香港島を東西に走る路面電車、香港トラム(Hong Kong Tramways)。
昔も今も香港に住まう人々の移動手段のトラムに乗車してみました。
香港トラムの路線図や料金・乗り方のまとめです。
香港島のトラム Hong Kong Tramways
香港トラムウェイズ(Hong Kong Tramways)の設立は1904年。
当時の宗主国であったイギリスで設立し、100年を超える歴史を誇ります。
現在は6路線、120駅、164車両のトラムを運行し、主に香港で生活する庶民の足として機能しています。
1日の乗車人数は200,000人。
開業当初は1階建てのシングルデッカーのみ。
1924年に2階建てのダブルデッカーが町を走るようになり、以来、香港島の街の顔になっています。
おすすめは二階席。
特に最前列はちょっとしたアトラクションのようで、楽しさ三割増しです。
香港トラムの料金
香港トラムの料金は区間や距離に関係なく、乗車ごとに一律料金。
運賃は年齢によって変わる仕組みです。
Adult(12歳〜) | HK$2.30 |
Child(〜11歳) | HK$1.20 |
Senior Citizens(65歳〜) | HK$1.10 |
大人1人あたりの料金は1乗車:HK$2.30、日本円でわずか33円(HK$1=14.00円で計算)と格安!
支払いは現金(香港ドル)またはICカードのオクトパスカードで支払いできます。
現金の場合はお釣りが出ないので、何度もトラムに乗る場合はオクトパスカードがあった方が便利です。
香港トラムの路線
香港トラムの路線図は公式サイト(下記リンク)に掲載されています。
hktramways.com/en/interactive-map/
路線は全6路線、西端は堅尼地城(ケネディタウン、Kenedy Town)、東端は筲箕湾(そうきわん、Shau Kei Wan)。
- Western Market(上環, 西港城) – Shau Kei Wan(筲箕灣)
- Happy Valley(跑馬地) – Shau Kei Wan(筲箕灣)
- Shek Tong Tsui(石塘咀) – North Poing(北角)
- Shek Tong Tsui(石塘咀) – Causeway Bay(銅鑼湾)
- Kennedy Town(堅尼地城) – Happy Valley(跑馬地)
- Kennedy Town(堅尼地城) – Shau Kei Wan(筲箕灣)
始発と終電は下記ページに記載があります。
hktramways.com/en/schedules-fares/
東方向はE(East)、西方向はW(West)
香港トラムは
- 東行(Eastbound)
- 西行(Westbound)
に分かれています。
香港トラムの停留所に「E(東行)」「W(西行)」かの記載があります。
香港トラムの乗り方
- トラム車両に書いてある行き先(Destination)をチェック
- 車両後方から乗車
- 前方から運賃支払いをし降車
トラム車両に書いてある行き先(Destination)をチェック
香港トラムの車体前方後方左右に「トラムの行き先(Destination)」が書いてあります。
乗車は後方から
長くとも2、3分停留所で待っていれば、次のトラムが到着します。
各駅停車のため、手をあげて止める必要もありません。
支払い・降車は前方から
トラム車両の前方に運賃箱があります。
現金は運賃箱に支払い、オクトパスカードはタッチをして前方ドアから下車。
Google Mapsで経路検索
香港の路面電車はGoogle Mapsで経路検索可能。
トラモラミックツアー TramOramic Tour
1920年代のトラムを再現した観光用トラム「トラモラミックツアー(TramOramic Tour)」。
コースは東行と西行の2種類。
- 東行:Western Market(上環, 西港城) → Causeway Bay(銅鑼湾)
- 西行:Causeway Bay(銅鑼湾) → Western Market(上環, 西港城)
所要時間は1時間、1日3便運行しています。
料金は大人HK$95、子供HK$65、3歳以下は無料。
2日間香港トラム乗り放題のパスが料金に含まれています。
完全に観光客向けのツアーなので料金は割高ですが、ゆっくり時間をとって楽しみたい人はどうぞ。
おわりに
トラムは歩行者や路線バスと並行して走ったり、停留所で行き詰まって3台ぐらい立ち往生していたり、タイミングによって色んなシーンを見られるのも面白いです。
車両番号No.28(Green Antique Tram)とNo.128(Red Antique Tram)の車両はアンティークトラムで形状も違うのだとか。
1時間刻みで貸切できるチャーター用のパーティートラムらしく、街で見つけたら相当レアなはず。
いつかお目にかかりたいです。
一般車両は広告でラッピングされているため車両ごとに外装が異なります。
お気に入りのデザインのトラム車両を発見するのも、良き時間でしょう。