珊瑚が隆起して生まれた島、与論島。
与論島誕生の神話に出てくる場所、舵引き丘(ハジピキパンタ)へ。
舵引き丘 Hajipiki Panta
沖縄北部の辺戸岬から約22kmの場所にある与論島(Yoron Island)。
奄美諸島の最南端にあります。
遥か昔、アマミク(女神)とシニグ(男神)の二人が漁に出かけ、船の舵が浅瀬にかかり降り立つと、珊瑚礁が盛り上がり島が誕生した。
与論島誕生の神話です。
面積20.8㎢の与論島内は高低差が少なく、上空から見ると丸い形状をしている。
これは「珊瑚礁(琉球石灰岩)が隆起して生まれた島」の特徴。
琉球諸島には大小様々な島がありますが、「ユーラシア大陸から分裂した山がちな島」と「珊瑚礁が隆起して生まれた島」の2つに大別することができます。
前者は奄美大島、沖縄本島北部、西表島など。
そして後者は与論島、喜界島、竹富島などが挙げられます。
与論島の中央部に、島の誕生の名残を見ることができる場所があります。
舵引き丘(ハジピキパンタ)です。
この場所に残るのは、100万年から数万年前の琉球石灰岩。
かつて海であったことを示す、自然の博物館と言えるでしょう。
茂みに覆われた琉球石灰岩を確認すべく、ひとつひとつ階段を降りていく。
数万年前は、この場所をどのような魚たちが泳いでいたのでしょうか。
舵引きパンタは与論島の中でも高い場所にあるため、お天気が良ければ沖縄本当北部、伊江島、伊平屋伊是名諸島を望むことができます。
西側の眺望。
与論の市街地、茶花海岸方面。
北側の眺望。
東側。
皆田海岸、百合が浜方面。
舵引き丘の場所・行き方・アクセス
駐車場(無料)があります。
舵引き丘までレンタカーでアクセスする場合の所要時間目安です。
与論空港:10分(4.3km)
与論城跡(琴平神社):5分(2.2km)
大金久海岸:9分(3.6km)