バリ島の北東部、バトゥール湖畔の丘の上にあるウルン ダヌ バトゥール寺院(Pura Ulun Danu Batur)。
2012年にバリ初のユネスコ世界遺産に登録された寺院のひとつ。
しかし、現地を訪れた「観光客の評判があまりにも悪い」ために、日本人観光客からの人気がとかく低い。
今回、日本語ガイドのカーチャーターに乗り、ウラン ダヌ バトゥール寺院を訪問しました。
ウルン ダヌ バトゥール寺院 Pura Ulun Danu Batur
ウルン ダヌ バトゥール寺院(Ulun Danu Batur)は、バトゥール山・バトゥール湖の西側にある世界遺産の寺院。
ウルン(ulun)は先、ダヌ(danu)は湖を意味しており、元はバトゥール山の麓にありました。
1926年にバトゥール火山が大噴火を起こし破壊されたため、現在の位置に移設されました。
ウルンダヌバトゥール寺院では守護神デウィ ウルン ダヌ(Dewi Ulun Danu)を祀っています。
出迎える割れ門、チャンディブンタル。
割れ門を抜けるた先にある「頭が象で身体が人間」の神様、ガネーシャ神。
ガネーシャ神は、商売繁盛、学問の神様です。
ひとつ目の広場をさらに奥に進むと、大きな広場に出ます。
地元の敬虔な教徒の方が、お祈りを捧げていました。
日本のお寺にある五重塔のような建物は、「メル」という山の精霊を祀る建物です。
バリの王族と結婚した中国の高僧を祀った建物。
お祭りが開催される時は、木製の鐘をゴーンと鳴らし、お祝いをするそうですね。
チケット料金
入場料
チケット料金:35,000ルピア(US$3.5)
駐車場料金:無料
チケットの料金は、35,000ルピア(US$3.5)。
初めはこのチケットの価格も正しいのか?と疑ってしまいましたものの、正規の値段のようでした。
駐車場料金は無料。
ウラン ダヌ バトゥール寺院の現地に到着したのは11時30分頃。
観光客は自分たちのみ。
こんなものかと思いきや、翌日の同じ時間帯にタマン アユン寺院を訪問した際には、国籍問わず観光客がたくさんいらっしゃいました。
つまり、ウルン ダヌ バトゥール寺院は世界遺産でありながら、人気がない。
サロンレンタルのボッタクリ料金
ウルン ダヌ バトゥール寺院の評判が悪い理由は、他でもなく「観光客を騙るボッタクリ行為」です。
寺院の中に入場するには、サロン(腰巻き)スレンダン(帯)の着用が必須。
入場チケットを購入後、サロン売り場・サロンレンタル場の中を抜けてから寺院に向かうものの、「1人あたりレンタル300,000ルピア」と高額を突きつけてきます。
無論、サロン・スレンダンを「借りるか買うか」しないと中に入れないため、観光客は泣く泣くお金を払うことになります。
しっかりとした日本語ガイドさんを付けていると、サロンとスレンダンを事前に用意してくれて、無料で貸してくれます。
今回も、予めバトゥール寺院に行きたい旨をツアー会社に伝えていたため、ガイドさんが用意してくれていました。
このガイドさんは歴史背景も熱心に説明してくれるガイドさんだったので、本当によかったです。
トイレは2000ルピア。
キンタマーニ高原(バトゥール山とバトゥール湖)
帰り道の道中では、キンタマーニ高原にてバトゥール山とバトゥール湖の絶景をとらえました。
この絶景ポイントに立ち寄ってくれたガイドさんとドライバーさんに感謝。
バトゥール山には、今も灰が降り積もっていることがわかります。
入道雲の先には、バリ島で最も高いアグン山(標高3,031メートル)が隠れています。
この日は姿を見ることができませんでした。
バトゥール湖の向こうにある村の一帯はトルニャン(Trunyan)という村で、今も原住民の方が住んでいます。
人が亡くなった時の風習として「風葬」という文化があるそうです。
ウルン ダヌ バトゥール寺院の場所・行き方・アクセス方法
南部ヌサドゥアのホテルを9時に出発して、ウルン ダヌ バトゥール寺院に到着したのは午前11時30分頃。
ヌサドゥアからは直線距離でも60キロ弱と、かなり距離があります。
余裕を持ったスケジューリングを推奨します。
おわりに
日本語ガイドなしでタクシーで向かえば、表向きの費用は抑えられます。
ただし、このウルン ダヌ バトゥール寺院ばかりは、現地のガイドさんを付けて観光した方がトラブルが少ないでしょう。
住所:Jl. Kintamani – Batur Selatan, Batur Sel., Denpasar, Bali, Indonesia
営業時間:9:00~18:00