スイスという国の地図を俯瞰するように見てみると、大きな湖がいくつか点在しているのが分かります。
首都ベルンの南東にある「トゥーンからインターラーケンヴェスト」の間にある湖がトゥーン湖。
ユングフラウ方面の入り口であるインターラーケンや、マッターホルンの麓にあるツェルマットへ電車で移動する際、車窓から見える長閑な湖です。
ここではトゥーン湖遊覧船の概要や公式サイトへのリンク、シュピーツ〜トゥーン間で撮影した写真を交えてクルーズの模様をお届けします。
トゥーン湖クルーズ(遊覧船)
トゥーン湖クルーズの主な船着場(Schiffstation)と鉄道駅をプロットしました。
観光プランにもよりますが、以下のいずれかの鉄道駅から船着場へ移動し、船旅で移動するプランが王道なのではないかと思います。
- インターラーケンヴェスト Interlaken-West
- シュピーツ Spiez
- トゥーン Thun
今回は「シュピーツ〜トゥーン」間の遊覧船に乗船しました。
時刻表
遊覧船の時刻表はシーズンにより異なります。
「夏季は1日あたり9本」、「冬季は1日あたり5〜6本」です。
詳細はトゥーン湖クルーズを運営するBLSの公式サイトからご確認ください。
www.bls.ch/en/fahren/fahrplan/bls-linien
チケットの購入・料金
遊覧船のチケットは「オンライン」「船内」で購入可能。
トゥーン湖とブリエンツ湖の遊覧船は「スイスの鉄道パス」も適用されます。
乗り放題の「スイストラベルパス」、運賃が50%割引になる「スイスハーフフェアチケット」の詳細は下記の記事をご覧ください。
» スイスの鉄道パス(トラベルパス ハーフフェアカード)の比較まとめ
シュピーツ駅からトゥーン湖畔を歩く
グリンデルワルト駅からインターラーケン駅で乗り換え、シュピーツ駅に到着。
シュピーツ駅は高台に位置しているため見晴らしがよく、鉄道駅前の展望台からは穏やかなトゥーン湖とその湖畔の様子がよく見えます。
もしトゥーン湖の遊覧船に乗る時間の余裕がない方でも、このシュピーツ駅前の展望台に立ち寄り「トゥーン湖畔の長閑な景色」と「アイガーの頭」だけでも見ていく値打はありそうです。
紅葉の先に、ヴェッターホルン(Wetterhorn、3,692m)、そしてアイガーの北壁(3,970m、Eiger)が顔を覗かせています。
駅前の坂道を降り、湖へ。
シュピーツ駅からトゥーン湖遊覧船乗り場までは徒歩で片道約20分です。
あたり一面には黄金色の葡萄畑。
トゥーン湖の北側の集落もよく見えます。
シュピーツ湖畔の教会。
シュピーツ〜トゥーン
クルーズ船に乗りこみます。
1Fが二等席、2Fが一等席です。
アイガー(3,970m、Eiger)。
シュピーツから西に離れるごとに、少しずつユングフラウ三山が姿を表します。
アイガーの右に現れたのは修道士のメンヒ(4,107m、Mönch)。
ユングフラウ(4,158m、Jungfrau)も姿を見せました。
少し肌寒いけれど、スイスの白ワインをいただきます(CHF5.00)。
トゥーン湖畔で静かに佇むシャダウ城(Schloss Schadau)。
ここからクルーズ船はシャダウ城の脇にある細い水路へと入り、トゥーンの船着場を目指します。
トゥーン湖から先は「アーレ川(Aare)」へと合流。
アーレ川はスイスの首都ベルン、ビール湖を経由し、ドイツとの国境で「ライン川」に注ぎます。
スイスとドイツの国境、ドイツとフランスの国境を流れたライン川は、オランダのワーレ川に注ぎ、北海へ抜けるのです。
船の航行ルートにいるアヒルや鴨がきちんと逃げられるのかひやひやする場面も。
無事、トゥーンの船着場へ。
シュピーツを出発してから約46分の短い船旅が終了。
トゥーンの船着場の目の前に「トゥーン鉄道駅」があるので、夕刻にベルンやチューリッヒ、インターラーケンに向かう場合も安心です。
トゥーン鉄道駅を背にして、クルーズ船乗り降り場の方を振り返る。
やはり、何度でも見てしまいます。
どのような表情をしているのか、気になって。