感性を刺激するデザインと広々とした心地よい空間。
ヘルシンキ中央図書館(Helsinki Central Library Oodi)へ。
ヘルシンキ中央図書館 Helsinki Central Library Oodi
ヘルシンキ中央駅の西側。
フィンランド国立博物館、ヘルシンキ現代美術館、ヘルシンキミュージックセンター、シベリウス音楽院…。
さまざまな文化施設が並ぶ一帯に位置する、ヘルシンキ中央図書館(Helsinki Central Library Oodi)。
2018年12月オープン。
天に伸びる鋭利な直線と柔らかな流線型。
まるで船のようなその外観に圧倒されます。
設計はALA Architects。
西側はイベント会場のKansalaistori。
ゆったりとした広場を歩きながら建物を眺めてみると、見る角度により建物の表情が変わることが分かります。
外壁は木材。
擬木ではありません。
種類は唐檜(トウヒ、spruce)。
カンピ礼拝堂(Kampin kappeli)の外壁と同じ素材です。
西側にオーバーハングした流線型部分。
この流線型の下部は庇の役割。
流線型の上部はバルコニーに。
デザインと機能を両立させています。
この日はイベント会場でイベントが行われており、庇の下ではスケボーの練習をする市民の姿が多数見られました。
その横をベビーカーを押す母親が歩いて行く。
(日本国であれば、どちらかが淘汰されてしまうでしょう)
ヘルシンキ中央図書館の建物は3階建て。
1階には総合受付とカフェスペース。
2階はグループルームや個室、サイレントルーム。
他にも任天堂Switchで遊ぶ部屋、VRゲームで遊ぶ部屋、ミシン、3Dプリンタ、PCコーナーなど種類が多彩。
3階は本棚が並ぶ図書館です。
2階部分。
階段部ではごろりとしながら友人と話しこんだり、集中してノートPCで作業している人が見られます。
こちらはグループルーム。
ホワイトボードやプロジェクターを使い、念入りに打ち合わせを行っています。
部屋ごとに防音対策がなされているため集中できる環境です。
こちらはゲーム部屋。
任天堂Switchで遊んでいます。
隣のVRゲーム部屋。
真剣に打ち合わせをしているグルームルームの斜向かいに、ゴーグルを装着して銃を持っている人がいる。
この「振り幅」を目の前で見ているだけでも、自らの固定観念を打ち破れそうな、そんな気がしてきます。
インスタグラムでも人気投稿によく出てくる螺旋階段を上がり、3階へ。
360℃ガラス張りの3階。
本や絵本、DVDが並ぶ本棚。
本棚の高さが低いため、圧迫感を感じません。
本棚よりも高さのある観葉植物はアイストップに。
それぞれのスペースで想い想いに過ごす。
無理にデスクやソファを詰めこむのではなく、余白がある。
あらゆる作業に集中できる環境です。
3階にはキッズコーナー(Children and families)もあります。
ベビーカー置き場にはベビーカーがずらりと並んでいました。
ヘルシンキ中央図書館の場所・行き方・アクセス
ヘルシンキ空港から電車で約30分のヘルシンキ中央駅。
そのヘルシンキ中央駅から直線距離でわずか200m弱の場所にあるヘルシンキ中央図書館。
周囲に文化施設が立ち並ぶ素晴らしい環境で。
新進気鋭のクリエイター、新しいビジネスがこの地から今後生み出されるのかもしれません。