マリオットBonvoyのラグジュアリーホテルブランド、東京エディション虎ノ門(The Tokyo Edition, Toranomon)のホテル宿泊記です。
東京エディション虎ノ門 The Tokyo Edition, Toranomon
東京の虎ノ門・神谷町に誕生した東京ワールドゲート。
高層階に入る、東京エディション虎ノ門(The Tokyo Edition, Toranomon)に宿泊しました。
エディション(Edition)は、アメリカの起業家・ホテル経営者であるイアン シュレーガー(Ian Schrager)氏がマリオットインターナショナルとパートナーシップを結び世界展開する、マリオットBonvoyのラグジュアリーホテルブランド。
斬新でユニークなコンセプトのホテルには、過去に、ザ バルセロナ エディションに宿泊したことがあります。
東京エディション虎ノ門の運営は森トラスト。
立地は、東京メトロ日比谷線「神谷町駅」からほぼ直結。
改札からホテルのメインエントランスまで徒歩5分程度です。
高級感のある黒大理石の床と白のヴォールトのコントラストが美しいエントランス。
エレベーターホールの角にあるのは、美術家 森万里子さんのオブジェです。
31Fのロビーへ向かいます。
31F、ロビー階。
まず目に入るのは倉俣史朗氏の作品『How High the Moon』。
そして、緑のアーチの奥に見えるのは、ホテルのロビーとバーが一体となった空間。
建築家 隈研吾氏が設計したこちらの空間で目を引くのは、寺院から着想を得た天井部の「大和張り」。
使われている木材はオーク材。
明るい色でペイントしたライトステインドオークとのことでした。
レセプションにてチェックイン。
上記はMarriott Bonvoyのチタンエリート宿泊特典です。
ウェルカムギフトとして1,000ポイント、客室のアップグレード、16:00までのレイトチェックアウト確約がありました。
ホテル内にクラブラウンジはありません。
ホテルの総客室数は206室。
内、スイートが22室です。
東京エディション虎ノ門ではサスティナブルをコンセプトに掲げており、さまざまなアイテムがプラスチックフリーになっています。
例えば、ルームキーの素材は木材。
スタジオ テラス キング Studio Terrace, King
宿泊する客室はスタジオ テラス キング(Studio Terrace, King)。
ロビー階と同じ31Fに位置しており、北面にウッドテラスが配されたお部屋です。
客室の広さは44㎡。
ベッドルーム
テーブルにはご用意いただいたウェルカムスイーツ。
抹茶味の生チョコレートです。
フローリングの床材と一体感のあるワークデスク。
一切の無駄を排しており、シンプルでスタイリッシュです。
コンセントとUSBの差込口は、ワンタッチで開閉できるプレートで隠されています。
ロビー同様、建築家の隈研吾氏が内装を手がけた客室内。
壁面のルーバーがアクセントに。
スイッチはすべてサイドテーブルにまとまっています。
カーテンはボタンで自動開閉。
こちらの客室はキッチン付きで、IHコンロ・電子オーブン・シンクとたっぷりのキッチン収納があります。
ミニバーのお酒・お菓子の多くは国産のものを使用。
お茶は煎茶とほうじ茶の2種類用意がありました。
その他、Harney & Sonsのティーバッグが4つ。
ネスプレッソは6カプセル。
ミネラルウォーターのボトルは、ペットボトルを使わず紙パック。
エディションのロゴが入ったバスローブ。
外はさらさら、内側はふっくらと暖かい。
従来のバスローブとの着心地の差は歴然です。
ルームウェアは漆黒の浴衣。
袈裟にも忍者衣装にも見える、和のテイストが感じられる個性的な浴衣です。
海外から訪れたゲストにも喜ばれそうなデザインです。
テラス
セカンドリビングのように使えるウッドテラス。
テーブルと椅子のセットがあります。
左手にホテルオークラ、日本武道館、国会議事堂。
右手に虎ノ門ヒルズ、東京スカイツリー。
中央奥には筑波山を望みます。
テラスそのものは良いのですが、冬季で寒暖差が激しいため、翌朝にサッシが結露していました。
カビが生えないか若干心配です。
バスルーム
清潔感のある、白い人造大理石の洗面台。
洗面台にも一切の無駄がなく、シンプルでありながら高級感が感じられます。
水栓はグローエ。
石鹸、ボディーローションのほか、シャンプー・コンディショナー・ボディーソープは、すべてフレグランスメーカーのLE LABO(ル ラボ)。
バスルームにはバスタブ付き。
浴槽は小さめです。
床と壁面には大判のタイル。
シャワーはハンドシャワーとレインシャワーの2種類。
ドライヤーはホリスティックキュアーズ。
アメニティ
アメニティにも一部木材が使われています。
歯ブラシの柄、櫛、ヘアブラシ。
ボディウォッシュ用のスポンジはヘチマスポンジでした。
プール Pool
31Fにあるプール。
上部の嵌め込み窓から差し込む柔らかな自然光、天井部の間接照明、サマーベッドに落ちるダウンライトの明かりが、居心地の良い空間をつくっています。
奥にはジャグジーも。
このプールでひとつ気になる点は、セキュリティーが甘く「宿泊者でなくとも誰でも入って来れてしまう」点です。
アフタヌーンティーの利用者にもSNSで拡散してほしいという狙いがあるのかもしれません。
ロビーバー Lobby Bar
31Fのロビーバー。
上部には独創的な大和張り、バーカウンターは白の大理石。
高さのある窓からは東京タワーと東京湾を一望できます。
最も人気のある東京タワー側のテーブル席をご希望の場合は、お早めにご予約された方が良さそうです。
今回はバーカウンターで、季節のオリジナルカクテルをいただきました。
写真は白い大理石のカウンターに反射する鏡張りの東京タワー。
オリジナルカクテルは2,000円以下。
チャージ料はなく、宿泊者のチタンエリート特典で20%引き。
一流のホテリエ・建築家・デザイナーが携わったこの素晴らしい空間をじっくり堪能できることを考えると、かなりリーズナブルです。
インルームダイニングの朝食 In Room Dining
東京エディション虎ノ門のマリオットBonvoy上級会員特典に朝食サービスはありません。
今回は31Fのザ ブルールーム(The Blue Room)での朝食ではなく、インルームダイニングでオーダーし、お部屋の中で朝食をいただきました。
ブリオッシュフレンチトースト
ホームメイドミューズリー
アボカドトースト・ポーチドエッグをのせて
ザ ブルールーム The Blue Room
煌びやかな青色のソファが連なるレストラン、The Blue Room。
朝食だけでなく、ランチやディナーの利用もできます。
フィットネスジム Fitness
プールの隣にあるフィットネス。
最新の機器が並びます。
樹齢100年超のクスノキ
ホテルの敷地北西側に建つ、樹齢100年超のクスノキ。
森トラストがこの地を再開発する際に、江戸時代からの伝統技術「立曳き工法」で約20mの移動・移植されたもの。
ホテルのエントランスから徒歩2分程度。
高さ20m超のクスノキからパワーをもらいましょう。
東京エディション虎ノ門の場所・行き方・アクセス
東京メトロ日比谷線「神谷町駅」から直結。
神谷町駅から行く場合、改札を出て左に。
その後、メトロシティ神谷町ビルに入り、ホテルエントランスがある1Fまでエスカレーターまたはエレベーターでアクセスします。
感想・総評
気になったのは、宿泊者でなくとも誰でも入って来れてしまうプールのセキュリティ。
その他、客室の窓の結露、夜には静まっていたものの内廊下からの隙間風。
工期に追われていたのでしょうか、バスルームの扉にも隙間が空いていました。
それでも、緑のアーチの向こうに見える、仏寺からインスピレーションを得た大和張りのロビーは圧巻。
サンクチュアリとした客室も、ロビーからストーリーが繋がる木のルーバー、無駄を排したシンプルな内装、開放的なテラスと居心地が良い空間。
東京エディション虎ノ門のホテル滞在そのものが、まさにエクスペリエンスになります。
住所:105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-1
電話番号:03-5422-1600
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜12:00