ダナンに架かるドラゴンブリッジとマードラゴン像

ドラゴンブリッジ

リゾート開発が進むベトナム中部の都市ダナン。外国人観光客の人気観光スポットになりつつあるのが、ハン川に架かるドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)です。
ベトナム語ではCầu Rồng Đà Nẵng。

ドラゴンブリッジの頭側にはシンガポールのマーライオン像かの如く、マードラゴン像が水を吐いています。

ドラゴンブリッジ Dragon Bridge

ハン川(Hàn giang)に架かるドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)

ハン川はダナンの街を縦に切るように流れており、最終的に南シナ海に注ぐ河川です。
東にビーチ、西に空港と、ダナンの街を東西2つに隔てています。

ドラゴンブリッジは、北側のトアンフック橋(Cầu Thuận Phước)が完成したのと同じ日、2009年7月19日に起工式が行われ、ベトナムのグエン・タン・ズン首相が、双方のイベントに出席しました。

川橋の幅は37.5メートル、奥行き(長さ)は666メートルに及び、車の車線は6車線。

両端に、2.5メートル幅の歩道が整備されているので、徒歩でも東西を往復できます。
交通量が多いため、歩くときは注意した方がよさそうです。

ドラゴンブリッジは、2013年3月29日にオープン。建築にかかった総額コストは、約1兆5000億VND(ベトナムドン)、米ドル換算で約8,800万ドルと、意外と安い。

ドラゴン橋はダナンの渋滞緩和の役割も担っており、西岸のグエン・ヴァン・リン・ハイウェイと、東側(海側)の高速道路ソンチャ・ディエンゴックとを結んでいます。

ドラゴンブリッジにより、ダナン国際空港からビーチの間の移動が容易になり、ベトナムテレビジョンセンターへの移動もしやすくなったため、経済的な意味合いでのメリットもあるようです。

ドラゴンブリッジから北側を望む。
ハン川の西側は遊歩道になっています。

川は決して綺麗とは言い難いですが、夜風を浴び歩きつつ、色んな角度からドラゴンブリッジを眺めるのもいかがでしょう。

夜間におけるドラゴンブリッジのライトアップ色は黄金色や黄緑色、青色など、時間とともに変化し、約5、6分で一周します。

色が切り替わるときのさまは、まさに龍のごとく。
流れるように変化します。
すべての色を鑑賞したところ、黄金色が一番美しいように思います。

尻尾や鱗などの細部では、竜が泳ぐ躍動感を、無骨なデザインで表現しているのですが、なぜか目元はハートマークになっています。

日曜日の夜21:00にはドラゴンブリッジの口から火と水を噴くショーが行われます。

マードラゴン Merdragon

ダナンのマードラゴン

ドラゴンブリッジを東側に渡ると見えるは、ハン川に水を吐き出す龍の姿。
マードラゴン(Merdragon)像です。

ダナンのマードラゴン像

正式名称はマードラゴンではないようですが、シンガポールの伝説となっているライオン×マーメイド「マーライオン」をインスパイアをしたのは間違いないでしょう。

現地での名称はCá chép hóa rồng
鯉とドラゴンを意味しており、その名の通り「上半身が龍、下半身が鯉」です。
素材は白大理石で重厚感があります。

高さ7.5m・重さ200トンにも及ぶマードラゴン像の口からは、水を勢いよく吐き出します。
このあたりのスペックもマーライオンとほぼほぼ同じです。

ダナンのマードラゴンとドラゴンブリッジ

ダナンのマードラゴンとドラゴンブリッジ

ドラゴンブリッジだけでなくマードラゴンもライトアップの色が変化します。
マードラゴンは青、紫、緑、赤などに変化しますが、青と紫がおすすめ。
ノスタルジックな雰囲気が漂います。

上の写真のように、マードラゴンとドラゴンブリッジを同じフレームに収めて写真を撮影することもできます。
色んな角度から、お気に入りの一枚を撮ってみるのも楽しいですね。

ドラゴンブリッジの場所・行き方・アクセス方法

ドラゴンブリッジは、南北に流れるハン川を結んでおり、西側にダナン大聖堂などの観光名所があるダナン市街、東側はビーチが海岸線に沿って並んでいます。

今回はダナンの南側にあるハイアットダナンからタクシーで向かいましたが、150,000ドン程度(約750円)でした。

おわりに

ドラゴンブリッジ

シンガポールのマリーナベイほど洗練されてはいないですが、夜は周辺のビル群にも灯りが灯るため、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。

ドラゴンブリッジを訪れるなら、夕方から夜にかけてがおすすめです。


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