マレーシア・ランカウイ島の山麓からマチンチャン山へ伸びる一本の線。
ランカウイ・ケーブルカー「SkyCab」と谷の上に架かる橋「SkyBridge」を訪れました。
ランカウイのケーブルカー スカイキャブ SkyCab
ランは「イーグル」、カウイは島で豊富に採れる「大理石」に由来している、マレーシアのランカウイ島。
その名から雄大な景色が思い浮かぶランカウイ。
ランカウイ島の景色を一望できる場所がランカウイの西にあります。
マチンチャン山(Machincang Mountain)です。
美しい砂浜のあるチェナンビーチからも屹立する山脈と深いカーブが連続する尾根を見ることができ、遠くから眺めていも徒歩で上るのは困難なことが想像つきます。

ランカウイ島SkyCabのマップ
標高709mのマチンチャン山頂までは、麓から伸びるケーブルカーSkyCabでアクセスできます。
(日本ではロープウェイの方がしっくり来ますが、旧英国植民地圏ではケーブルカーと呼びます)
ランカウイのケーブルカーは、麓の「Base Station」、中腹の「Middle Station」、頂上の「Top Station」の3駅を結びます。
Base StationからMiddle Stationへ向かう上りの後半、崖をほぼ垂直に上がっていくように錯覚する場面がハイライトです。
全長:2,079m
高度差:680m
6人乗りのキャビン。
平日で空いていて行列がないにもかかわらず、6人押しこめられました。
空いているのだからキャビンを分けてくれれば良いのにな。
なぜ、このようなことを言うのか。
わたしの隣の2人がなかなかの恰幅の良い方々でして、席幅が狭いのです。
そもそもこのキャビン、重量オーバーかもしれない。
そんなことを思いながら経路の半分ほどまで到達した時に気づきます。
目の前の「崖」に。
過去にシンガポールや台湾でケーブルカー(ロープウェイ)に乗ったことがありますが、比較にならないほどに恐ろしい。
高度感や高所恐怖症云々もそうですが、何よりも今いる場所が、良い意味でも悪い意味でもいい加減なマレーシアという現実。
平気で2時間遅延するマレー鉄道、自宅に立ち寄って姉を乗せたいと言い出すUBERのドライバー、廃業しているのに運転手を乗せて運行しているマラッカの廃モノレール、ジョホールバルのボッタクリ観光…。
その他、細かい部分を言い出せばキリがない、マレーシア旅行での珍場面が走馬灯のように蘇ります。
次は重量オーバーでランカウイで崖に衝突…なんてことを思いながら。
風で揺れるキャビンは無事に崖を乗り越え、Middle Station駅に到着しました。
Middle Stationの展望台からの眺望です。
手前にあるオレンジ色の屋根の一帯が山麓。
左手にある小さな湾は、テラガハーバーターミナル。
タイのリペ島を結ぶ船が発着しています。
奥には夕日が美しいチェナンビーチと、ランカウイ周辺の島々まで。
つづいては、Middle StationからTop Stationへ移動。
最初の「崖」のインパクトが強すぎて麻痺しており、全然恐怖を感じません。
スカイブリッジ SkyBridge
谷底から高さ55m、全長125mのスカイブリッジ(SkyBridge)。
陸に繋がっている部分は「橋の両端」と「中央の柱」のみ。
これまた谷に吹く風で揺れ、恐いスポットであります。
全長:125m
海抜:660m
谷底からの高さ:55m
最大収容人数:250人
中央部には谷底が透けて見える強化ガラスがあり「ばえる写真」を撮影しようとマレーシアの女性たちが奮闘しておられます。
強化ガラスの厚みは35.56mm。
下にネットなどはないため、ガラスが割れたら谷底へ真っ逆さまです。
頂上の展望台
ケーブルカーとスカイブリッジのチケット料金

ランカウイケーブルカーのチケット料金
ランカウイケーブルカーとスカイブリッジの料金所は異なり、乗車前のチケット売り場でそれぞれ購入します。
ランカウイケーブルカーSkyCabは通常のBasic Packageプランで大人RM35、子供RM25。

ランカウイスカイブリッジのチケット料金
ランカウイスカイブリッジはケーブルカーのTop Stationからのアクセス方法によって異なり、階段の場合「大人:RM5、子供RM3」、エレベーター(SkyGlide)の場合「大人:RM15、子供RM10」となります。
階段は急で体力を奪われるため、特別な事情を除いてはエレベーター(SkyGlide)一択です。
ランカウイケーブルカーの場所・行き方・アクセス
ランカウイケーブルカーのBase Stationは、ランカウイ島の西部にあります。
今回はテラガハーバーターミナルからGrabを利用。
料金RM4.90、乗車時間約7分でした。
ランカウイ国際空港からランカウイケーブルカーまではタクシーで約20分です。
おわりに
マチンチャン山は標高700mのため海岸よりも涼しく、ランカウイのスカイラインの眺望と共に高度感も楽しめます。
クアラルンプールのKLタワーにあるスカイボックスは動きません。
他方、ランカウイケーブルカーとスカイブリッジは、揺れがある分だけ恐怖感が倍増します。
人数が多ければ多いほど、盛り上がるでしょう。
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