The Reclining Buddha、大寝釈迦仏がハイライトの寺院、タイ・バンコクのワットポー(Wat Pho)を訪れました。
ワット ポー(Wat Pho)
ワット ポー(Wat Pho)は現チャクリー王朝(1782〜)の初代国王ラーマ1世の時代に作られた(1788年完成)第1級王室寺院。正式名称はワット プラ チェトゥポン ウィモンマンカララーム(Wat Phra Chetuphon Vimolmangklararm Rajwaramahaviharn)。ワットポーはタイ第4の王朝としてバンコクに遷都してすぐに作られた寺院のため、まさにバンコクとともに歴史を歩んできた寺院ともいえます。
ワットポーの敷地は広く、上記マップ1の本堂が約半分近い面積を占め、中央2にチャクリー王朝歴代国王を表す仏塔が並びます。タイ・バンコクの観光地でもあまりにも有名で文化の象徴となっているリクライニングブッダ(大寝釈迦仏)は4番にあり、ワットポー最大の見どころです。
リクライニングブッダ(大寝釈迦仏)
雅やかな金色色が輝きを放つリクライニングブッダ。現地ではPhra Buddha Saiyasと呼ばれています。リクライニングブッダはラッタナーコーシン朝(チャクリー王朝)のスタイルで作られ、漆塗りの上に金メッキが施されています。
ブッダの高さは15m、全長は46メートルと長く、通路の途中に複数あるビュースポットからじっくりと鑑賞可能。足の長さは5m、高さは3m。
この旅ではワットポー以外にもアユタヤーのワットチャイワッタナーラームとワットローカヤースッターでリクライニングブッダを見学しましたが、ワットポーのリクライニングブッダは室内に保管されているということもあり、最も印象的でかつ、最も華やかで美しい。
今回訪れたタイミングでは足裏周辺を修復工事しており、足先まで含めて一枚の写真に収めることができなかったのは残念なところ。
リクライニングブッダの周りは回廊になっており、一周可能。
ブッダの背面側には煩悩の数である108個の鉢が置いてあります。20バーツで硬貨をレンタルしてお金を落としていくことで煩悩を消し去ることができるそう。日本では大晦日に除夜の鐘が鳴らされますが、理念は同じということでしょうか。わたしもチャレンジしてみました。煩悩は消えた…のか?
チャクリー王朝の国王を讃える仏塔
前述のマップ2にある4本の仏塔(The Great Pgodas of Four Kings)。チャクリー王朝の初代国王ラーマ1世(チャクリー)からラーマ4世を讃える仏塔です。
現チャクリー王朝(1782〜)は、バンコクから約70kmのアユタヤを都としたアユタヤー王朝(1351〜1761)、チャオプラヤー川西のトンブリーを都としたトンブリー王朝(1767〜1782)に続く、タイの歴史上4番目の王朝(首都バンコク)です。
アユタヤー王朝時代は隣国のビルマからの度重なる攻撃を受け、バンコクに遷都したチャクリー王朝時代も欧米列強のアジア進出・植民地化の中、西のビルマ(英領)東のインドシナ(仏領)の緩衝地帯ということもあり、東南アジアで唯一欧米列強の植民地化を免れています。
中国石の像
ワットポーの境内には、門という門の前に石像のガーディアンがシンメトリーに設置されているのを見かけます。
この石像は中国で造られた石像(Chinese Stone Dolls)で、中国との貿易から帰る船のバラスト(ballast、船を安定させるための重し)として使用され、タイに到着後に寺に設置されたものです。石像には戦士や貴族、聖職者といった人間だけではなく、そしてライオンやトラ、馬、豚など動物のものもあります。
ワットポーのチケット料金・入場料
ワットポーのチケット料金は1人100バーツ。ミネラルウォーターのチケットも付いており、寺院の中の引換所で交換できます。
ワットポーの場所・行き方・アクセス
ワットポーへの行き方は、チャオプラヤーエクスプレスボート(船)、タクシーやトゥクトゥク、バスが主な手段となります。
わたしの今回の旅程ではBTSサパーンタークシン駅Exit2近くのCentral Pierからチャオプラヤーエクスプレスボートのオレンジ(料金:14バーツ)に乗船し、No.9 ター チャーン(Tha Chang)で下船。ワットプラケオを見学後、徒歩で約12分南下してワットポーに向かいました。ワットポー見学後はタクシーに乗車しBTSサイヤム駅(Siam)まで200バーツでした。
ワットポーの最寄りチャオプラヤーエクスプレスボート停留所はNo.8のター ティアン(Tha Tien)です。ター ティアンまではワットポー北側の入口から徒歩約2分。
住所 | 2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok, Thailand 10200 |
電話番号 | +66 2 226 9595 |
時間 | 8:00〜18:30 |