後ウマイヤ朝時代に首都として発展したスペイン南部の街コルドバ(Córdoba)。
イスラム教とキリスト教が混在するメスキータ、グラナダ攻略の拠点となったアルカサル、ユダヤ人が居住していた白い壁の街区など見どころが豊富。
街そのものはコンパクトで、一泊の滞在でも十分に観光できます。
スペイン コルドバ観光の見どころ・旅行ガイド|Córdoba Travel Guideを撮影した写真を交えてまとめます。
スペイン コルドバ Need to know
ベストシーズン:May to Oct
通貨:ユーロ
標準時:UTC+1(日本から-8時間)
コルドバ観光でしたいこと Best things to do in Córdoba
メスキータを訪問する
聖ビセンテ教会の跡地に後ウマイヤ朝時代の初代カリフ アブド アッラフマーン1世が建築したモスク、メスキータ(Mezquita, Catedral de Santa María de Córdoba)。
レコンキスタ後にゴシック様式やルネッサンス様式の装飾が施され、ひとつの建物の中に2つの宗教が混在する世界でも稀有な建物です。
あらゆる角度から見ても美しい円柱の森。
一見同じに見えるアーチや柱も、建設・拡張された年代により特徴や装飾が異なります。
年代別の異なる点や、2つの宗教が混在する場所を隅から隅まで探索していくのも面白いでしょう。
モザイク装飾で彩られたアラベスク模様が美しい、ミフラーブ。
コルドバのメスキータ 2つの宗教が混在する大聖堂へ(スペイン)
キリスト教徒の王たちのアルカサル
キリスト教徒の王たちのアルカサル(Alcázar de los Reyes Cristianos)。
1236年にコルドバを奪還した後、古いカリフの宮殿があった場所に作られた要塞と宮殿です。
1492年にレコンキスタが完遂する際のグラナダ攻略の拠点。
コロンブスが資金援助を申し出るためにカトリック両王に謁見した場所でもあります。
花の小道
ユダヤ人街区にある細い路地、花の小道。
両脇に花の小鉢が飾られた小さなアーチの架かる路地を抜けると、小さな噴水のあるパティオへ。
振り返ると、花の小道の向こう側にメスキータの塔が中央にそびえ立っていました。
ローマ橋とカラオーラの塔
グアダルキビル川に架かるコルドバのローマ橋。
紀元前1世紀頃に建設された橋をムーア人が改修したもの。
川の南側にはローマ橋を監視するために建てられたカラオーラの塔があります。
塔の内部は博物館になっており、頂上から望むローマ橋とメスキータ、アルカサルの眺望は格別です。
お見逃しなく!
シナゴーガ
ユダヤ人街区の狭い路地を脇に入ると、中世のシナゴーグ(Sinagoga)が見つかります。
1315年に建てられたシナゴーグは、1492年に発布されたユダヤ人追放令まで使用されてきました。
静寂の中で。わずかに残った碑文やムデハル様式の植物モチーフを見ていると、かつての人々の息づかいが聴こえてくるようです。
ポトロ広場
作家セルバンテスが宿泊し小説『ドン・キホーテ』にも登場する旅籠屋ポトロに由来する広場、ポトロ広場。
スペイン語で「仔馬」を意味するポトロの噴水がある、セルバンテスゆかりの地です。
灯火のキリスト広場
カプチーノス教会の前にある丸石が敷き詰められた広場、灯火のキリスト広場(Cristo de los Faroles)。
教会の白い壁に囲まれた広場の中央には磔のキリスト。
夕刻になるとその周りを8つの灯りが照らすため、幻想的な雰囲気を醸し出していました。
コルドバの郷土料理を味わう
メスキータの北側にある名門レストランEl Caballo Rojoでコルドバの郷土料理を味わいました。
ガスパチョ(Gazpacho de Córdoba)は冷たいトマトの酸味とオリーブオイル、噛むとしっかりと味が出るお肉がよく合います。
アホ ブランコ(Ajo Blanco)はすりつぶしたニンニクとアーモンドの冷たいスープ。
中にはリンゴとレーズンが入っています。
ニンニクの味はさほど感じられませんが、暑い夏のコルドバ散策にぴったりの爽やかな料理です。
牛テールの煮込み(Rabos de Toro)はトロトロになるまでしっかりと煮こまれています。
コルドバまで足を運んだなら味わうべき料理です。
コルドバに宿泊・滞在する Where to stay
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