羊の群れの向こうに、札幌市街地と増毛山地・樺戸山地を望む高台、さっぽろ羊ヶ丘展望台(Sapporo Hitsujigaoka Observation Hill)へ。
さっぽろ羊ヶ丘展望台 Sapporo Hitsujigaoka Observation Hill
明治39年(1906年)に農商務省月寒種牛牧場として開拓された丘にある展望台、さっぽろ羊ヶ丘展望台(Sapporo Hitsujigaoka Observation Hill)。
なだらかな斜面の向こうには札幌の市街地、増毛山地・樺戸山地の稜線を望みます。
クラーク博士像
フロンティア スピリットを体現するかのごとく、その右腕を軽やかに伸ばしているのは、ウィリアム スミス クラーク博士の像。
1826年に米国東海岸のマサチューセッツ州アッシュフィールドに生まれ、南北戦争では北軍の義勇兵として出征。
1867年にマサチューセッツ農科大学創立初代学長を務めた後、1876年に北海道開拓長官黒田清隆により札幌に招かれて札幌農業学校(現北海道大学)の初代教頭に就任しました。
生徒たちとの別れの際に遺した名言は、「Boys, Be Ambitious」。
日本語訳、「少年よ、大志を抱け」。
展望台の眺望
夏らしい爽快な青空と流れゆく雲の下に、羊の群れ。
クラーク博士と札幌ドーム。
札幌の市街地の向こうに連なる曲線は、左手に暑寒別岳をはじめとする増毛山地。
右手には、ピンネシリを含む樺戸山地を望みます。
西の方角には、藻岩山と手稲山。
藻岩山と手稲山をほぼ同じラインに望める場所は、札幌市内でも珍しいのではないでしょうか。
手稲山は、クラーク博士が生徒と雪中登山をした際に新種の地衣植物を発見した場所です。
濃緑の野幌森林公園と、北海道百年記念塔。
ラベンダー畑
7月中旬を迎えると、見頃を迎えるのはラベンダー畑の「おかむらさき」1,500本。
ラベンダー刈り取り体験を実施している期間は、1人50本まで刈り取り持ち帰ることができます。
刈り取りとったラベンダーは、新聞紙の上に置いて天日干しに。
ドライフラワーとポプリに仕上げました。
羊ヶ丘オーストリア館
羊ヶ丘オーストリア館のレストハウス。
ラベンダーと北海道産生乳をミックスした濃厚なソフトクリームをいただきながら、しばしの休憩。
他にも羊肉を使用したラムまんやエゾ鹿まんが名物です。
クラークチャペル
クラークチャペル。
旧札幌北一条教会の外観を継承して建築された建物の中には、クラーク博士の略歴が展示されています。
雪まつり資料館
さっぽろ雪まつり資料館。
第1回(1950年)からのさっぽろ雪まつり歴代のポスター、大雪像の模型が展示されており、代々紡いできた雪まつりの歴史を振り返れます。
さっぽろ羊ヶ丘展望台の場所・行き方・アクセス
マップコード:9 287 533*23
札幌市営地下鉄東西線「福住駅」4番バス乗り場から路線バスで約10分。