スペインをルーツとするホテルブランド、ACホテル東京銀座(AC Hotel Tokyo Ginza)のホテル宿泊記です。
ACホテル東京銀座 AC Hotel Tokyo Ginza
東京メトロ日比谷線「東銀座駅」から徒歩約3分のホテル、ACホテル東京銀座(AC Hotel Tokyo Ginza)。
ACホテルはスペインで誕生、マリオットBonvoyのホテルブランドです。
運営は東武ホテルマネジメント。
ACホテルには、以前、日本との直行便が就航しているスペインの首都マドリッドにあるACホテルで2件、フラメンコで有名な南部の町セビージャのACホテルで1件宿泊したことがあります。
シックな黒を基調としたモダンでアーティスティックなデザインは、ACホテルブランドの根底に流るる共通の世界観。
ACホテル東京銀座の南側は昭和通り。
東側2つ隣にはアロフト東京銀座、西側2つ隣にコートヤード・マリオット銀座東武ホテルがあります。
チェックイン後、レセプションの前にあるスペースで「European Arrival」というウェルカムスイーツ。
フルーツピュレを固めたゼリーにリキュールをかけていただく、ヨーロピアンスタイルのおもてなしだそうです。
ロビーや1Fエレベーターホール前には、アート作品が配されています。
アート作品の配置マップは客室のテレビモニターで確認できるので、ホテル内を散策する際は事前にチェックされると良いかもしれません。
建物は14F建て、その上にルーフトップがあります。
総客室数296室。
プライムスーペリアキング Prime Superior King
宿泊する客室はプライムスーペリアキング(Prime Superior King)のシティビュー。
南面に昭和通りを見おろす、13F・南向きのプランです。
お部屋の広さは30㎡。
水回りとベッドルームの間には、スライディングスクリーンのみ。
限られたスペースの中でお部屋を広く見せる設計です。
ベッドルーム
スタイリッシュなデザインのアクセントクロスが目を引くベッドルーム。
床は高級感が感じられる幅広のフローリングです。
ベッドフレームの下には柔らかな光を拡散する間接照明。
窓にはカーテンではなくロールスクリーンがあります。
レース・遮光の2層。
壁掛けのTVモニター側には、ラゲッジスペース、ワークデスク、ミニバー。
ワークデスクは革製のパッドがあり、PC使用時のマウス操作もスムーズです。
窓際にはテーブルとソファ、椅子。
お茶を飲んでくつろいだり、テーブルで作業をしたりと、マルチに使えるので便利です。
冷蔵庫には無料のミネラルウォーターが2本。
ネスプレッソは3種類計6カプセル。
煎茶と紅茶のティーバッグが2つずつ。
モヘイム(Moheim)のマグカップ。
外側はマット、内側は光沢感のある質感。
ウェルカムスイーツは日本橋 榮太樓總本鋪の和菓子。
こちらはチタンエリート特典でチョイスしたおつまみとコエドビール。
眺望については、最上階14Fに程近い13Fでも、特筆するような見どころはありません。
今回宿泊の客室は南面道路なので客室内が明るいというメリットがあるものの、一方では、交通量が多い道路のため、夜間でも車両の走行音が聞こえます。
静寂の中でないと寝つけない方は、「南面以外のお部屋をリクエスト」されると良いかもしれません。
コンセント類は、非の打ち所がないほどに充実。
ベッドの両サイドにはそれぞれ、海外からのゲストも想定した全世界対応型のマルチコンセントが2口・USB充電口2口、USB-Cタイプ充電口が1口。
ワークデスクにも、上記とまったく同じ全世界対応型のマルチコンセントが2口・USB充電口2口、USB-Cタイプ充電口が1口。
ソファの脇には、日本のA型コンセント2口にUSB充電口1口。
クローゼットの中にはバスローブ、傘、レザーケアキット、スチームアイロン、セキュリティーボックス、部屋着、スリッパ。
エレガントな黒色のフード付きバスローブ。
ルームウェアはセパレートタイプで着心地が良かったです。
バスルーム
水回りは省スペース設計のため、脱衣所がありません。
洗面台・シャワールーム・トイレの間にある、わずか1畳ほどのスペースが「それぞれへ行き来するスペース」を兼ねており、無駄なスペースが徹底的に排除されています。
客室の実平米数よりもベッドルームが体感で広く感じられるのは、水回りの省スペース設計が大きく寄与していると思われます。
バスルームにはシャワールームのみでバスタブなし。
ハンドシャワーだけでなく、レインシャワーもあります。
腰掛けられる座椅子もあり、足腰に不安があるゲストへの配慮も伺えます。
ベッドルームとバスルームの間には、目隠しに使えるスライディングスクリーンがあります。
スライディングスクリーンを閉めることで洗面室前のプライバシーが守られ、「脱衣所がないデメリット」を打ち消してくれます。
ただし、一点デメリットも。
それは「スライディングスクリーンを閉めてもワークデスクからは丸見え」の点です。
ご夫婦や気心知れた友人同士の宿泊であれば、然程の問題はないと思いますが、そうでない場合はそのデメリットだけ熟慮されておくと良さそうです。
アメニティ
アメニティはギリシャのブランドKORIS。
独特の甘い香りは個人的にとても好みでしたが、人によっては好みが分かれるかもしれません。
ルーフトップ Rooftop
エレベーターで14Fよりもさらに上にある屋上へ。
特に西側の眺望が良く、ガラス越しに東京タワーを望みます。
ビルとビルの間には、富士山も遠慮がちながら顔を半分ほど覗かせていました。
東京タワーの右手に見える山は、おそらく神奈川県の大山。
フルサイズ70mmレンズの手持ち撮影・APSCクロップでも、これだけの圧縮効果と迫力。
刻々と色を変化させる上空には、羽田空港へ向かう飛行機が次々と現れ、摩天楼の間に消えては再びその姿を現します。
霞が少ない冬場のお天気が良い夕刻、東京タワーとマジックアワーの空を撮影しに、カメラを持ってルーフトップへ出かけるのもおすすめです。