札幌の西、小樽の南側にある山の中。
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道(The Kiroro, a Tribute Portfolio Hotel, Hokkaido)に宿泊しました。
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道 The Kiroro, a Tribute Portfolio Hotel, Hokkaido
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道(The Kiroro, a Tribute Portfolio Hotel, Hokkaido)は札幌の西約30km、小樽の南約13kmの山中にあるマリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)加盟ホテル。
人口減少に悩む赤井川村とヤマハの思惑が合致して開発されたキロロリゾート。
バブル崩壊とスキーブームの終焉により業績が悪化、紆余曲折を経て三井不動産が買収、現在はタイの企業が運営しています。
マリオットインターナショナルとの提携により、ヤマハの運営時代のマウンテンホテルは「シェラトン北海道キロロリゾート(冬季のみ営業)」に、ホテルピアノは「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」にリブランド。
今回の訪問は10月中旬。
夏は屋外イベント、冬はウインタースポーツで賑わうのかもしれませんが、今回の滞在は秋口ということもあってかホテルの宿泊料金は安く、全体的にお客さんが少なく感じます。
ホテルと小樽築港駅を結ぶバス(片道35分)が運行しているため、小樽観光の拠点としている訪日観光客の姿も見られました。
アイヌ文様のタペストリー。
ホールに掛かる巨大なシャンデリアの照明は、小樽ランプのようなデザイン。
ヤマハが運営するホテルピアノ時代からどのぐらいリノベーションされているのかは分かりませんが、古さを感じないというか色褪せない、当時としてはなかなか斬新なデザインだったのではないでしょうか。
ト音記号をイメージしてデザインされたフェンス。
音符が描かれたドアやエレベーター。
見える場所や手の触れる場所に「ヤマハが運営していたホテルピアノ」の面影が残っており、何ともノスタルジック。
キロロスイート Kiroro Suite
宿泊する客室は、キロロスイート(Kiroro Suite)。
14階建ての角部屋に位置する、総面積140㎡の広々とした客室です。
窓の向こうには紅葉の借景。
リビングルーム
天井部は温かみのある木材で覆われており、リゾートのような雰囲気が感じられます。
照明はダウンライトと間接照明が主体。
派手さはありませんが、シンプルで心地の良い空間だと思います。
ダイニングテーブルに腰かけたり、ソファでごろんと寝転んだり。
窓際は出窓になっていて、こちらにも腰掛けるスペースがありました。
窓の外には美しい紅葉。
こちらはダイニングテーブル側の出窓から望む南側の眺望。
左奥はキロロのスキー場。
右奥の山肌に雪が見えるのは余市岳(1,488m)です。
建設中のコンドミニアム、シェラトンホテルも見えます。
キロロリゾート周辺の紅葉の写真は下記記事に掲載。
» 紅葉彩る秋の北海道キロロからの絵葉書 Postcards and photos from Kiororo, Hokkaido, Japan
お客さん用のトイレ・洗面。
メインの扉とリビングルームの間にあります。
リビングルーム側にあるので、招待客がいる時やパーティーの時に使う用途かも。
あまりにも収納が多いため、最後の最後まで見つけられなかったセキュリティボックス。
リビングルームとベッドルームの間に、簡易的な上水道・収納スペースがありました。
ベッドルーム
ベッドルームにも、リビングルーム同様に出窓のスペース。
お部屋の中央にテレビ。
逆側のソファ側へまわるとテレビの背面が丸見えなので、見栄えはよくありません。
ちなみに、秋は小蝿やカメムシが大量発生するシーズンらしく、リビングルーム・ベッドルーム共に「出窓は開けないよう」に注意書きが添えてありました。
それでもどこから入ってきたのか、お部屋の中でもカメムシを発見…。
襲われるわけではないので無視を決めこみましたが、寝る前にヘッドボードに現れた時は、さすがに厳しい。
フロントに電話し、スタッフさんに掃除機で吸い取ってもらいました。
3泊4日滞在し、トータルで3、4匹見かけました。
豊かな大自然とトレードオフ。
この点は仕方がないところだと思います。
虫が苦手な方はご留意ください。
バスルーム
アメニティ
温泉・プール・フィットネスジム・その他施設
ホテルに隣接するキロロタウンには、温泉、プール、売店が並んでいます。
温泉は有料、プールは宿泊者の場合に無料。
プールの中には屋外にある温泉プールなるものもありました。
プールは特別な遊具があるわけではありませんが、お子さん連れのファミリーでも楽しめそうな印象。
また、温泉ではありませんが大浴場がホテル棟の8階にあり、こちらは温泉と異なり無料で入浴可能。
レストラン
ホテル内のレストランはビュッフェ、イタリアン、寿司、1Fオールデイダイニングの4箇所。
周囲にお店はありませんので、夕食を食べる際はこのいずれか。
個人的には一番のオススメはイタリアン。
北海道産の食材を使ったメニューが豊富で、ホールを望むテラス席から食事を楽しめました。
1Fのオールデイダイニングはアフタヌーンティーと夕食で訪問。
夕食時はライブ演奏があるので、いい雰囲気の中で食事ができると思います。
こちらも北海道産の食材を使った料理があります。
一方、朝食のビュッフェはイマイチ。
北海道産のメニューはほぼ皆無に近く、ビジネスホテルの安い朝食と同等レベル。
以前宿泊した新千歳のANAクラウンプラザや函館のフォーポインツは地元の素材をふんだんに使い訴求していましたが、キロロではそんな様子もない。
上級会員の特典で朝食を付けましたが、訪れたのは1回だけでした。
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道の場所・行き方・アクセス
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道は小樽築港駅前からホテルの無料バスで35〜40分。
バスは事前予約制です。
新千歳空港、札幌からの有料送迎もあります。
直近の詳細は直接ホテルにお問い合わせいただければと思います。
以下にホテルからいただいたバス時刻表を掲載していますので参考にしてみてください。
感想・総評
マリオット系列へのリブランド・訪日観光客の増加もあってか、従業員の方々は海外の方も多数在籍する国際的なチーム。
お話をした方でも中国、フィリピン、ポーランドと多彩。
皆さん日本語がとても上手、笑顔が素敵でした。
ホテルについて残念な点をひとつあげるとすれば、事前に送迎バスを予約しているにもかかわらず、バス車内が混雑していたために補助席になってしまったこと。
小樽築港とホテルを結ぶバスにはホテルの従業員の方々が多く同乗しているのですが、「従業員の方々が普通の座席に座り、宿泊者が補助席に座る」という構図。
少なくとも事前にバスを予約しているのですから、宿泊者の座席は前方に確保しておくなど、できることはあるはず。
このあたりは気配りが足りないというか、誰からも突っこみがないのか?と不思議に思います。
今回のキロロは秋の訪問。
イベントのある夏場やスキーで訪れる冬に訪問すると、また違う印象を持ちそうな場所だと思います。
住所:〒046-0593 128-1 Tokiwa, Akaigawa, Yoichi-gun, Hokkaido, Japan 北海道余市郡赤井川村字常盤
電話番号:+81 135-34-7111
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜12:00