東京から伊豆大島までのフェリー乗船記(さるびあ丸)

さるびあ丸 特1等

東京の竹芝フェリーターミナルから伊豆大島まで大型客船およびジェット船で往復旅してきました。

竹芝⇄伊豆大島フェリー船のレポートです。

東京から伊豆大島までのアクセス方法

東京から伊豆大島までのアクセス方法は、2種類あります。

  • 竹芝フェリーターミナル⇄岡田港・元町港 大型客船・ジェット船(東海汽船)
  • 調布飛行場⇄大島空港 航空機(新中央航空)

今回は前者の船旅。大型客船で22:00に竹芝客船ターミナルを出港、翌6:00に伊豆大島に到着するプランです。

伊豆大島側の港には「岡田港」と「元町港」の2箇所ありますが、入港港は出港直前にならないとわかりません。
今回は岡田港でした。

竹芝フェリーターミナル

竹芝フェリーターミナルはJR浜松町駅北口から徒歩7分。

チケット売り場で乗船券を購入したら、乗船票に電話番号や住所を記入して待機します。

竹芝フェリーターミナル チケット売り場

事前に東海汽船の電話窓口で「出港の何分前に到着しておけばよいか?」質問したところ「大型客船の場合:出発の1時間前を目安に到着」「ジェット船の場合:出発の30分前を目安に到着」してくださいとのことでした。

今回の大型客船では、乗船開始が出港20分前でしたので、最低でも出発30分前には竹芝のフェリーターミナルに到着しておくことを勧めます。

竹芝フェリー客船ターミナル

東京愛らんどの島唐辛子ホットドッグ

竹芝フェリーターミナル内にある、東京愛らんど(Tokyo Islands Cafe)。
伊豆諸島のお土産を購入できるアンテナショップと、名産品を使った軽食を食べることができるカフェレストランが併設されています。

今回は、島唐辛子のホットドッグ(400円)、明日葉のおひたし(400円)を注文。
ひと足早く、伊豆諸島の特産品をいただきます。
明日葉は独特の苦味がお酒のおつまみにも合うのでおすすめです。

土曜日ということもあってか竹芝フェリーターミナルの待合室には、続々とさるびあ丸に乗船されるお客さんが集まってきています。
見た感じ、釣りとロードバイク目的の方が多いように見受けられます。

さるびあ丸

さるびあ丸

竹芝⇄東京離島の大型客船には、さるびあ丸と橘丸の2種類あり、東京〜大島〜神津島航路に就航しているのは、さるびあ丸

全長120m、4973トン。旅客定員は816名。平成4年12月竣工。

往路では夜間熟睡しておきたかったので、完全個室の特等室を予約しようと思っていたものの…、特等室は人気があるようで前日にはすでに予約が埋まっていました。残念!

東海汽船のウェブサイトで空席状況をチェックしてみると、特等室は1〜2ヶ月前から予約しておかないと取れないようです。

空席状況|東海汽船

Aデッキ 特等、特1等、1等
Bデッキ 1等
Cデッキ 特2等、レストラン
Dデッキ 2等椅子席、コインシャワー
Eデッキ 2等和室

今回は、さるびあ丸特1等室のお部屋を予約してみました。

22:00の出港合わせて、21:40より乗船開始。
いよいよ出港です。

特1等 客室

さるびあ丸 特1等客室

特1等は個室にベッドが4つあるお部屋です。
運がよければ、相部屋なしになります。
今回は運よく1部屋わたしのみの宿泊となりました。

特1等室で他の方と相部屋でない場合、Cデッキにある案内所にてルームキーをもらえます(乗船券と引き換えとなります)。

伊豆大島フェリー 特1等

さるびあ丸 客室からの風景

特1等にはバルコニーはありませんが、小窓が付いているので客室内からも眺望を楽しめます。
お部屋から外の景色を眺めてゆっくり過ごせるのは特1等室ならでは。

さるびあ丸 特1等

窓際のソファに腰掛けながらTV視聴もできます…が、地上波デジタル放送は繋がらず、視聴できるのはBSのみ。

さるびあ丸 特1等 お茶

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客室の中にはお茶のティーバッグとポット、IHヒーターがあるので、温かいお茶をいただけます。
ただし、室内に冷蔵庫はないため、ペットボトルのお茶を冷やしたりはできません。

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テーブルには伊豆諸島新島へ流刑を受けた流人と島民にスポットをあてた歴史小説も。

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さるびあ丸 特1等 アメニティ

洗面台も特1等の客室内に。
フェイスタオル、歯ブラシ&歯磨き粉、シャンプー・コンディショナー・ボディーソープのアメニティ類も揃っています。

さるびあ丸 浴衣

浴衣も1人分ずつ用意されています。

ただし、浴衣で移動できるのは室内とAデッキのトイレ、自動販売機のエリアのみ。
船外やレストランへ行くことはできません。

さるびあ丸 特1等客室のベッド

特1等室のベッドはやや硬めですが、リラックスして熟睡できました。

ただし船内やデッキで過ごしていた時は気になりませんでしたが、ベッドに横になると大型客船がかなり波に揺れているのが分かります。
酔い止めは船に乗る前に必ず飲んでおいた方がよいですね。

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ベッド脇には小物置きとフックがあるものの、コンセントはベッド脇にありません。

平成4年竣工の古い船なので、携帯やスマホを枕元で充電する想定がされていないのでしょう。
特1等のコンセントは、窓際、テレビ脇、テレビ用コンセント、洗面台脇の4ヶ所にあります。

ちなみに、4人全員が知らない相手でかつ行き先が異なる場合は、目覚ましがひとつネックになりそうですよね。
今回は特1等室をひとりで独占できたため思いきりスマホのアラームを鳴らしましたが、伊豆大島に到着する30分前、5:30に船内放送で大音量のアナウンスがありました。
朝が苦手な方でも、船内放送で何とか起きれると思います。

船内

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船内を探検してみましょう。

特等室と特1等室は甲板(屋上)のひとつ下の階「Aデッキ」にあり、お部屋へと続く廊下は特等室・特1等室宿泊者以外の方が入れないように赤いロープでゲートが閉じられています。

Aデッキ専用の男女別トイレ、自動販売機もあり。
自動販売機の価格は良心的で、500mlペットボトルが140〜150円、缶コーヒー120円、アサヒスーパードライ500mlが310円、350ml缶240円です。
お酒を購入する際には運転免許証が必要となります。

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レストラン

さるびあ丸 レストラン

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レストランはCデッキに。
パスタ800円、カレーライス800円、きつねうどん600円、生ビール700円、枝豆400円などと料金は高め。

レストラン内でお酒を飲んでいるグループも多く見かけましたが、事前におつまみ類だけコンビニで買っておき、船内の自動販売機で冷えた缶ビールや缶チューハイを購入した方が安く済むと思います。

レストランと同じCデッキのフロアには、軽食の自動販売機もあります。
カップヌードルは200円。
お湯だけ注ぐこともできるので、事前に好きなカップラーメンを持ち込んでおくのもいいかも。
ニチレイのホットメニューでは、ハンバーガーセット400円、からあげチキン400円、フライドポテト400円など。

デッキからの眺望

さるびあ丸 Aデッキ

Aデッキの屋外。
テーブルや椅子が設置されており、出発直後は賑わいを見せています。

床は水で濡れている箇所が多々あるので、滑って転ばぬよう注意です。
実際に、盛大に転んでいる人を見かけました。

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東京ゲートブリッジと、中央にそびえたつ東京スカイツリー。
陸上では絶対に見ることのできない角度から街の風景を見れるのは、船旅の楽しみのひとつです。

東京の夜景を見ながらのデッキでの一杯は最高!
22:00に出港し、横浜に到着するのが23:30。
この間は屋外で夜景鑑賞クルーズを楽しみました。

伊豆大島 岡田港

さるびあ丸から見る伊豆大島

翌朝、無事に伊豆大島岡田港に到着です。
6:00到着予定でしたが、5:55には船外に降りることができました。

ちなみに港に到着後「早朝入港後の接続バス」に乗る予定の方に1点お知らせです。
接続バスは6:05には出発してしまいます!
船から降りるのに時間をかけていると、接続バスが行ってしまう恐れも。

このあたりは大島バスの時刻表にもっと大きく明記してほしいところ。
早朝の接続バスを逃すと行き先によっては3時間待ちぼうけになりますからね…(わたしは接続バスで三原山登山に向かいました)。

ジェット船 セブンアイランド大漁

セブンアイランド大漁

セブンアイランド大漁 座席

風の塔

帰路の伊豆大島→竹芝では、ジェット船のセブンアイランド大漁に乗船しました。

2016年に公開されたシンゴジラでは、ゴジラ第一形態が初めに出現したのがアクアライン風の塔でした。

そして伊豆大島は1984年に公開されたゴジラともゆかりがあります。
1984年に公開されたゴジラでは、ゴジラが伊豆大島の三原山に誘導されるというシーンがあり、翌々年の大噴火では三原神社近くにゴジラのような形をした岩「ゴジラ岩」が形成されています。

伊豆大島で三原山登山をされる方は、新旧ゴジラのミニロケ地巡りも楽しんでみてはいかがでしょうか。

おわりに

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今回乗船した大型客船さるびあ丸は古い船で年季も入っていましたがそれはそれでいい味が出ており、快適な船旅を楽しませてくれました。


伊豆大島 三原山山頂
伊豆大島 三原山登山〜裏砂漠コース|Miharayama