世界を旅する際の相棒、ガイドブック。
過去にさまざまな出版社のガイドブックを購入してきましたが、ここではその中でもおすすめのガイドブック、ロンリープラネット(Lonely Planet)について。
ロンリープラネット Lonely Planet
ロンリープラネット公式サイトOur Storyによると、ロンリープラネット(Lonely Planet)の起源はロンドンからオーストラリアまでの旅をしたTony WheelerとTony Maureenの夫婦が1973年に出版した「節約してアジアを横断する(Across Asia on The Cheap)」。
この本がロンリープラネット(Lonely Planet)の記念すべき第1版となります。
ロンリープラネットの特徴
- 広告・タイアップをしない
- ライターが実際に現地に赴きガイドブックを執筆
- 英語版が主
一方、日本の出版社のガイドブックはほぼ広告・タイアップありき、ライターが現地を訪れていないこともあり、ロンリープラネットとは真逆です。
タイアップでないことが正義・タイアップだから悪…とは思わないものの、ライターが現地に行っていないことについては旅行ガイドブックとしては致命的だと思います。
ただし、先述の通りロンリープラネットは英語版が主となり、日本語版はありません。
出発まで日数があるのであれば、準備期間に日本語訳をしながらじっくり読み進めていくのもそれはそれで楽しいですし、日本人向けのガイドブック「地球の歩き方」をメインとしつつ、ロンリープラネットをサブのガイドブックとして利用すれば良いのではないかと思います。
また、「文章が中心」であり「掲載写真が少ない点」もロンリープラネットの特徴のひとつ。
ロンリープラネットに掲載された数少ない写真のほとんどはGetty ImagesやShutterstockなどストックフォトで購入したものとなります。
この点については、Googleの画像検索やInstagram、Pinterestを使って補うのが良いでしょう。
都市名・地名や観光施設の名称を検索すれば、世界中の旅行者たちが投稿した写真を見ることができます。
ロンリープラネット 電子書籍版(PDF)
ロンリープラネット1冊のページ数は300ページ前後、中国やインドなどテーマが大きいエリアによっては1,000ページを超えるものもあります。
LCCが普及し、ただでさえ手荷物を減らしたい現代の旅行スタイル(LCCは預け入れ手荷物に別料金がかかるので機内に持ち込みたい)において、分厚い本を持ち歩くというのは非効率です。
ロンリープラネットは紙媒体だけでなく電子書籍(PDF版)も出版されており、PDF形式でダウンロードすればiPadやKindleなどのタブレットの大きな画面で、電子書籍のように表示・閲覧できます。
電子書籍版は紙の本よりも値段が安いのもメリットです。
ガイドブック(下記に記載しているのは一部です)のページ数・PDF版の価格は以下の通り。
ガイドブック名 | ページ数 | eBook版の価格 |
日本(Japan Travel Guide) | 904ページ | $14.06 |
台湾(TaiwanTravel Guide) | 400ページ | $13.13 |
香港(Hong Kong City guide) | 320ページ | $10.31 |
中国(China Travel Guide) | 1056ページ | $16.41 |
シンガポール(Singapore City Guide) | 224ページ | $11.25 |
マレーシア(Kuala Lumpur, Melaka & Penang Travel Guide) | 264ページ | $11.72 |
バリ島(Bali & LombokTravel Guide) | 416ページ | $14.06 |
インド(India Travel Guide) | 1248ページ | $16.41 |
アメリカ(USATravel Guide) | 1216ページ | $14.06 |
ハワイ(Hawaii Travel Guide) | 672ページ | $10.78 |
イタリア(Italy Travel Guide) | 976ページ | $13.13 |
イギリス(Great Britain Travel Guide) | 1056ページ | $14.06 |
ドイツ(Germany Travel Guide) | 816ページ | $13.13 |
フランス(France Travel Guide) | 1000ページ | $13.13 |
スペイン(Spain Travel Guide) | 864ページ | $13.13 |
モロッコ(Morocco Travel Guide) | 512ページ | $13.13 |
付け加えると、電子書籍(PDF版)では「チャプターごと」の購入も可能です。
例えば、イタリアのローマとフィレンツェの章だけ小分けで購入し、ミラノやフィレンツェなど他のエリアを省くこともできます。
ロンリープラネットの購入方法
ロンリープラネットの公式ウェブサイトの言語設定は、英語を中心にヨーロッパ圏の言語そして韓国語には対応しているものの、日本語や中国語には対応していないません。
そのため、購入する場合は英語の言語設定で購入することとなります。
各ガイドブックの購入画面(値段が表示されている画面)で「 Preview content」をクリックすると、どのような構成なのかを「目次」を見て確認できるので、購入前にチェックしてみるのも良いと思います。
決済はクレジットカードのVisaやマスターカードに加え、JCBも対応しており、PayPalでの決済も可能です。
購入手続きが完了すれば、すぐにダウンロードできます。
おわりに
先述の通り、日本の出版社のガイドブックは広告・タイアップによるコンテンツが中心となり、この収益構造は今後も変わらないでしょう。
今やウェブ上には様々なサイト・コンテンツがあり、さらにはブログやSNSの普及により個人が情報を発信することも容易になった分、情報で溢れかえっています。
今後は「誰が」「どのような立ち位置で」書いているのかという点は、(旅行だけに限らず)数多ある情報を取捨選択するうえで重要な指標になると思います。
日本語の広告だらけのガイドブックに飽きてきた方は、ロンリープラネットを手にすることで「旅行の新たな楽しみ方」「日本のガイドブックだけでは発見できないような体験」のきっかけになると思います。
新たな旅の相棒とすれば、旅の選択肢や自由度が増えるかもしれません。