチケットをお求めください。
dachstein-salzkammergut.com/en/
クリッペンシュタイン
ロープウェイの第1区間と第2区間を乗り継ぎ、クリッペンシュタインの山頂付近へ。
写真左手からKoppenkarstein(標高2,865m)、Hoher Giaidstein(標高2,792m)、そしてダッハシュタイン山脈の主峰Hoher Dachstein(標高2.996m)です。
ファイブフィンガーズ(5fingers)の展望台までは、徒歩約25分。
上空には、多数の飛行機と飛行機雲も。
左手の建物は、標高2,063mの場所にある「ロッジアムクリッペンシュタイン(Lodge am Krippenstein)」。
冬場はスキー場に直接アクセスできる宿泊施設です。
第3区間のロープウェイ。
壮観な景色。
ダッハシュタイン山塊。
北西の方角はハルシュタットの町。
時折気にしながら歩いていると、ハルシュタット岩塩坑の斜面と建物が見えてきました。
標高約800mのハルシュタット湖から標高3,000m弱のダッハシュタインまでにおける動植物の生息マップ。
5フィンガーズまでの道中、適度な間隔で看板が点在しています。
ちなみに、リス科のマーモットにはスイス同様にハルシュタット周辺でも遭遇することはありませんでした。
もし見ることができたなら、強運の持ち主です。
極寒の冬場を動物たちがどう生き延びるのかを解説したパネル。
左下のキバシガラス(Pyrrhocorax graculus)にはスイスのゴルナーグラート(標高約3,000m)で遭遇したことがあります。
北側、眼下に見えるはハルシュタットの町。
ファイブフィンガーズ
ハルシュタット側の岩壁の上に作られたファイブフィンガーズ展望台(5fingers)。
その名の通り、せり出した展望所が5本指のように分かれています。
5本指の中で最も特徴的なのが、一番左にある指(展望所)。
絵画の縁のような枠が設置されています。
裏側に回りこむことで上の写真のように撮影できるのですが、狭いために裏側に回りこむのにはそれなりの勇気が必要です。
何が怖いって、どうしてそんなに奥に設置してしまったのか。
北東側の眺望。
オーバートラウンの町、ロープウェイの出発駅がよく見えます。
ハルシュタットの町やハルシュタット岩塩坑を散策後、日程に余裕があれば(かつ、お天気さえよければ)、オーバートラウンからロープウェイに乗って5フィンガーズまで訪れる価値はあります。
地上から見るよりも「青さが十割増しに見えるハルシュタット湖」はクリッペンシュタインならではの眺望だと思います。
Bergrestaurant Dachstein Krippenstein
ロープウェイの駅に戻った後、レストラン「Bergrestaurant Dachstein Krippenstein」へ。
ヴィーナーシュニッツェルを注文。
口コミ通り、美味しいです。
ハルシュタットの地ビール「Das Bier」をお供に。
クリッペンシュタインの場所・行き方・アクセス
ハルシュタットの町の観光案内所近くにあるバス停「Hallstatt Lahn(Seelände)」からロープウェイ乗り場「Obertraun Dachsteinseillbahn」行きのバスが出ています。
(Postbus line No. 542 + 543)
途中に立ち寄る長閑なオーバートラウンの町も、素敵な雰囲気でした。