イタリア シエナ観光（シエナ大聖堂〜カンポ広場〜マンジャの塔）

イタリア中部トスカーナ州の町、シエナ（Siena）。フィレンツェの中心部から南に約50キロの立地にあるシエナの町をゆっくり観光しました。

シエナ（Siena）の誕生秘話

シエナの町を散策しているときに頻繁に現れるのが、狼と二人の稚児の銅像。ローマの建国神話でもあり、セリエA ASローマのエンブレムにも描かれている「牝狼とロムルス（Romulus）とレムス（Remus）」です。

地元の伝説によれば、牝狼に育てられたロムルスがレムスを殺害し、ローマを建国（Romulus→Romaの由来）。ローマから北に逃げたレムスの息子セニウス（Senius）とアスキウス（Aschius）により町が作られ、セニウスに由来してシエナと名付けられたという。

シエナの由来が諸説あるにしても、シエナ大聖堂の脇やマンジャの塔の鐘楼の周囲も含め、シエナの町のいたるところに「牝狼とロムレス＆レムス」の像や絵が描かれていることから、この伝説も1,000年以上にわたってこの地シエナに根付いていることが分かり興味深いです。

世界最古の銀行と言われる、モンテ デイ パスキ ディ シエナ。1472年創業（Monte dei Paschi di Siena banca dal 1472）。尖ったアーチの入り口にも「Monte del Paschi」の文字を確認できます。

シエナ大聖堂 Duomo di Siena

シエナ大聖堂（Duomo di Siena）。正面のゴシック様式の美しいファサードが印象的。大聖堂の下部はゴシック様式の尖ったアーチではなく、ロマネスク様式の半円筒アーチになっているのが分かります。

ピッコローミニ図書館。ピッコローミニは第210代ローマ教皇のピウス2世（アエネアス シルウィウス ピッコローミニ、在位1458〜1464年）のことで、室内の側面にはピウス2世を描いたピントゥリッキオ（Pinturicchio）のフレスコ画画で埋め尽くされており必見です。

側面には中世で使われていた楽譜の展示も。

シエナ大聖堂の開館時間および料金は、季節ごとに細かく分かれているため、ここで詳細について書くのを省きます。入場料の目安は、オールインクルーシブプランで€8.00〜15.00。詳細については、公式ウェブサイトの「hours and price」でご確認ください。

www.operaduomo.siena.it/eng/index.htm

カンポ広場 Piazza del Campo

シエナの町の中央部にあるカンポ広場（Piazza del Campo）。広場に面するオーニングを伸ばしたレストランやカフェ、お土産屋さんが並びます。カンポ広場では年に2回（7月2日、8月16日）パーリオ（Palio di Siena）という競馬が開かれ、市民総出で楽しむそうです。

マンジャの塔 Torre del Mangia

カンポ広場の南側に建つマンジャの塔（Torre del Mangia）。

マンジャの塔は1338年から1348年に建築された塔で、高さは88mあります。マンジャはイタリア語で「食べる」を意味する動詞mandareを意味します。英語訳ではTower of the Eater。

由来は、鐘楼の管理人であったジョバンニ ディ バルドゥッチョ（Giovanni di Balduccio）なる人物が「利益を食いつぶす」という意味の「Mangiaguadagni」というニックネームだったことから。

塔の上へのアクセスは階段ですが、石の階段を上りきって頂上にたどり着いた時の眺望と爽快感を楽しみに一歩ずつ歩を進めましょう。

西側の眺望。シエナ大聖堂をとらえる。

北西方面、サンドミニコ教会を見おろして。サンドミニコ教会の東側には、地元のサッカークラブチームSSローブル シエーナの本拠地スタジアム。この中世の町並みの中にスタジアムがあるという驚き。

北東側。サンフランチェスコ聖堂。

リズミカルな小高い丘と、なだらかな山々の遠景が美しい。

マンジャの塔の営業時間・休業日・チケット料金

シエナの場所・行き方・アクセス

おわりに

各都市に魅力があるイタリアでは移動時間に割かれる時間も多いため、シエナやサンジミニャーノは旅行プランの当落線上にある都市かもしれません。同じトスカーナ州のフィレンツェとはまた異なる魅力を発見できるので、ぜひ訪れてみてください。

サンジミニャーノ 世界遺産の塔の街（イタリア）