上海市の西隣、浙江省嘉善にある水郷古鎮、西塘(Xitang、シータン、さいとう)の1泊2日旅行記です。
西塘古镇の写真や見どころ、観光マップ、行き方をまとめます。
Contents
西塘 Xitang
西塘(Xitang、シータン、さいとう)は浙江省嘉興市嘉善県にある古鎮で、明・清時代の建物が今も綺麗に残る水郷のひとつ。春秋戦国時代の呉・越の領土境界に位置している。上海中心部から直線距離で片道約65km弱と上海からのアクセスもよく、日帰り観光も可能。ミッションインポッシブル3でトムクルーズ演じるイーサンハントが煙雨長廊を駆け抜けたシーンでも有名。
西塘の観光地図(マップ)
西塘鎮の主たる観光スポット、上海含む各都市と接続する西塘バスターミナルをプロットした観光マップです。
見どころは川に沿うように東西約1km弱の範囲にまとまっているため、丸1日あれば観光チケットで入場できるすべての施設を見学しつつゆっくり観光できます。帰りの上海行きのバスが18時台なので、日帰り個人旅行の場合はその点だけご注意を!(時刻表は後述)
西塘バスターミナルに掲示されていた観光マップも下記URLに掲載しています。
西塘古鎮の観光チケット・料金・入場料
西塘は観光チケット対象スポットの営業時間内(4〜10月:8:00〜17:00、11〜3月:16:30)の場合、ゲートで必ずチケットをチェックする仕組みになっています。チケットを買わなくてもぶらり散歩ができる朱家角とは違い、観光チケットの購入が必須です。
西塘古鎮の観光チケット・料金・入場料
大人 | 100CNY |
60〜69才 | 50CNY |
70才〜 | 無料 |
学生 | 50CNY |
列に並びチケットを購入しようとしたら、リンゴをかじっているおばちゃんに我が物顔で割り込みされそうになりましたので、こちらも我が物顔で制止致しました。こちら1人ですけど並んでおりますので…。
西塘古鎮のツアーバス
上海旅遊集散中心上体総站から水郷ツアーが出ており、西塘古鎮日帰りのツアーバス1日1本出ています。料金は往復のバス運賃・チケット込みで140CNY。
環秀橋
西塘景区のほぼ中心に架かる環秀橋から東側を望む。
永寧橋
永寧橋から西の眺望。西塘の観光マップの表紙にこの絵が写っているのを見ても、永寧橋から西側(環秀橋)を望む景色が西塘古鎮の風景で最も美しいのかもしれない。右手は煙雨長廊。
煙雨長廊
川の北側に伸びる屋根付きの街路、煙雨長廊(廊棚)。食事処やお土産屋が立ち並んでおり、売っているものやメニューを見ながら歩くだけでも飽きない。とある場所にはゲテモノ料理も…。
石皮弄
西街を歩いていると現る、西塘にある路地の中で最も狭い石皮弄。全長68m、最も広い場所で幅1.1m、一番狭い箇所はわずか0.8mの幅員しかない。王宅の出口に面しているので王宅の見学後は石皮弄を通ることになる。
瓦当文化展示館
西塘は江南水郷の民家の瓦を作る窯業が盛んな街であった。瓦当文化展示館では明・清における様々な紋様の瓦が展示されている。瓦の装飾により建築年式や建築様式を判断できるというほど、西塘の瓦には歴史価値があるという。
西塘 街歩き
南側のメインストリート、西街。
西塘の街を歩いていると無数にある臭豆腐のお店、管老太臭豆腐。食わず嫌いだった臭豆腐も、匂いがあまりしないので食べてみたら揚げ豆腐のようで結構美味しい。
お時間があれば個人的にぜひおすすめしたいのが、安境橋を東に渡った先にある、焼香港北街と焼香港南街。煙雨長廊や西街と異なり観光客が少なく通りも静まりかえっている。古き良き西塘の街を感じられる場所です。
西塘の夕日・夜景
西塘の夕日・夜景の観賞およびカメラに収める場所において「夜景が一番綺麗であろうところはどこか?」思案しながら一日中歩き回っていましたが、個人的に安境橋(Anjing Bridge)北西方向と考え、ここでシャッターを切ることに決めました。
風情ある一枚の絵。昔の中国にタイムスリップ…。
と写真を見る限りにおいてはそう言いたいところですが、ミューズだと素敵な情景も、音ありだと「最悪」です。(これは黙っていれば分からないまま終わるのですが)実は川の東側の通りに音楽をガンガンに鳴らしたバーが乱立しており、そこから大音量で流れる音楽がこの地に佇む「風情」という漢字からすべての字画を吹き飛ばします…。
西塘の場所・行き方・アクセス
上海から西塘行きの長距離バスは
- 上海バスターミナル(上海长途汽车客运总站)
- 上海南バスターミナル(上海长途客南站)
から出ています。上海バスターミナルの最寄り駅は中国国鉄および地下鉄1・3・4号線のターミナル駅「上海駅(上海火車站)」、上海南バスターミナルの最寄り駅は地下鉄1・3号線の「上海南駅」。
上海バスターミナルおよび上海南バスターミナルから西塘へのバス時刻表はそれぞれの公式サイト(上海バスターミナル、上海南バスターミナル)で確認可能。運営元が異なるようで、それぞれサイトが別で面倒です…。かつ、上海バスターミナルは中国語のみ対応、上海南バスターミナルは中国語・英語に対応してます。ブラウザがGoogle Chromeだと日付入力(カレンダー)が上手くいかないため、Safariなどクローム以外のブラウザでの検索を推奨します。
西塘鎮までのバス片道運賃は
- 上海 – 西塘:37CNY
- 上海南 – 西塘:36CNY
今回は上海駅(上海火車站)最寄りの上海バスターミナル(上海长途汽车客运总站)を利用しました。実測の移動時間は「上海→西塘:2時間30分」「西塘→上海:2時間」でした。ガイドブックに掲載されている所要時間(1時間30分)よりも長くかかる想定をしておいた方がよさそうです。
長距離バスチケットの購入にはパスポートが必要です。行き先「Xītáng(シータン)」と人数を伝えればOK。
途中、嘉善のバスターミナルを経由し、西塘が終着駅です。
西塘駅バスターミナルからは上海、上海南はもちろん、杭州、蘇州、寧波、紹興、南京、鳥鎮行きのバスもあります。
西塘から上海・上海南行きのバス時刻表と料金
西塘から寧波・杭州・蘇州行きのバス時刻表と料金
時刻表が変わっている可能性もあるため、最新情報は必ず西塘駅バスターミナルに到着後、ターミナル内に掲示されている時刻表をご確認ください。その他行き先は下記にアップしてます。
西塘→南京・常州・湖州ほかのバス時刻表
西塘→杭州南・鳥鎮ほかのバス時刻表
西塘のホテル
上海中心部とは異なり、Booking.comやagodaなどの外資系ホテル予約サイトでは西塘のホテルがほとんどヒットしません。もしお泊りになる場合は中国の予約サイトTrip.com(旧Ctrip)をご覧になるとよいと思います。
今回わたしが宿泊したホテルについては下記記事にアップしております。

おわりに
西塘は佇まいに魅力はあるものの、平日でも観光客が多いうえに、そして何よりも夜のバーの喧騒によるマイナスが大きく、個人的には上海に近い朱家角古鎮の方が水郷の風情を感じました。
もし西塘で一泊される場合は、夜は早めにお休みになり、早朝早起きして観光客のいない風景を歩いてみるのもよいかもしれません。
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