日本国内で三番目の大きさを誇る「サロマ湖」に面するホテル、サロマ湖 鶴雅リゾート(Lake Saroma Tsuruga Resort)のホテル宿泊記です。
サロマ湖鶴雅リゾート Saromako Tsuruga Resort
琵琶湖、霞ヶ浦に次いで「日本で三番目に面積が広い湖」、北海道のサロマ湖(Lake Saroma)。
網走国定公園の湖沼群のひとつで、北見市、常呂郡 佐呂間町、紋別郡 湧別町の3つの自治体にまたがっています。
その湖の東端に佇む、サロマ湖鶴雅リゾート(Saromako Tsuruga Resort)。
北海道エリアのみにホテルリゾートを展開している鶴雅グループが運営するホテルです。
メインエントランス前にある小さなロータリーから、サロマ湖を望む。
ホテルの建物から湖の縁までの距離は、わずか十数メートル程度です。
静寂に包まれながら、ゆらゆらと小さな波を立てる湖を見ていると、言葉に表現しがたい畏れのようなものを感じます。
ホテルの建物は4F建て。
2Fにフロント、1Fにレストラン、大浴場、売店があります。
サロマ湖 鶴雅リゾートの敷地南側に「ほたて養殖発祥の地」の碑文があるように、オホーツク海沿岸ではホタテの養殖が盛んであり、それを示すかのように館内廊下には帆立貝の形をした照明も。
北見市を本拠地とするカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の皆さんとの顔出し看板もあります。
最上階4階の避難経路図を確認すると、客室はすべてサロマ湖を望む「西向き」または「南向き」。
どの客室からもレイクビューを楽しめそうです(詳細は予約にご確認ください)。
リゾートツイン Resort Twin Room
今回宿泊するお部屋はリゾートツイン(Resort Twin Room)。
2019年12月にリニューアルされた部屋タイプで、お部屋の広さは23㎡。
ベッドルーム
カーテンを開ければ、窓の向こうにサロマ湖。
中心に起きたくなる単独峰が構えているわけでもなければ、切り立つ連山の尾根があるわけでもない。
広がるのは、何十年いえ何百年も大きな変化がないであろう湖の水面と、小高い山の遠景。
しかし、そこが良い。
鶴雅の公式サイトに「サロマ湖周辺は、開発の手が入らずあるがままの自然が保全されている国定公園エリア」との記載がある通り。
館内着のデザインは普通なものの、快適に過ごせる心地よい素材です。
冷蔵庫のミネラルウォーターは、ボトルに予め用意されているタイプです(網走湖の鶴雅同様)。
リノベーション前の間取りの名残からか、洗面台がベッドルーム側にあります。
最初は違和感があったものの、特段匂いも感じませんし、椅子があるのでパウダールーム代わりにも使えます。
下の写真のような面白い写真も撮れたので案外悪くありません。
バスルーム
温泉・大浴場があるので実際にバスルームを使う機会はなかったものの、シャワールームの下部には小さなお子様向けと思われる石鹸置き場がある点が印象に残りました。
過去に宿泊したホテルでも、見かけたことがないかもしれません。
アメニティ
アメニティは歯ブラシ・シャワーキャップなど必要最低限のものが揃い、クレンジング、化粧水、乳液はありません。
夕食
夕食は1Fのレストラン ラ・メール(La mer)にて。
お刺身、蟹、ホタテ焼きなどが並ぶビュッフェスタイルの料理に加えて、夕食では「海鮮盛り合わせ」が別で付いてきます。
この「海鮮盛り合わせ」が豪華絢爛。
盛り合わせの内容は、ボタンエビ、生牡蠣、ホタテ、タコ、赤貝。
いずれも鮮度抜群!口に入れた瞬間に本気度が伝わってきます。
海鮮盛り合わせの提供するタイミングも絶妙で、「ビュッフェの食事を取り終えて席に戻る頃」を見計らって持ってきていただけます。
朝食
朝食も夕食同様にビュッフェ形式。
焼き鮭、お刺身、いくら、たらこなど、十分に満足の内容。
白米は釜飯で運んでもらえます。
温泉 ワッカの湯
1F売店の奥にある大浴場ワッカの湯。
和風大浴場と北欧風大浴場の2種類あり、時間により男女が入れ替わる方式です。
天然温泉(循環ろ過式、加水、加温)
泉質:含鉄泉ーナトリウム・マグネシウム・カルシウム・塩化物泉(中性低張性冷鉱泉)
泉温:10.6℃
PH値:6.2
サロマ湖 鶴雅リゾートの場所・行き方・アクセス
女満別空港から車で約1時間5分。
JR北見駅からホテルを結ぶ無料送迎バス(完全予約制)もあります。
詳しくはサロマ湖 鶴雅リゾートの公式サイトをご覧ください。
感想・総評
夕食はビュッフェスタイルのお食事に加えて「海鮮盛り合わせ」が付いている点が良く、海鮮の鮮度も素晴らしい。
テーブルに運ばれて来た時に、宿泊者の誰しもが盛り上がること間違いありません。
宿泊当日に「語り部」として来られていた佐藤喜寛さんのオカリナ演奏も見事でした。
途中から参加したためすべてを鑑賞できませんでしたが、サロマ湖を望み、美味しい夕食をいただき、オカリナ演奏を聴き、温泉に入れば、サロマ湖 鶴雅リゾートの満足度は最頂点でしょう。
このホテルについての難点を挙げるとすれば、館内のエレベーターが一基しかない点。
健脚の方であれば階段を使えば問題ありませんが、エレベーターが一基しかないために「混雑時は待機時間が長い」点は、予め認識しておいた方がよさそうです。
ホテルの周辺にはサロマ湖以外に何もありませんが、その何もないところがこの場所の良いところ。
悠久の時の流れを紡ぐ、静かな湖を眺めながら。
ゆっくりくつろげます。
住所:〒093-0216 北海道北見市常呂町306-1
電話番号:0152-54-2000
チェックイン:15:00〜19:00
チェックアウト:〜10:00