世界自然遺産 知床のウトロ港の目の前に建つ老舗ホテル、北こぶし知床 ホテル&リゾート(Kitakobushi Shiretoko Hotel & Resort)のホテル宿泊記です。
北こぶし知床 ホテル&リゾート Kitakobushi Shiretoko Hotel & Resort
夏は知床ブルーの青いオホーツク海、冬は一面真っ白の流氷で覆われる知床のウトロ港。
その港の前に面するホテル、北こぶし知床 ホテル&リゾート(Kitakobushi Shiretoko Hotel & Resort)。
北こぶしの公式サイトによれば、100年前知床に入植した先代が離農し、宿屋(桑島旅館)をはじめたことが歴史の始まり。
創業からの歴史は60年を超えています。
まるで流氷のような真っ白な外壁の建物。
知床観光船おーろらやプユニ岬展望台からもその姿をはっきりと望むことができます。
ウトロ港のランドマークという程に大げさではないにしても、ウトロ港の景観の一躍を担っている印象的な外観です。
吹き抜けがあり開放的な空間のレセプション前。
ホテルの建物は「本館」「西館」「別館」の三棟に分かれています。
夕朝食のビュッフェ会場は西館の2F、展望大浴場は西館の8Fにあります。
客室のバリエーションは豊富。
露天風呂付きのスイートからリーズナブルなお値段のシングルルームまで多彩です。
シービューツイン Sea View Twin Room
今回宿泊するお部屋はシービューツイン(Sea View Twin Room)。
2019年1月にリニューアルされた部屋タイプで、お部屋の広さは36㎡。
ベッドルーム
窓際には、広々とした畳コーナー。
窓からはオホーツク海とウトロ港を一望できます。
三角岩の付近は、知床観光船おーろらが発着する港です。
海を眺めながらソファでくつろぐも良し。
畳コーナーにごろんと転がって休憩するのも良し。
今回は温暖で過ごしやすい8月の訪問です。
さりとて、流氷が一面に張った真冬の景色も、また素晴らしいものだと想像を巡らせてしまいます。
ソファの隣には空気清浄機、タオル掛けも。
サイドテーブルはないものの、ベッドの両脇にはそれぞれコンセントとUSB充電口が1口ずつあります。
客室の扉とベッドルームの間には小さな段差があり、靴を脱ぎ履きする形式。
脱ぎ履きしやすいよう壁には小さな掴み(手すり)が設置されています。
館内は外出用のスリッパで移動できます。
館内着は、北こぶしのオリジナル。
ヒグマ、フクロウ、エゾシカ、オオワシ、アカゲラ、キタキツネ、エゾリス、遡上するカラフトマスとシャケ、こぶしの花など、知床に生息している動植物が描かれていて可愛いデザインです。
他にも何がいるのか、探してみるのもきっと楽しい時間です。
1Fの売店でも販売している北こぶしコーヒーを楽しめます。
他にも、日本茶、ごぼう茶の用意がありました。
ミネラルウォーターは2本。
バスルーム
お手洗いは、感染症対策のために三角折りを廃止。
その旨を通知するシールもしっかり貼られていました。
アメニティ
クレンジング、化粧水、乳液は固定タイプ。
夕食
夕食ビュッフェは西館2Fのダイニング波音にて。
海の幸から山の幸まで、地産の食材を使った料理を楽しめるビュッフェ。
ザンギ、蟹の唐揚げ、タコの串揚げ。
いくらもあります。
北あかりのじゃがいも団子(蟹スープ)。
お刺身は海老、帆立、タコ。
他にも、めんめ(きんき)の焼き魚、帆立の味噌汁などをいただきました。
デザートには、北海道プリン、ティラミス。
アイスクリームは種類が豊富なものの、味は普通です。
ただ面白い試みだったのは「お部屋でスイーツ」。
アイスやプリンなど好きなスイーツを詰めこんでお部屋に持ち帰れます。
朝食
知床名物の「あっぺ飯」。
斜里産の鮭を使用した鮭漬けをご飯にのせ、出汁をかけてお茶漬けのようにいただけます。
美味しいです。
焼き魚は鮭、氷下魚。
斜里知床ごん太村の、朝どり生野菜。
トマトのヘタを見れば、新鮮さは一目瞭然。
朝から新鮮な野菜を食べられるのは嬉しいです。
温泉・その他館内施設
ウトロ港とゴジラ岩を望む足湯、流氷テラス。
美しいマジックアワーを眺めながら足湯を堪能できました。
もちろん、8Fにある展望大浴場でしっかりとお風呂に浸かることもできます。
冬場はサウナで汗を流しながらオホーツク海の流氷ウォッチングも。
天然温泉(放流・循環併用式、加温)
泉質:塩化物泉
泉温:65.0℃
流氷テラスの手前にあるパブリックスペースのオホーツクラウンジ。
奥にはバーがあります。
ウトロ港に接岸した本物の流氷を展示するミニ流氷館。
お土産を販売するショップ、風音。
ランチでも人気のカフェ&バル334。
エコーツーリズム&クマ保護管理を行なっているピッキオ知床ネイチャーデスクも、ぜひお立ち寄りを。
ツアーの紹介だけでなく、知床半島で撮影した動物の写真や景色の写真がたくさん掲示されています。
北こぶし知床 ホテル&リゾートの場所・行き方・アクセス
女満別空港から車で約1時間50分。
札幌、女満別空港からウトロまでバスも出ています。
詳しくは北こぶし知床の公式サイトをご覧ください。
感想・総評
立地は申し分なし、館内施設、夕朝食は充実。
8Fの展望風呂も良かったです。
また、あらゆる場面で合理的な判断がスピーディになされていることを感じました。
例えば、日本のガラパゴス文化「朝食券システム」はなく、トイレの三角折りも廃止。
ビュッフェ会場についても、感染症対策のために手袋を着用するものの「片手のみ」。
確かに「トングを触る手のみ手袋を着用」していれば良い話で、この点も合理的です。
(両手に手袋を着用した場合、グリップ力が落ちるためお盆を落としそうになる)
春はホテルの前にこぶしの花が咲き、夏は青いオホーツク海、秋は色とりどりの紅葉、冬は全面を覆う流氷。
季節ごとに違う表情を見せてくれるので、リピーターも多そう。
知床ウトロエリアの中でもハイグレードのホテルのため、おのずと宿泊料金も高くなる。
それでもなお、知床に宿泊するのであれば、まず第一に検討したいホテルのひとつです。
同じ北こぶしグループの「KIKI知床 ナチュラルリゾート」にも宿泊しました。
そちらの宿泊記もあわせてどうぞ。
住所:〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東172
電話番号:0152-24-2021
チェックイン:15:00〜19:30
チェックアウト:7:00〜10:00