東京竹芝のウォーターフロントに誕生、メズム東京 オートグラフコレクション(mesm Tokyo)のホテル宿泊記です。
メズム東京 オートグラフコレクション mesm Tokyo, Autograph Collection
浜離宮恩賜庭園の南側、竹芝フェリーターミナルの隣に開業した「WATERS takeshiba」の一角に建つ、高層ビル。
タワー棟の上層階に入るラグジュアリーホテル、メズム東京(mesm Tokyo, Autograph Collection)に宿泊しました。
開業は2020年4月。
運営はJR東日本の子会社である日本ホテルが運営です。
米マリオットインターナショナルと提携しており、クオリティ・独自性を基に選ばれる高級ホテルシリーズ「Autograph Collection」のブランドを冠しています。
メズム東京のコンセプトは「Tokyo Waves」。
公式サイトからキーワードを抽出すると、「Japan Quality」「五感を魅了する時間と空間」「伝統と革新の融合」。
エントランスのサインには、ホテルのコンセプトを体現する、波のようなmesmのロゴが描かれています。
ホテルのレセプションは16Fにあります。
16Fでエレベーターを降りて右手を向くと、まばゆい光の向こうに構えるは東京スカイツリー。
中央に鎮座する東京スカイツリーに目を奪われつつ歩を進めると、視界の左側に大きな吹き抜けを持つ開放的なロビーが入ります。
狭く暗い通路から開放的で明るい空間へのコントラスト、ゲストの目線の動きも含めたデザインされた導線です。
スタッフさんは、ヨウジヤマモトとコラボレーションした、真っ黒な衣装に身を包んでいます。
開業時期と全世界的に感染症が蔓延するタイミングとが重なり、皆さん黒のマスクを着用。
全身真っ黒のその姿は、忍者のようにも見える。
左胸に手を当てながらお辞儀をするスタイルも独特です。
今回はクレジットカードの無料宿泊特典で予約。
予約完了後、マリオットBonvoyのアプリで「スイートナイトアワード」を申請し、スイートルームのお部屋にアップグレードいただきました。
チタンエリートの特典により、レストランChef’s Theatreでの朝食、加えてリワードポイント1,000のプレゼントがあります。
客室は17F〜26F。
クラブラウンジ「クラブメズム」は25Fにあります。
Chapter 3 Suite
宿泊するお部屋は、Chapter 3 Suite。
18Fから24Fの北西角に位置する客室の広さは95㎡です。
リビングルーム
客室の扉を開けると、柔らかい光が差し込むリビングルームへ。
天井部には間接照明。
東京スカイツリーを借景としてみた時に、上部のクロスに描かれた絵柄が星空のようにも見える。
リビングルームにはゆったり過ごせるソファ。
中央にはSONYの大型テレビ。
ダイニングテーブル横の壁には絵画。
素敵なペンダントライト。
客室の角に置かれたBE@RBRICK「Tokyo Waves」。
忍者の格好をしたベアブリックは、メズム東京のクリエイティブディレクター 小泉堅太郎さんの作品です。
スマートフォンのフラッシュモードで撮影すると、色が変化します。
ウェルカムスイーツ。
浜離宮恩賜庭園、東京スカイツリーを望むテラス。
奥行きは2m弱あり、かなり広々としています。
バルコニーの床は耐久性がありそうなウッド(あるいはウッド調)。
椅子が二脚と小さなテーブルがあり、腰掛けて珈琲を飲みながら東京の街を一望できます。
時刻が22時になると、誰もが知る大手広告代理店の本社ビルの照明が一斉に落ちるという、ライトアップならぬライトダウンにも遭遇。
メズム東京の建物は、スイートルームが位置する北西角が「階を上がるごとにオーバーハング」しています。
つまり「上の階にいけばいくほどバルコニーの奥行きが広く」なる仕様です。
今回宿泊した18Fの1827号室(メズム東京で最も低い階)でも、これだけの奥行があります。
上の階はさらにゆったりとしているのでしょう。
外側にオーバーハングした上の階のバルコニー部分が「庇」の役割も果たしているため、この日はあいにくの悪天候だったものの、雨がバルコニーに入ってくることはありませんでした。
デザインと機能の両方を満たす建築。
客室内のドアノブやスイッチ類はすべて「黒色」で統一。
引き戸には後付けのドアノブがなく、ドアの框と掴み(ハンドル)が一体に。
ベッドルーム
ベッドルームは北西の角部屋。
直接の太陽光が入ることはないものの、開口部が大きく取られているため、柔らかい光が差し込み心地の良い空間です。
ベッドルームの窓際には、CASIOの電子ピアノ「Privia」。
鍵盤の前に座って実際に演奏することもできますし、自動演奏に設定することもできます。
ターンダウンサービス後に客室に戻ると、クラシックの音楽が演奏されていました。
ルームコントロール(客室内の温度、照明、カーテンの開閉)は、リビング・ベッドルームそれぞれにあるタブレットで操作できます。
ベッドルームとバスルームの間にクローゼット。
セキュリティボックス、アイロン、ランドリー。
室内やテラスで利用できる、黒い雪駄。
バスルーム
洗面台には洗面ボウルが2つ。
人造大理石トップ、一体となったアイアンのタオル掛け。
バスルーム。
ハンドシャワーとレインシャワーの2つ。
壁はタイルは大判サイズで高級感が感じられます。
床のタイルは滑りにくい仕様。
日本のホテルでよく見かける化学メーカー製のユニットバスとは一線を画す、ラグジュアリーな雰囲気。
ゆったり浸かれるバスタブ、バスソルトもあります。
シャンプー・ボディーソープは、スキンケアブランドのBULK HOMME(バルクオム)。
スイートルームにはトイレが2箇所あります。
アメニティ
洗面台の中央にあるのは、分厚い辞書。
ではなく、アメニティキット。
表紙を開けると、パズルにようにアメニティ類がセットされています。
東京湾に浮かぶ、メズム東京の図柄が可愛らしい。
雪肌精のメイク落とし、洗顔料、化粧水、乳液。
ミニバー
リビングにあるミニバー。
猿田彦のドリップコーヒー、粉末の抹茶、紅茶のティーバッグ。
メズム東京の衣装を着たペコちゃんが描かれた、ミルキーとマカロン。
冷蔵庫にはビール ハートランド、オレンジジュース、ミネラルウォーター。
スイートルームのミニバーにあるものは、上にご紹介した冷蔵庫の中のドリンク類も含めてすべて無料です。
抹茶の作り方、コーヒーの淹れ方(他にもBluetooth Speakerの使い方、電子ピアノの操作方法、部屋着の着方)はすべて、タブレット内の動画でチェックできます。
日本語だけでなく英語にも対応。
クラブラウンジ Club mesm
25Fのクラブラウンジ(Club mesm)。
室内にはソファ席やテーブル席、アウトサイドには北向きにバーカウンター、席数は少ないもののテーブル席もありました。
(2021年4月27日より会員制のプライベートサロン「クラブメズム」に変更。Marriott Bonvoy上級会員でアクセス権が付与されるのはアンバサダーエリートのみとなります)
日中はお茶菓子やケーキ。
シャンパンのサービスも。
夜のカクテルタイムでは軽食・お酒をいただけます。
ビュッフェ形式のようなスタイルではあるものの、スタッフさんにお声がけして取り分けてもらう形式です。
大きく分けて3種類「前菜の冷たいオードブル」「温かいオードブル」「デザート」に分かれています。
レストラン Chef’s Theatre 朝食
朝食は16Fのレストラン、シェフズ シアター(Chef’s Theatre)にて。
オーダースタイル。
朝食メニューは6種類あります。
チェックイン時にご案内していただいたスタッフさんのお話では、「ブリオッシュ フレンチトースト」が人気とのことでしたので、注文してみました。
とても美味しいです。
こちらはパンケーキ。
注文方式なので、すべての料理をテーブルに運んでもらえます。
ビュッフェ形式のように席を立つ必要がなく、ゆっくり腰掛けてできたての美味しい朝食をいただけるのが魅力です。
バー Whisk
16Fにあるバー、ウィスク(Whisk)。
こちらのバーも素敵で、世界の名画をモチーフにしたオリジナルカクテルをいただけます。
フィットネスジム
メズム東京の場所・行き方・アクセス
JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅 北口徒歩約6分。
新交通ゆりかもめ「竹芝」駅徒歩3分
都営大江戸線・浅草線「大門」駅 B1/B2出口 徒歩約7分
バレーサービスの駐車場あり(1泊4,000円)。
メズム東京に隣接する竹芝フェリーターミナルからは「日本で唯一の砂漠」がある、東京都の伊豆大島とを結ぶフェリー・高速船が出ています。
感想・総評
メズム東京。
滞在する中で、視界に入るすべてのものの根底に流れる世界観(コンセプト)、ロビーから客室に至るまでの導線や細部へのこだわり・デザイン、スタッフさんのホスピタリティ。
どれをとっても素敵なホテルでした。
五感を通して何かインスピレーションが湧くような、そんな期待感を抱きながら滞在できる空間です。
住所:〒105-0022 東京都港区海岸1-10-30
電話番号:03-5777-1111
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜12:00