大通公園の東端、さっぽろテレビ塔の目の前に位置するザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園(The Royal Park Canvas Sapporo Odori Park)のホテル宿泊記です。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 The Royal Park Canvas Sapporo Odori Park
1丁目から12丁目まで、東西約1.5kmに伸びる札幌大通公園の東端。
さっぽろテレビ塔の目の前に誕生したザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園(The Royal Park Canvas Sapporo Odori Park)に宿泊しました。
さっぽろテレビ塔が眼前に迫るような、稀有なロケーション。
周囲には百貨店や商業施設が立ち並んでおり、立地については他に比較できるようなホテルが少なく、単独峰という印象。
運営は三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツです。
ホテルのコンセプトは「北海道を体感する」「サステナブル(持続可能性)」。
構造・外装・内装・インテリアには北海道産木材(カラマツ材、トドマツ材、タモ材)をその木材の特性に応じて多用しており、館内のさまざまな場所で木が持つ温かみを感じられます。
2Fのキャンバスラウンジは、レセプション・ロビーを兼用した空間。
勾配天井は道産タモ材です。
1〜8FはRC造、9〜11Fは北海道産木材による木造の「高層ハイブリッド木造」。
客室タイプは、その構造により異なります。
RC造フロア(ギャラリーフロア・3〜8F)は、北海道産トドマツの天井を使用した優しい色使いの空間。
木造フロア(キャビンフロア・9〜11F)は、ベッドスペースが木材に囲まれたキャビンのような形状になっています。
今回は、後者の木造フロア(キャビンフロア)に宿泊します。
各階のフロアを示すサインは木標になっており、頂点には北海道の動物の木彫りが鎮座しています。
4Fはエゾユキウサギ、9Fはヒグマ。
他の階ではシマフクロウを見かけました。
お部屋番号は、ダウンライトを通して金物の陰影が浮かび上がる仕様。
キャビンフロア スーペリアツイン パークビュー Cabin Floor Superior Twin Park View
宿泊する客室は、キャビンフロア スーペリアツイン パークビュー(Cabin Floor Superior Twin Park View)。
木造フロアのさっぽろテレビ塔・大通公園ビューです。
広さは23.0㎡。
ベッドルーム
ベッドのスペースは小上がりになっており、アイヌ文様のクッションがアクセントに。
マットレスは寝心地良く、枕はふっくら・もっちりの2種類あるので、好みに応じて使い分けできます。
お部屋にはレコードプレイヤーとレコードが一枚用意されています。
ウッドスピーカーにBluetooth接続、窓の外を眺めながらレコードの音色を楽しみましょう。
レコードは、2Fのラウンジでレンタルできます。
内装の一部には、9〜11Fの木造フロアの床パネルに使われている道産トドマツのCLT材(集成板)の端材を見ることができます。
こちらのホテルの客室には、テレビモニターの一切がありません。
「デジタルから離れてアナログなひととき」を送るための一工夫。
スーツケースなどの手荷物は、小上がりのベッドフレームの下部分に収納します。
窓越に見えるさっぽろテレビ塔は、客室で過ごす時間に特別感を与えてくれます。
客室の場所によるところなので一概には言えないものの、今回の客室では枕元からも見ることができました。
正面には札幌市民ホール、札幌文化芸術劇場が入るさっぽろ創世スクエア。
HTB本社ビルのonちゃんも見えます。
客室内にクローゼットはなく、通路部分に姿見鏡とハンガーがあります。
ルームウェアはメッシュ素材のセパレートタイプ。
冷蔵庫とセキュリティボックスは、レコードプレイヤーの下に。
館内の案内は、ファイルの素材が木製であるのはもとより、内部もリフィルの一切を不使用。
これはこれで耐久性に心配がありますが、この割り切りには潔ささえ感じます。
バスルーム
バスルームには、バスタブ付き。
アメニティ
アメニティ類は、2Fのロビーに置いてあります。
必要なものだけを室内へ。
別途、スキンケアセット(クレンジング・洗顔・化粧水・乳液)・フェイスパックが必要な場合は、フロントで申し出ると受け取れます。
朝食 Breakfast
朝食は1Fの「HOKKAIDO CUISINE KAMUY」でいただきます。
和食・洋食・ヴィーガンの3種類から選べます。
着席してから調理が始まる形式で、パン・ヨーグルト・ドリンクはビュッフェ形式となります。
和食のメインは「鱈と白子の塩釜焼き スノードーム仕立て」。
これは後で気づいたことですが、洋食のメインである「白老牛のムース仕立てのソース」の盛り付けが、完全に忘却の彼方になっていたようです。
キッチンとホールのスタッフさん、どちらも気づかずに提供しているということで、この点は「非常に残念」というコメントの他ありません。
そして残念の極みに拍車をかけているのは、食べている本人も気づいていないということです。
キャンバスラウンジ Canvas Lounge
2Fのキャンバスラウンジは、座席数60席。
ドリンクやフードの提供もあります。
レコードのレンタルはDJブースの裏手に。
2Fでは終日、ミネラルウォーターとフレーバーウォーターを提供しています。
裏を返せば、客室内にミネラルウォーターのペットボトルはありません。
客室で水を飲みたい場合は、紙コップに入れるか、マイボトルの持参が必要です。
ルーフトップ Rooftop
ルーフトップからは、さっぽろテレビ塔と大通公園を望みます。
暖かい時期は小さなビアガーデンになっており、さっぽろテレビ塔の夜景を見ながら涼むのも良さそうです。
その他館内施設
2Fのライブラリーには、北海道の関連書籍や写真集があります。
建物の構造・断面図による解説パネルも。
4Fのレンタルアイテムコーナーでは、アイロン、ズボンプレッサー、ヨガマットを貸し出し。
3Fにはランドリーとアイロンコーナーがあります。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園の場所・行き方・アクセス
札幌市営地下鉄「大通駅」24番出口から徒歩約1分。
感想・総評
木造ハイブリッド構造、北海道産木材の使用、レコードプレイヤーがありテレビモニターがない客室など、他のホテルにはない尖ったスペック・仕様が目を引きます。
さっぽろテレビ塔を望める北向きパークビューの客室であれば、客室の窓越しにさまざまな表情のさっぽろテレビ塔を楽しめます。
見方を変えれば、西向き・南向きの客室の場合は、その魅力が減ってしまうでしょう。
その立地から、さっぽろ雪まつりのシーズンに重宝しそうです。
住所:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-12
電話番号:011-208-1555
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00