世界遺産のローマ水道橋、スペイン王国セゴビアの水道橋(Acueducto de Segovia)を訪れました。
セゴビアの水道橋 Acueducto de Segovia
セゴビアの水道橋(Acueducto de Segovia)は古代ローマの水道橋のひとつ。
ローマ水道橋が完成した時期は正確な日付がわからないものの、古代ローマ時代の紀元後2世紀と言われています。
水道橋の水源は町の東にあるグアダラマ山脈で、水道の全長は16,186メートル。
水道橋の全長は959メートル、最大高さは28.10メートル、橋脚の数は167にも及びます(セゴビア観光局が発行するガイドマップの数値を記載)。
水道は旧市街に入ると地下を通り、最終的に旧市街の西端に建つ難攻不落の城アルカサルまで結んでいます。
水道橋の橋脚にはグアダラマ山脈採れた石が使われており、接合部にセメント・モルタルが一切使われていません。
あまりの精度・技術の高さから「悪魔」が一夜で作ったという伝説もあるほど。
押したり寄りかかったりしても崩れませんのでご安心を!
1884年にナショナルモニュメント、1985年には「セゴビア旧市街と水道橋」として世界文化遺産に登録されています。
聖母マリア像が置かれている広場の中央の凹み。
Mirador de Acueduct(展望台)
西側の旧市街高台にあるMirador(展望台)からの眺望。
ローマ水道橋はもちろん、水源であるグアダラマ山脈のペニャララまで望めます。
ローマ水道橋の起点
全長959mに及ぶ水道橋の起点は町の東側です。
東側の起点は高台になっているため、東に進むごとに少しずつ橋脚が低くなります。
ローマ水道橋を見上げながら東へ進む。
途中からシングルアーチに。
水道橋の横に付いている出っ張りはオーバーフロー、雨樋のような役割を果たしています。
水道橋の起点には覗き穴が開けられています。
ここから覗き込む風景は摩訶不思議!
この水路を流れた水が西のアルカサルまで続いているわけです。
ロムルスとレムスの像
ローマ水道橋の北側に設置されているロムルスとレムスの像です。
狼に育てられたロムルス(Romulus)とレムス(Remus)の双子の物語で、ロムルスがレムスを殺害しローマを建国したというローマの建国神話にもなっています。
ロムレスに殺されたレムスにはセニウス(Senius)とアスキウス(Aschius)という息子がおり、セニウスが建国したのがシエナという伝説があります。
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セゴビア水道橋の場所・行き方・アクセス
セゴビア水道橋はセゴビア城塞の東側にあります。
セゴビアのバスターミナル(⇆マドリッド、アビラ)からフラットアプローチで徒歩7分です。
住所 | Plaza del Azoguejo, 1, 40001 Segovia |
電話番号 | +34 921 46 67 20 |
おわりに
古代ローマの人々が作った水道橋の精度・約2000年の間綺麗な状態で保たれていること、さらに1000年近い歴史を持つ難攻不落のアルカサルもあるセゴビアという町の濃さにも驚くばかりです。
セゴビア城(セゴビアのアルカサル)|Alcázar de Segovia