オホーツク海の生態系と流氷について楽しく学べる施設、網走のオホーツク流氷館(Okhotsk Ryu-hyo Museum)へ。
知床へ行く前に、ぜひ訪れたい施設です。
オホーツク流氷館 Okhotsk Ryu-hyo Museum
網走市内で最も標高が高い、天都山にあるオホーツク流氷館(Okhotsk Ryu-hyo Museum)。
シアター・プロジェクションマッピングの映像とパネル展示、流氷に触れる体験、クリオネを始めとする流氷の海で生きる生物を通じて、短時間でオホーツクの生態系・流氷について学ぶことができます。
オホーツク流氷館に立ち寄るか否かで、世界遺産の知床での「体験密度」が大きく変わると言っても過言ではありません。
なぜなら、知床の複雑であり希少な生態系を生む母は、オホーツク海の流氷だからです。
地球の中で凍る海はわずか10%。
その中でも、北半球において凍る海の「南限」に位置するのがオホーツク海。
流氷幻想シアターとプロジェクションマッピング
B1Fに降りると、映像でオホーツク海の生態系と流氷を学べる「流氷幻想シアター」「プロジェクションマッピング」を鑑賞。
プロジェクションマッピングは小さなお子さんにも分かりやすい内容に仕上がっています。
パネル展示はコンパクトなスペースに分かりやすくまとまっており、短時間で流氷についてのベースの知識を学べます。
流氷の断面スライス模型。
流氷は単なる氷ではなく、4つの層に分かれています。
この中で鍵となるのは最下部の植物プランクトン、「アイスアルジー」。
春になり流氷が溶けると、シマエビやクリオネを始めとする動物プランクトンの餌になります。
その動物プランクトンを食べに魚が、魚を食べにアザラシや海鳥、クジラ、イルカ、シャチが現れる。
陸地では、鮭・鱒をヒグマ・オオワシ・オジロワシ・シマフクロウが食べ、その死骸は植物の栄養源となり、エゾシカが植物を食べる。
ぐるぐると循環する海と陸の生態系。
その源が、シベリア沿岸部で生まれ、オホーツク海の水平線の向こうからやって来る…、流氷。
流氷体感テラス Drift Ice Experience Room -15℃
本物の流氷に触れることができる、流氷体感テラス (Drift Ice Experience Room)。
室温はマイナス15℃。
濡れたタオルを30回程度回転させるとカチカチに固まってしまう「シバレ体験」を楽しめます。
流氷の海の生きもの Fish Tank with Life
流氷の天使、クリオネ。
フウセンウオ。
鋭い歯を隠し持つ、フサギンポ。
Rimoの流氷ソフトクリーム
1Fの売店で販売している限定商品、呼人にある人気ジェラート屋さん「Rimo」監修の流氷ソフトクリーム。
塩ミルクキャラメルソフトに、流氷に見立てたオホーツク海の青い塩(海藻由来)をトッピング。
甘じょっぱいミルキーな味わいを楽しめます。
Rooftop 天都山展望台からの眺望
屋上から望む景色。
西側の網走湖、能取湖。
東側の知床方面。
オホーツク流氷館の場所・行き方・アクセス
網走監獄から約2.6km、車で約6分
網走駅から約4.5km、車で約7分
女満別空港から約16.7km、車で約18分