スイス グリンデルワルトとヴェンゲンからロープウェイで行ける展望台、メンリッヘン(Männlichen)へ。
メンリッヘン Männlichen
メンリッヘン(Männlichen)は、東にグリンデルワルト(Grindelwald)、西にヴェンゲン(Wengen)を見おろす標高2,343mの山。
南側にはアイガー、メンヒ、ユングフラウを始めとするアルプスの名峰を正面に望めます。
ロープウェイ駅のメンリッヘンから北側方向。
右手はメンリッヘンの展望台。
展望台の形状が王冠になっていることから、ロープウェイ駅から展望台までのルートは「ロイヤルウォーク(Royal Walk)」と名付けられています。
ロイヤルウォークの所用時間は「片道約25〜35分」です。
中央に見える町は、ギュントリッシュヴァント?
左手奥にはシュピーツやトゥーン町に面するトゥーン湖。
グリンデルワルト Grindelwald
メンリヘンから見おろすグリンデルヴァルトの町。
奥には雪を背負ったヴェッターホルン(Wetterhorn、3,692m)が構えます。
道中で声を掛けていただき、写真を撮ってもらったご夫婦の背中。
お礼に写真を撮りましょうかと訊ねると、「近くに住んでいて毎年来てるから大丈夫!」との返事。
毎年ご夫婦でこの場所から景色を眺めているのかもしれません
笑顔がとても素敵なご夫婦でした。
ヴェンゲン Wengen
こちらは西側のヴェンゲン。
緩やかな勾配のグリンデルワルト側とは異なり、ヴェンゲン側は急勾配です。
オーバーラント三山(ユングフラウ三山)
南側の眺望。
左からアイガー(3,970m、Eiger)、メンヒ(4,107m、Mönch)、ユングフラウ(4,158m、Jungfrau)。
オーバーラント三山が空に美しい稜線を描いています。
断崖絶壁のアイガー北壁(Eiger-Nordwand))。
メンヒとユングフラウに比べて積雪が少ない点に着目すると、いかにアイガー北壁の傾斜が厳しいかがよく分かります。
アイガー北壁の登山ルートマップ。
アイガー北壁の初登攀は1938年。
アンデルル・ヘックマイヤー(Anderl Heckmair)のパーティが辿ったルート「Heckmair Route」が1番に記載されています。
(ちなみに、ユングフラウ鉄道のチケット購入時にもらえる乗車記念パスポートには1936年に起きたアイガー北壁の悲劇についての記載があります)
アイガーの右手にはメンヒ。
メンヒはドイツ語で「修道士」の意。
その右手にユングフラウ。
ドイツ語で「乙女、処女」を意味する。
修道士のメンヒが乙女のユングフラウを見守っているのだとか。
チュッゲン(2,521m、Tschuggen)の向こう側にユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)。
ユングフラウヨッホはヨーロッパで最も高い位置にある展望台です。
メンリヘンの展望台
西側の眺望。
インターラーケン(Interlaken)の町。
その奥にはトゥーン湖(Thunersee)が見えます。
トゥーン湖の西端は山で隠れてしまっていますが、霞の奥に見えるのは首都ベルンでしょうか?
アルプスの山の水はグリンデルワルトやラウターブルンネンを経由し、トゥーン湖の東側にあるブリエンツ湖(Brienzersee)に注ぎます。
写真はグリンデルワルト・ラウターブルンネンの玄関口となるインターラーケンまで続く川。
川を並走するように鉄道が敷かれており、インターラーケンからグリンデルワルト(またはラウターブルンネン)に向かう電車の車窓からは美しい川を望むことができます。
北側の眺望。
セギッサ(Sägissa)方面。
南西側の眺望。
中央がチンゲルホルン(Tschingelhorn)。
その左がブライトホルン(Breithorn)。
チンゲルホルンの右側にグシュパルテンホルン(Gspaltenhorn)、ブリェムリーザルプホルン(Blüemlisalphorn)と並びます。
ちなみに、ブリェムリーザルプホルンは「ツェルマットのゴルナーグラート展望台」からも眺めることができる山です。
最頂部がギザギザとしているので分かりやすいと思います。
ロープウェイのメンリヘン駅周辺にはレストランや子供が遊べる遊具が配置されています。
メンリヒェンの場所・行き方・アクセス
メンリヒェンまでは、グリンデルワルト(Grund)とウェンゲンからロープウェイまたはトレッキングでアクセスできます。
メンリヒェンまでのロープウェイ料金は「スイストラベルパス」や「スイスハーフフェアカード」の鉄道パスを持っていると50%の割引を受けられます。
詳しくは「スイスの鉄道パスまとめ スイストラベルパスとスイスハーフフェアカードの比較」をご覧ください。
スイスの鉄道パス(トラベルパス ハーフフェアカード)の比較まとめ
グリンデルワルトから行くもよし、ラウターブルンネンから行くもよし。
今回は「グリンデルワルト →(ロープウェイ) メンリヒェン →(トレッキング) クライネシャイデック →(鉄道) ユングフラウヨッホ →(鉄道) グリンデルワルト」というルートで一日過ごしました。
おわりに
この後はメンリッヘンからトレッキングでクライネシャイデック(Kleine Scheidegg)を経由し、ユングフラウ鉄道に乗ってユングフラウヨッホを目指します。