ツェルマットの町からケーブルカーに乗りスネガ(Sunnegga)へ。
スネガは森林限界よりも下に位置するため、緑や秋色に包まれた木々の中を歩きながら雪の積もるマッターホルンの眺望を楽しめます。
スネガのケーブルカー Sunnegga Standseilbahn
標高2,288mのスネガ(Sunnegga)まではツェルマットの町にあるケーブルカーで一直線です。
ケーブルカーの乗り場はツェルマットの町を南北に流れる川の東側。
SBBのツェルマット鉄道駅から徒歩7分の場所にあります。
傾斜地に立ち並ぶシャレーを眺めながらケーブルカーの駅へ。
雲ひとつなしの青空とマッターホルン。
天気が良いため、パラグライダーの姿も見かけます。
ケーブルカーにはマウンテンバイクを持ち込む人の姿やワンちゃんを連れた方も。
スネガ ケーブルカーのチケット料金
One way 片道 |
Return 往復 |
CHF16.00 | CHF24.00 |
ゴルナーグラート鉄道同様、「スイストラベルパス」「スイスハーフフェアカード」などのスイス鉄道パスを提示すると50%割引になりますのでお忘れなく!
スイス鉄道パスの詳細は「スイスの鉄道パスまとめ スイストラベルパスとスイスハーフフェアカードの比較」をご覧ください。
スイスの鉄道パス(トラベルパス ハーフフェアカード)の比較まとめ
ケーブルカーは地中を進むため眺望はなし。
乗車時間わずか3分で地上へ。
Sunnegga
西方向。
レストラン越しに構える標高4,478mのマッターホルン(Matterhorn)。
南側には建物の形が特徴的な3100クルムホテルゴルナーグラートがよく見えます。
向こう側(ゴルナーグラート側)からの景色は「360℃パノラマ!ゴルナーグラート展望台から望むスイスとイタリアの名峰」に写真を掲載しています。
360℃パノラマ!ゴルナーグラート展望台から望むスイスとイタリアの名峰
標高4,164mのブライトホルン(Briethorn)、3,883mのクラインマッターホルン(Klein Matterhorn)。
東側の斜面を見上げるとロートホルン。
ロートホルンを目指すトレッキングコースのMarmot Trailです。
ツェルマットの北西方向の山々はゴルナーグラートよりも間近に見えるので迫力があります。
4,063mのオーバー・ガベルホルン(Ob. Gabelhorn)とヴェレンクッペ(Wellenkuppe)。
スネガのハイキングコース
スネガのハイキングコースは「ゴルナーグラート鉄道公式サイト」および「ツェルマット観光局の公式サイト」にマップと各コースの概要が掲載されています(公式サイトのリンクは下部に記載しています)。
区間 | 距離km | 所要時間 Way there |
所要時間 Way back |
高低差 | 難度 | シーズン |
【Gourmetweg】 Sunnegga – Zermatt |
8.8 | 2h25 | 3h | 668m | ★★ | 一年中 |
【Marmot Trail】 Blauherd – Sunnegga |
3.8 | 1h10 | 1h30 | 283m | ★★ | 6-9月 |
【Kristallweg】 Rothorn – Blauherd |
5.4 | 1h45 | 2h15 | 532m | ★★ | 6-9月 |
【Path to Freedom】 Rothorn – Oberrothorn |
2.9 | 1h25 | 1h05 | 312m | ★★★ | 6-9月 |
【Naturweg】 Riffelalp – Sunnegga |
6.2 | 1h40 | 1h50 | 161m | ★★ | 6-10月 |
【5-Seenweg】 Blauherd – Sunnegga |
9.3 | 2h30 | 2h30 | 283m | ★★ | 6-9月 |
公式サイトの「Way there」の意味は「左側を出発地、右側を目的地とした場合の所要時間」
「Way back」は「右側を出発地、左側を目的地とした場合の所要時間」です。
例えば【Gourmetweg】 Sunnegga – Zermatt の場合、「Way there」はスネガからツェルマットまでの所要時間、「Way back」はツェルマットからスネガまでの所要時間を意味します。
ルートは多岐に渡りますが、大きく分けると3種類。
- スネガから大型ロープウェイに乗り換えてロートホルン(3103m、Rothorn)まで行き、シュテルゼー(Stellisee)とグリンジゼー(Grindjesee)を経由してスネガ(あるいはゴルナーグラート、リッフェルアルプ)を目指すルート。
- 湖のライゼーに立ち寄ってからFindelnまで下りレストランへ行くルート(Gourmetweg)。
その後はスネガまで戻ってもよし、ツェルマットまで一気に下るもよし。 - (表には記載していませんが)ツェルマットの北側に下るルートがあります。
今回は時間の都合上、2のコース「Gourmetweg」でFindelnのレストランへ行き、スネガへ戻るコースを選択しました。
Leisee
エメラルドグリーン色で透明度の高い湖、ライゼー(Leisee)。
スネガからライゼーまでは専用のエレベーター(無料)もありました。
ライゼー湖の逆さマッターホルン。
ゴルナーグラート側のリッフェルゼー(Riffelsee)と比較すると迫力に欠けますが、湖の透明度の高さではライゼーの方が勝ります。
逆さマッターホルンの映る湖 Riffelsee(リッフェルゼー)
裾野に白雪が積もるマッターホルンに秋色の植物を組み合わせて。
スネガは森林限界よりも下に位置するため、マッターホルンと植物を同じ画角におさめられるのもスネガならではの楽しみのひとつかもしれません。
ここから「Gourmetweg」のルートを下り、Findelnにあるレストラン「Restaurant Chez Vrony」へ。
Findeln
Restaurant Chez Vrony
マッターホルンを眺めながら外で食事できるレストラン、Chez Vrony。
スイス産白ワインのグラスの中にマッターホルンを入れた「ワイングラスマッターホルン(白ワインマッターホルン)」。
勝手に名付けてみました。
ワイングラスの左端に輝く太陽の反射がアクセントに。
スイスの名物料理ロスティ。
フライパンで焼き上げたジャガイモと目玉焼きがよく合います。
生クリームたっぷりのアップルパイも美味しいです。
このレストランは景色が素晴らしく料理が美味しいのはさることながら、ハットを被った店長やスタッフの方の接客も素晴らしいです。
Googleマップの口コミ点数が異様に高いですが、その評価は伊達ではありません。
おわりに
今回は時間の都合からツェルマットの町まで下りず、スネガまで戻ることにしました。
その前に…、Chez Vronyと同様にこれまた評価が高く、眺望のよいレストラン「Restaurant Findlerhof」まで歩いてみました。