グラナダの世界遺産アルハンブラ宮殿の西に広がる一帯、アルバイシン地区(Albaicín)。
高く白い壁に挟まれた石畳の坂道を上ると、朱く染まったアルハンブラ宮殿の眺望が待っていました。
アルバイシン地区 Albaicín
イベリア半島最後のムスリムの王朝、ナスル朝。
1492年のレコンキスタにより王朝が滅ぶまで首都だったグラナダには、今もイスラム文化の香りが漂います。
アルハンブラ宮殿の西にある一帯が、アルバイシン地区(Albaicín)。
白く高い壁、曲がりくねった狭い路地を地図なく踏みこめば、迷いこんでしまいそうなエリアです。
アルハンブラ宮殿から望むアルバイシン地区。
アルバイシン地区の丘の上にサンニコラス教会(Iglesia de San Nicolás)が見えます。
教会といっても中央ヨーロッパで見る教会とは異なり、イスラムの建築様式がミックスされたムデハル様式です。
その前の広場はサンニコラス広場。
アルハンブラ宮殿を見渡す展望台があります。
よく見ると記念写真を撮影するたくさんの観光客の姿が見えませんか?
夕暮れからアルハンブラ宮殿がライトアップされる夜の時間帯が美しいということで、日没前に徒歩で目指してみることにしました。
石畳の坂道を上ってゆく。
のんびりと撮影をしながら歩いていると、狭い路地の隙間から朱くなったアルカサバの塔が見えました。
美しいなぁ…と思うと同時に、焦りを覚えます。やってしまった!
というのも、今回は夕日を撮影するのではなく夕日が当たるアルハンブラ宮殿を撮影するのが目的。
陽が当たらなくなってしまえば、影が落ちて暗いだけ。
間に合うか?
石畳の坂道を駆け上がり、サンニコラス広場に到着。
石の擁壁の上には大勢の人が腰掛け、アルハンブラ宮殿を眺めています。
サンニコラス広場展望台 Plaza Mirador de San Nicolás
夕日の光を浴び朱に染まるアルハンブラ宮殿。
間に合いました。素晴らしき眺望!
かつて宮殿への道があったサンペドロの森の下には既に影が落ちていました。
アルハンブラ宮殿を浮かび上がらせるような、美しいコントラスト。
ナスル宮殿とヘネラリフェの向こうには、雪を残すシエラネバダ山脈が薔薇色に染まっていました。
宿泊ホテルに戻る道中、西にあるロナ展望台(Mirador de la Lona)にも立ち寄ってみました。
白夜のため22時過ぎでもマジックアワーの空が美しい。
そして、白い壁に囲まれた階段が忘れられません。
サンニコラス教会の場所・行き方・アクセス
徒歩の場合、Plaza Isabel La Catolicaから約16分。
ただし高低差65mの坂道を上がるため、片道20分を想定しておいた方がよさそうです。
路線バスのアルハンブラバスで向かう場合、Plaza Isabel La Catolica2から「路線番号C32」で乗車11分です。