クライネシャイデックからユングフラウ鉄道に乗り、ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)へ。
ヨーロッパで最も標高が高い展望台のユングフラウヨッホから望む景色はいかなるものか?
ユングフラウヨッホ展望台から撮影した写真をどうぞご覧ください。
ユングフラウヨッホ Jungfraujoch

ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)は、ユングフラウ(4,158m、Jungfrau)とメンヒ(4,107m、Mönch)の稜線にある一帯。
ユングフラウヨッホの標高は3,454mで、スイス最速のエレベーターの上部にあるスフィンクス展望台の標高は3,591m。
「ヨーロッパで最も標高が高い展望台(トップ オブ ヨーロッパ Top of Europe)」の称号を冠しています。

標高2,061mのクライネシャイデックからユングフラウ鉄道に乗り、アイガーとメンヒの山中を抜けてユングフラウヨッホへ。
» ユングフラウ鉄道 高低差1300m超の山岳鉄道(スイス)
ユングフラウヨッホの施設の最大の見どころはスフィンクス展望台(Sphinx、上記4番)。
他にも、スイスの旗が強風でなびく撮影スポットのPlateau(上記9番)、ユングフラウ鉄道の歴史をイルミネーションやサウンドで紹介するアルパイン センセーション(Alpine Sensaton)があります。
上記1番の駅を降りたら、まず目指すは4番のスフィンクス展望台へと急ぎます。
スフィンクス展望台 Sphinx

スイス最速のエレベーターに乗り、標高3,591mのスフィンクス展望台(Sphinx)へ。
メンリヒェンからクライネシャイデックまでのハイキングは心地よい気温だったものの、標高が高く、雪の積もる山に囲まれたユングフラウヨッホには強い風が吹きこみます。
まさに凍てつく寒さとはこのことか。
10月とはいえ、ものの1、2分すれば、手がかじかんでしまいます。
時折室内に戻っては凍える手を温め、再び外へと出てというループを繰り返しながら撮影しました。

頭を雲に隠した乙女、ユングフラウ(4,158m、Jungfrau)です。
麓のクライネシャイデックでは美しい姿を見せてくれましたが、近くに来たら隠れてしまったようです。

室内と屋内の行き来を繰り返しながら粘ってみたところ、一瞬だけ顔を見せてくれました。


こちらは北の方角。
雪の斜面の先、山肌が茶色いチュッゲン(2,521m、Tschuggen)の手前に見える集落はユングフラウ鉄道の始発駅クライネシャイデックです。

クライネシャイデックの標高は2,061m。
今いるユングフラウヨッホは3,454mなので標高差1,393m。

クライネシャイデックの奥のチュッゲンを越えた先にはメンリヒェンの展望台が見えます。
左奥に少し見切れている集落はインターラーケンです。

少し左側(西側)に目を向けると、ヴェンゲルンアルプ鉄道のヴェンゲルンアルプ駅が見えました。


東側には修道士のメンヒ(4,107m、Mönch)。
クライネシャイデック側(北側)から見上げるメンヒは、日を背負うために影がかかり、青々とした表情に見えました。
しかし、太陽の光が当たる南側から見ると、まったく違う雰囲気です。
メンヒの山肌は赤茶けているのですね。


メンヒの南側、ステゴザウルスの背中のようなゴツゴツとした岩肌をさらすのはトルークベルク(Trugberg、標高3,933m)

下に目を向けると、雪道を歩く人が見えます。
あの先のカーブを曲がると、一体どのような景色が待っているのでしょう。









Plateau スイスの国旗


高原を意味する、Plateau。
木に「真っ赤なスイスの国旗」がくくりつけられている記念撮影スポットです。
すでに日陰になってから時間が経過しているためか尋常ではないほど寒く、さらには足元が氷になっているので滑る滑る。
撮影する際はどうかお気をつけて!
アルパイン センセーション Alpine Sensaton

ユングフラウ鉄道の歴史を光とサウンドを組み合わせて紹介するアルパイン センセーション(Alpine Sensaton)。

1946年当時のユングフラウ鉄道を表現した模型。

Plateauのスイス国旗はユングフラウヨッホの内に展示されていた模型でも表現されていました。
どうやら古くからスイスの国旗がはためいていた歴史あるスポットのようです。


こちらが現在のスフィンクス展望台がある場所でしょうか。
当時は「Meteorolog Observatorium」という名称だったようです。



ユングフラウ鉄道の原案を描いたアドルフ グイヤー ツェラー(Adolf Guyer Zeller)。
オーバーラント三山の麓でハイキングをしている際にトンネルを掘ることを思いついたのだとか。
当時彼が描いたスケッチは「ユングフラウ鉄道乗車パスポート」に掲載されています。
本人はユングフラウ鉄道の開業を待たずして肺炎で死去。
その目でユングフラウ鉄道が走る姿を見ることは叶いませんでした。


トンネルの掘削時には爆発事故が起こり犠牲者も出たようです。



こちらのバルコニーに佇む女性が、ユングフラウ鉄道に乗車した最初の乗客です。

ユングフラウヨッホの場所・行き方・アクセス
クライネシャイデックからユングフラウヨッホまではユングフラウ鉄道に乗り片道約36分。

上の写真は10月を訪れた時の下りの時刻表(クライネシャイデック方面)です。
ユングフラウ鉄道のチケット料金や路線図、公式サイトへのリンクは下記記事からご覧ください。





