アイヌ語で「インカルシペ」と呼ばれた札幌の山、標高531mの藻岩山へ。
藻岩山 Mount Moiwa
札幌の街の南西部にある藻岩山(Mount Moiwa)。
なだらかな稜線を描く標高531mの藻岩山は、アイヌ語で「インカルシペ」。
元来、アイヌの人々が「モイワ」と呼んでいたのは現「円山」ですが、開拓使が呼称を変更した歴史があります。
幕末の探検家 松浦武四郎が遺した『広報羊蹄日誌(しりべしにっし)』には、アイヌ民族が信仰していた「尊い神の山」との記述が残っています(現地 解説による)。
藻岩山が誕生したのは、今より「280万年前〜240万年前」の噴火。
支笏火山が噴火したのは「4万年前」ですから、札幌市内の身近にある藻岩山の方がその歴史は長いのです。
もいわ山ロープウェイ Mt. Moiwa Ropeway
藻岩山山頂までは、ロープウェイとケーブルカーで簡単にアクセスできます。
山麓駅から中腹駅まではロープウェイ(片道5分)、中腹駅から山頂駅まではケーブルカー(片道2分)。
山麓から山頂までの乗車料金は往復「大人:1,800円」「子供:900円」です。
藻岩山展望台
藻岩山展望台の頂上デッキへ。
天然記念物である藻岩山原生林の向こう。
碁盤の目のように区画整理された、札幌の街並みが広がっています。
JR札幌駅の展望台スリーエイト(38)の入るビル、大通駅周辺、さっぽろテレビ塔、すすきの。
奥にはつどーむ、丘珠空港の滑走路も見えます。
その左手には、緑豊かな北海道大学の敷地。
北海道神宮や動物園のある円山。
すすきのの南側には、豊平川と中島公園。
東へ目を向けると、北海道日本ハムファイターズの本拠地である札幌ドームが輝いて見えました。
この日の空は雲に覆われていたので見えませんでしたが、晴れた日には芦別岳や夕張岳を望めます。
南側の眺望。
左手奥には真駒内滝野霊園の頭大仏殿とモアイ像、中央奥には支笏湖の向こうにある樽前山を望みます。
藻岩山原生林を歩きながら、北海道固有の動植物を観察したり撮影をするのも良いでしょう。
夜景
札幌藻岩山からの夜景は、函館の函館山、小樽の天狗山とともに「北海道三大夜景」に指定されています。
夏の夜景。
冬の夜景。
豊平川と満月。
円山。
藻岩山の場所・行き方・アクセス
藻岩山の山頂までは「もいわ山ロープウェイ」でアクセス可能。
札幌市電の「ロープウェイ入り口」で下車し、無料のシャトルバスに乗り換えて「もいわ山ロープウェイ山麓駅」まで行くことができます。
山頂までは藻岩山登山道が整備されており、合計5つある登山コースを歩いて行くことも可能です。
詳しくは藻岩山の公式サイトをご確認ください。

