上海西部にある水郷、江南古鎮朱家角(Zhujiajiao、ジュージアジャオ、しゅかかく)の1泊2日旅行記です。
朱家角鎮の観光マップや見どころ、上海から朱家角への行き方を写真を交えてまとめます。
Contents
朱家角鎮 Zhujiajiao
朱家角(Zhujiajiao、ジュージアジャオ、しゅかかく)は、宋、そして後の元朝の時代に街が形成された水郷古鎮。町には36個の石橋が架かっており、江南古鎮の特徴的な瓦屋根を持つ家々が立ち並ぶ。上海中心部から約40km弱西に位置しており、上海旅行での日帰り観光も可能な立地である。
朱家角鎮の観光地図(マップ)
朱家角鎮の主な観光名所、遊覧船の乗り場、バス乗り場(上海、朱家角)をプロットしたマップです。
朱家角の主な観光スポットは南北約700m、東西500m以内にまとまっており、一日あればすべての観光スポットを巡ることができます。
朱家角の観光チケット・遊覧船の料金
Line1 観光8ヶ所+遊覧船 | 80CNY | 課植園、上海全華水彩芸術館、円津禅院、上海手工芸展示館、城隍廟、大清郵局、童天和薬号、朱家角人文芸術館、遊覧船(Short Route) |
Line2 観光6ヶ所 | 60CNY | 課植園、上海全華水彩芸術館、円津禅院、上海手工芸展示館、城隍廟、大清郵局、童天和薬号、朱家角人文芸術館 |
Line3 観光4ヶ所 | 30CNY | 課植園、大清郵局、童天和薬号、朱家角人文芸術館 |
朱家角の観光チケットは上記3種類。遊覧船のチケットは短いルートでも80CNY、長いルートで150CNYの料金がかかるため、遊覧船に乗りたいのであれば80CNYのLine1 観光8ヶ所+遊覧船(Short Route)チケットを購入しておくことを推奨します。
他方、朱家角では観光チケットを購入せずにぶらぶら歩いて回るプランも可能です。放生橋や廟橋を訪れつつ、商店街の北大街で食事をする程度でしたらチケットを購入しなくてもいいかもしれません。
北大街
朱家角名物の粽(ちまき)や豚足、お土産屋さんが立ち並ぶ商店街、北大街。
放生橋
明朝の1571年に架けられた長さ72m、幅員5m、高さ7.4mの石橋、放生橋(放生桥)。名称の由来はかつてこの橋から魚を放流していたことから。
遊覧船
遊覧船の乗り場は課植園、放生橋、城隍廟の3ヶ所。
Short Routeは「課植園」または「城隍廟」どちらに行くか選べます。今回は放生橋 – 城隍廟のルートで船に乗船。乗船時間は6、7分。船から眺める古鎮の風景は陸地からのそれとは目線の高さが異なるため、また一味違う朱家角の街を見ることができました。
廟橋
朱家角に残る唯一の木造橋、廊橋(廊桥)。北大街と漕河街を結ぶ。
大清郵局
1903年に設立された郵便局、大清郵局。上海にあった13の郵便局のひとつで、現在は中国の郵便の歴史を紹介する博物館になっている。
1876年に大清国が発行した龍の図柄の郵便切手。
June?July?1905年6月3日あるいは7月3日に撮影された上海の大通りのポストカード。
1901年10月20日撮影のマカオ。左下はおそらくギア要塞。右上はギア要塞から眺めた風景だろうか?マカオに再訪する機会があれば、この風景と同じ角度で写真を撮影してみたい。

阿婆茶楼
放生橋を北側に渡り、東井街を西に進むと左手に見える阿婆茶楼。テラスでお菓子をつまみながらお茶を楽しめます。お茶は小ポット68CNY、大ポット128CNY、お菓子は18CNY。明らかに観光地価格ですがテラス席が空いていれば途中休憩しながら川を行き交う船をのんびり眺めるのもよいでしょう。
課植園
15年の歳月をかけ1912年に完成した中国と西洋の様式を組み合わせた庭園。
上海全華水彩芸術館
中国で唯一の水彩画専門の展示館、上海全華水彩芸術館。
館長である陳希旦氏の水彩画を中心に展示された美術館。雪景色など、水彩画を通して短期旅行者では見ることができない水郷の景色を鑑賞できる。
朱家角 街歩き
朱家角の夕日・夜景
放生橋から西に沈む夕日をこの目で見てカメラに収めたく。18:00頃から放生橋周辺でスタンバイし、石橋の上を右往左往しながらシャッターを切りつづけます。今回訪れた6月中旬の上海日の入り時刻は19:00。19:30まで撮影。
放生亭の屋根に映る、放生橋を行き交う人々の影。
江南古鎮の家々の特徴である瓦屋根。そしてその向こうに沈む夕日。
西に沈む太陽と刻々と移り変わる空のグラデーション。
朱家角の場所・行き方・アクセス
上海からの朱家角へのアクセス方法は主に2つ、
- 路線バス 沪朱高速快線
- ツアーバス
路線バス 沪朱高速快線
路線バスは普安路バス停からバス「沪朱高速快線」が出ています。バス停は地下鉄「大世界」駅(1号線・8号線)3番出口から徒歩5分。料金は片道12CNY。所要時間は1時間15分〜1時間30分(所要時間は実測)。
バスの車内に集金する巡回員がいるので、バス運賃は巡回員に直接支払います。
各座席シートベルトもありますし、運転も(想像した以上には)丁寧だったのが意外。

普安路発 | 6:00〜22:00 |
朱家角発 | 5:10〜21:00 |
沪朱高速快線には分刻みの時刻表がなく、上記時間内で20分に1本程度出ています。最新の時刻表は上海普安路および朱家角バス停にてご確認ください。
ツアーバスは上海旅遊集散中心から出ており、料金はチケット代含み85CNY。地球の歩き方によれば「往路:10:00、復路:16:50」とあります。

朱家角のバスターミナル
普安路発のバス沪朱高速快線で個人旅行で行くよりも上海旅遊集散中心からのツアーバスの方が料金は若干割安です。しかしツアーバスの復路出発が16:50だとすると、夕焼けや夜景を見るのはスケジュール面で厳しいかと思います。「朱家角でどのような一日を過ごすか?」を一考してから路線バスにされるか、ツアーバスにされるかお決めになられるとよいと思います。
朱家角のホテル
西塘と同様に朱家角も例にもれず、外資系ホテル予約サイト(Booking.comやagoda)の掲載件数が少ないです。朱家角に宿泊する際は中国のホテル予約サイトTrip.com(旧Ctrip)で探されるとよいと思います。
今回わたしが朱家角で宿泊したホテルの宿泊記は下記にまとめています。

おわりに
上海中心部から片道わずか1時間弱で訪れる水郷古鎮の旅。前日に訪れた西塘古鎮のようなBar通りなどもなく、落ち着いた雰囲気がよかったです。
今回は「Line1 観光8ヶ所+遊覧船(80CNY)」を購入しすべてのスポットを回りましたが、今回の旅行記で紹介していない場所については無理に行かなくても(優先度を下げても)いいと思います。

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