金沢の長町武家屋敷通り(Nagamachi Samurai District, Kanazawa)へ。
夕刻時、静寂に包まれた武家屋敷通りを、オールドレンズを交えて切り取ります。
金沢 長町武家屋敷通り Nagamachi Samurai District, Kanazawa
金沢の繁華街 香林坊。
香林坊をゆっくりと流れる鞍月用水を挟んだ西側に、土塀と石垣が連なる閑静な地区があります。
加賀藩士の屋敷跡が残る長町武家屋敷跡界隈(Nagamach District, Kanazawa)です。
解説やモデルコースは金沢市の公式サイト(下記記載)をご覧ください。
www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10195.html
今回は観光客が少ない時期のそれも夕刻時に、カメラを片手を訪れてみました。
レンズはソニーのGM標準ズームレンズに、オールドレンズのライカ赤エルマー、ヘリオス44-2。
過去へタイムスリップしたかのような、人通りのない武家屋敷通り。
西側を振り返る。
十分すぎる程の光を石畳に浴びせる、初春の西日。
新家邸長屋門。
実際に金沢を訪れたことがなくとも、次の一枚の写真を見て「どこかで見覚えがあるかも」と感じる人がいるとか、いないとか。
絵葉書にはなりそうですが、さて、どうでしょう。
武家屋敷通りの中間付近にある、武家屋敷の庭。
石畳の道に飛び出すように伸びた木の枝には、ほぼ満開といえる桜の花を見ることができました。
石畳の上で慎重にレンズ交換をしていたところ、「きたない桜だねぇ」との声が聴こえてきました。
声の主は、歩行補助器を転がしながら歩いてきた近隣のお婆ちゃん。
観光地の桜も、地元のお婆ちゃんの期待に応えるのにはなかなか大変。それなりの苦労があるようです。
お手洗い(御手水屋)を武家屋敷に見立てて再現した武家屋敷の庭。
観光地の真ん中とはいえ、安心して利用できる公衆トイレがあるのは、やはり日本ならでは。
一見したところではまさかお手洗いには見えないですし、敷地内には土塀や石垣の解説もあります。
唯一、多言語化がなされていないのが、惜しいところ。
ロシアンレンズHelios44-2で撮影。
丸が潰れた独特のボケ味は、静かな石畳の通りに流れる時空を歪ませるかのよう。
鞍月用水から70mmレンズ+Super35mmで撮影した武家屋敷通り。
通りは静寂に包まれ、人っ子ひとりいない。
次の瞬間には、通りの角から武士が現れてもおかしくない、そんな高揚感を抱きながらシャッターを切る。
武家屋敷通りを東に抜けて、鞍月用水を沿うように南へ向かうと、木倉町の飲屋街へ。
グラデーションがかかった夜の帳を背景に、通りに柔らかい光を落とす居酒屋や割烹料理屋のネオンも、長町とは異なる風情があって良いですね。
長町武家屋敷通りの場所・行き方・アクセス
「香林坊」バス停:徒歩約5分
「香林坊大和・アトリオ」「香林坊東急スクエア・日銀前」バス停:徒歩約5分
金沢ふらっとバス長町ルート「長町武家屋敷跡」バス停からすぐ