かつてバリ島に存在したムングウィ王国の広大な敷地を持つ寺院。
2012年に世界遺産に登録されたタマン アユン寺院(Pura Taman Ayun)の訪問記です。
タマン アユン寺院 Pura Taman Ayun
1634年、かつてバリ島に存在したムングウィ王国の寺としてに建築された長い歴史を誇る寺院、タマン アユン寺院(Pura Taman Ayun)。
寺院がたくさん点在するバリ島の中でも、ブサキ寺院に次いで2番目の大きさを誇ります。
バリ島観光でも人気の高い寺院のひとつです。
タマンアユン寺院のお堀には、山から流れてきた潤沢な水を貯めています。
寺院の周囲、さらに中心部にある境内の周りにも小さなお堀があります。
お堀に貯めた水は、水門で水量を調節しながら周辺の田園に注ぐことで、年中豊かな水が田園に注ぐ仕組みです。
バリ島の田んぼは三毛作(年に3回稲を育てる)。
1937年以後に大規模な修復が行われたうえ、寺院の中の芝は丁寧に手入れされています。
周囲のお堀の水と相まって、美しい庭園の景観を楽しむことができます。
タマン アユン寺院の割れ門、チャンディブンタル。
橋を渡る途中、小さな猫さんが出迎えてくれました。
日本語ガイドさんの話によると、この猫は人懐こい性格で、いつもタマン アユン寺院にいるとのこと。
タマン アユン寺院を訪れる際は、ご挨拶してみてください。
チケット料金
入場料
タマンアユン寺院の入場料は1人あたり20,000ルピア。
闘鶏場
道中に右手に見える建物は、闘鶏場。
お祭りの時は実際に「鶏同士の闘い」があるそうです。
鶏の足にナイフを付けて戦わせるため、闘いはすぐに決着がつくとか。
同行いただいたガイドさんの話では、バリ島の建築物は「地震を想定した構造」にしているものの、台風が少ないため「暴風を受けた際の耐風の想定はしていない」とのこと。
この闘鶏場の柱についても、石の土台に乗せているだけです。
お祭りの準備
タマン アユン寺院では「約200日に1回の間隔」でお祭りが開催されます。
今回訪れたタイミングはお祭りの直前ということで、お祭りの準備に取り掛かる地元の方の姿を見ることができました。
普段は、誰もおらずガランとしているそうです。
手前ではガスコンロを使って野菜を茹でていますが、奥では昔ながらの竃(かまど)で茹でています。
地元で採れた、ほうれん草やにんにく、玉ねぎをカット。
こちらでは、お供え物を丁寧につくっています。
境内
観光客はタマン アユン寺院の境内に入ることができません。
周囲から覗きこむことができるので、ぐるりと周って中の様子を確認できます。
木の鐘が設置された建物。
お祭りの際はゴーンと音を鳴らすそうです。
山の精霊を祀るメルは、境内の敷地内に全部で10基。
タマン アユン寺院の場所・行き方・アクセス方法
今回は日本語ガイドさんとドライバーの一日チャーターを事前に予約。
タマンアユン寺院までは、ヌサドゥアのホテルを「8時30分に出発し10時30分頃に到着しました。
その後は北部のジャティルウィ棚田へ。
タマン アユン寺院周辺にはウブドやタナロット寺院もあります。
おわりに
タマン アユン寺院は、南部リゾートからのアクセス至便。
物売りやボッタクリもいないため、観光客で賑わっていました。
タマン アユン寺院は南部からのアクセスもいいですし、欧米人日本人問わず、ローカルの方まで多くの方が訪れています。
バトゥール外輪にあるウルン ダヌ バトゥール寺院とは大きな違いです。
タマン アユン寺院とタナロット寺院の夕日観光がセットになったツアープランも豊富なので、自分の旅行プランに合わせやすいのもよいですね。
住所:Jalan Ayodya, Mengwi, Kabupaten Badung, Bali 80351, Indonesia
営業時間:8:00~17:00