上空から見る北海道もまた、美しい。
飛行機の機内から撮影した北海道の航空写真を集めてみました。
3月 支笏洞爺国立公園の眺望(新千歳ー大阪伊丹)
約4万年前、支笏火山の噴火により誕生した支笏湖。
新千歳空港を飛び立つと、支笏湖の南側にある樽前山と風不死岳が姿を現します。
支笏湖は、屈斜路湖に続いて日本国内のカルデラ湖の中で2番目の大きさを誇ります。
極貧栄養湖のため透明度が高く、全国の湖沼の中で第4位の透明度です。
写真では左手前に樽前山と風不死岳、右手に紋別岳、湖の奥に恵庭岳。
さらにその奥手には札幌岳、余市岳の姿も。
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支笏湖越しに真っ白なスキー場のゲレンデを見せる藻岩山、200万都市札幌の街並み、石狩湾の緩やかなカーブを捉えます。
空の霞が少ない冬場ならでは。
圧巻、凍てつくような北の大地。
手前に倶多楽湖&登別地獄谷、雪肌を見せるオロフレ山・徳舜瞥山・ホロホロ山。
その向こう、左手には洞爺湖。
中央に鎮座するのは蝦夷富士、羊蹄山。
左手奥にニセコ連峰、中央奥には急峻な積丹半島まで見渡せます。
結氷したか、倶多楽湖。
倶多楽湖は、全国の湖沼の透明度で第2位です。
洞爺湖有珠山ジオパーク。
こちら洞爺湖と先述の支笏湖は、凍らない湖「不凍湖」としても知られています。
3月 室蘭の白鳥大橋、北海道駒ヶ岳の先に榎本武揚軍鷲ノ木上陸地(丘珠ー函館)
札幌の丘珠空港から函館空港までの短いフライトの間に、室蘭の白鳥大橋を見おろして。
白雪を残した北海道駒ヶ岳と噴火湾。
北海道駒ヶ岳の奥のくびれには、榎本武揚軍鷲ノ木上陸地。
開陽丸から上陸してゆく、榎本武揚や土方歳三の姿が見えるかもしれません。
4月 桜が満開の函館 五稜郭を俯瞰(丘珠ー函館)
まだ肌寒い4月下旬、ソメイヨシノが満開の五稜郭です。
五稜郭タワー展望台からとは異なる角度で、星形要塞の全貌を鳥の目線で俯瞰できます。
4月 北海道三大秘湖オコタンペ、Boys, be ambitious!(函館ー丘珠)
恵庭岳の西側に見える小さな湖は、堰止湖のオコタンペ湖。
オンネトー、東雲湖とともに「北海道三大秘湖」のひとつに数えられるオコタンペ湖は、近辺への立ち入りが禁じられているため近づいて見ることが叶いません。
見られるのはオコタンペ湖展望台、または空の上のみ。
新千歳空港発着便ではこのルートを通ることは考えづらく、丘珠ー函館便のさりげない楽しみとなります。
Boys, be ambitious!の名言を残したウィリアム・スミス・クラーク博士の像がある、羊ヶ丘展望台。
解体か維持かで揺れる北海道百年記念塔、北海道博物館、『ゴールデンカムイ』の聖地でもある北海道開拓の村。
奥には夕張岳の姿も。
春になり冬眠を終えた羆が出没することで話題に事欠かないエリア。
豊平川のカーブの先に、浜益岳と暑寒別岳。
9月 札幌市内・石狩を望む(丘珠ー釧路)
札幌市内の空港、丘珠空港を飛び立つ。
翼の向こうに、イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園。
かつてゴミ処理場だった場所は、市民の憩いの場に。
左に旋回。
日高山脈が誕生した反動により押し下げられる形で誕生した石狩平野。
アイヌの人々が「サッ・ポロ・ペッ(乾いた・大きな・川、諸説あり)」と呼んだ景色を一望。
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石狩川に合流する、豊平川。
石狩川は東大雪の石狩岳西斜面から、層雲峡、旭川を経て。
豊平川は漁岳の西斜面から、豊平峡ダム、定山渓を経て。
共に長い旅路を終え、石狩湾へ注ぎます。
石狩川の河口付近に見えるのは、マクンベツ湿原、はまなすの丘公園。
夏らしい入道雲が覆う、当別ふくろう湖。
道東エリアへ。
足寄湖と足寄町。
阿寒摩周国立公園の南方。
中央には、雌阿寒岳と阿寒富士。
3月 函館上空(新千歳ー小松)
新千歳から小松へ向かう機内、函館の真上を通過。
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番外編 10月 ルスツのヘリコプター
こちらは番外編。
航空機ではなく、ヘリコプターの窓から。
秋色に染まる、紅葉のルスツを撮影。
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おわりに
ドローン撮影とは趣向が異なる、ダイナミックな景色。
北海道の島(利尻島、礼文島、奥尻島)を機内から撮影してみたい。
今後も道東や離島へ行く機会があれば、写真をこちらの記事に追加していきます。