知床半島のオホーツク海側において、一般客が車で訪れることのできる最深部。
カムイワッカ湯の滝(Kamuiwakka Hot Falls)を訪れました。
カムイワッカ湯の滝 Kamuiwakka Hot Falls
「神が手を付いたことで5つの湖が生まれた」というアイヌの人々の伝説が残る、知床五湖。その先の、先。
悪路とも言える路を車で約10km走ると、温泉と川の水が混ざる滝、カムイワッカ湯の滝(Kamuiwakka Hot Falls)に辿り着きます。
知床硫黄山から湧き出る70℃の温泉と、カムイワッカ川の冷たい水が混ざることにより、滝の上流では「ちょうど良い湯加減」になるという、不思議な滝。
アイヌ語で「カムイ(Kamuy)」は神のような崇高な存在、「ワッカ(Wakka)」は水を意味しています。
「神の水」が流れる湯の滝というわけです。
滝の中を歩き、上方へ。
水流がある上に滑りやすいため、注意が必要。
知床自然センターの公式サイトでは「滑り止め靴下」または「かかと固定サンダル」を推奨しています。
center.shiretoko.or.jp/sightseeing/kamuiwakka/
滝の上流にはテープが貼られ、上方にアクセスできないようになっていました。
現地にいらっしゃった地元の監視員の方にお話を伺うと、10年程前から落石が多発したため、現在は上流へ行くことができなくなっています。
昔は「40℃前後のお湯加減のちょうど良い場所」で、入浴ができたのだそう。
2019年の酷暑の日には、「下流でもお湯の温度は35℃前後」記録したとのことでした。
中央の赤茶けた岩は、落石。
明らかに色が異なります。
カムイワッカ湯の滝の水は強酸性。
肌の弱い方の場合、荒れてしまうこともあるそうなのでご留意ください。
その強酸性の水を利用し、昭和49年の十円玉を磨いてみました。
2分ほどでピカピカに。
カムイワッカ湯の滝に架かる橋から、下流の方向を撮影。
湯の滝は最終的にオホーツク海へ注ぎます。
知床ウトロ港から出航する「知床観光船おーろら」に乗船すると、オホーツク海に注ぐ滝壺を鑑賞できます。
下に埋めこんだIGの動画は、わたしが実際に観光船から撮影したカムイワッカ湯の滝の滝壺です。
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カムイワッカ湯の滝の場所・行き方・アクセス
マップコード:757 855 179
カムイワッカ湯の滝までは、知床五湖から車で約10km、所要時間25〜30分ぐらい要します。
お盆の時期は混雑回避のために「シャトルバスのみでのアクセス(自家用車やレンタカーでアクセス不可)」となります。
最新情報は知床自然センターの公式サイト(下記リンク)でご確認ください。
center.shiretoko.or.jp/sightseeing/kamuiwakka/
道中では、キタキツネさんとの出逢いも。
人間が住んでいない大自然の中で生きるキタキツネと目が合った時には、心の底から感動しました。
カムイワッカ湯の滝までは道が悪く、かつカーブが多いためにエゾシカとの衝突事故が多発しているようです。
安全運転でお進みいただき、素敵な旅体験を。
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