ラオス ルアンパバーン(Luang Prabang)近郊にあるクアンシーの滝(Kuang Si Falls)へ。
クアンシーの滝 Kuang Si Falls
クアンシーの滝(Kuang Si Falls)は、ラオスの世界遺産ルアンパバーンの町から22km南西の場所にある景勝地。
茶色く濁ったメコン川(それはそれで味があってよいのですが)とは異なり、淡いエメラルドグリーンの川色と、人の声をかき消すように音を立てて落ちる滝の音に、心癒されます。
指定された遊泳エリア内では水着で泳ぐこともでき、ルアンパバーン市街のそれとはまた違う体験や思い出・写真が手に入ることでしょう。
クアンシーの滝のマップ
クアンシーの滝のポイントは数ヶ所に分かれており、中腹のエリアが遊泳ポイントです。
水着に着替えるための簡易ロッカーもあります(上記マップのハンガーマーク)。
バスタオルの貸し出しはありません。
泳ぐ予定の方は、水着、タオル、サンダルなど一式を、事前に用意しておくことを推奨します。
クアンシーの滝のチケット料金・入場料
クアンシーの滝へ入場するチケットの料金は、1人あたり「20,000キープ」。
ND16フィルターで絹糸のような滝を撮影
高低差の大きい荒々しい滝であればシャッター速度を速めて撮影するのもひとつですが、クアンシーの滝のような優雅な流れの滝は絹糸のような滝を撮影したいもの。
今回はKenkoのND16フィルターを使いクアンシーの滝の撮影してみました(フィルターの口径はレンズにより異なります)。
シャッター速度は4秒または5秒。
絞りF11、ISO100で撮影。
まずは、クアンシー滝の1番下のエリアへ歩いて向かいます。
チケット売り場からクアンシー滝の下流までは徒歩10分弱。
その間にはツキノワグマの保護センターがあり、熊を間近で見る機会があります。
足を止めて熊を観察しつつ、滝を目指します。
さて、クアンシー滝の一番下流に到着。
遊泳可能水域ですが、このあたりは到着した記念に足を浸けるぐらいなもので、誰も泳いでいません。
途中に橋がありますが、橋の上は人が通るたびに揺れるため、長時間露光の撮影には向きません。
水路の外側の土の部分に三脚を立てて撮影します。
クアンシーの滝の中で最も賑やかなポイント。
広いため遊泳しやすそうです。
木の幹からジャンプしたり、あるいは、滝の流れる岩からジャンプする人の姿も。
個人的にクアンシーの滝の中で、最も気に入った場所。
ライステラスのように段々になった形状と、絹糸のように白く輝く水の流れが美しい。
土砂崩れによって木が投げ倒されたため、滝の左側の階段が途中で崩れ落ちています。
クアンシーの滝の最深部へ。
50mの落差がある大きな滝が待ち構えています。
ここは揺れる橋の上から狙うしかなく、さらには風の強さによっては水しぶきも飛んでくるので撮影に苦労しました。
クアンシーの滝の場所・行き方・アクセス
クアンシーの滝までは、ルアンパバーン市街からバンやソンテウに乗車して片道約45〜50分。
宿泊先のホテルやホステルに相談すればバンやソンテウをレンタルするプランを提示してくれます。
宿泊したAvaniでは貸切バンの場合USD50、貸切ソンテウの場合USD35とのことでした。
ルアンパバーンのツーリストインフォメーションのカウンターで相談したり、路上で声をかけてくるドライバーに直接交渉する方法もあります。
必ず値段をふっかけてきますので、交渉する場合は必ず指値を入れ、現地での滞在時間も必ず伝えましょう。
道中は悪路(舗装が剥がれたり陥没している場所が多い)のため、かなり揺れます。
さらには、粉塵が空を舞っているために砂埃まみれに。
金額が高いバンの方が快適なのは間違いないでしょうが、わたしはルアンパバーン郊外の通りを撮影したかったのでソンテウにしました。
おかげでルアンパバーンの生活風景をたくさん撮影できました。
ただし、ソンテウにはシートベルトの一切がないため、事故を起こしたら確実に外に投げ出されて生死を彷徨う事になりそうです。
おわりに
クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園のような壮大な景観があるわけではありませんが、メコン川の茶色く濁った川色とは異なる「透明感のある美しい滝」は、また趣向が異なり良いものです。
ソンテウに乗って人々の生活風景を眺めつつ、ボコボコした路面を走って埃だらけになりながら移動するのも、きっと心に刻まれるラオス旅行の思い出になるでしょう。
今回クアンシーの滝を訪れたのはラオスが乾季となる12月。
雨量も少なく、朝から晩まで過ごすには快適ですが、滝の中に入るには少し肌寒い気候でした。