北海道登別市のカルルス温泉から運んだお湯を楽しめる、Onsen Ryokan 由縁 札幌(Onsen Ryokan Yuen Sapporo)のホテル宿泊記です。
Onsen Ryokan 由縁 札幌 Onsen Ryokan Yuen Sapporo
札幌の中心部にありながらにして温泉旅館のような風情も併せ持つホテル、Onsen Ryokan 由縁 札幌(Onsen Ryokan Yuen Sapporo)に宿泊しました。
コンセプトは「北海道の文化と、和の意匠との融合」。
館内には、木の暖かみが感じられる北海道産の楢(オーク)、北海道遺産でもある札幌軟石(約4万年前に噴火した支笏火山の火砕流が冷えて固まってできた凝灰岩)が随所に散りばめられており、北海道在住作家さんのアート作品が並びます。
登別市のカルルス温泉から運んだ温泉や、北海道食材をふんだんに使った朝食も滞在の愉しみのひとつです。
まずは立地。
広大な緑が広がる北海道大学植物園の斜向かいに位置しており、ホテルの周囲には文化施設や北海道庁、北海道庁旧本庁舎があります。
大通公園の北側は明治時代に官庁街として区分されたエリアのため、札幌中心部では比較的閑静な立地といえます。
札幌軟石の囲炉裏。
客室フロアは3F〜12F。
温泉大浴場は2Fにあります。
総客室数は182室。
11Fの避難経路図。
北西角部屋(左上)はコーナーダブルです。
北西角に近くなるほど、お部屋から北海道大学植物園の眺望が見やすくなります。
最上階12Fの避難経路図。
北西角(左下)はコーナーダブル、そこからガーデンスイート、ファミリースイートの順番になります。
ルームキーの外側は木製で、暖かみが感じられます。
高層階ツイン Twin High Floor
宿泊する客室は、高層階ツイン(Twin High Floor)。
高層階の客室は9〜11Fに位置しており、窓際のスペースからは北海道大学植物園の敷地を望みます。
お部屋の広さは24㎡。
ベッドルーム
雪駄が並ぶ、客室扉前の床材は洗い出し。
木のフローリングを挟んだ後、ベッドルームのスペースは歩き心地の良い化学畳に。
窓際のスペースに降りる階段でフローリング、その後はリラックスして過ごせる繊維製のカーペットへと切り替わります。
この足裏の感覚が変化するさまが、まるで温泉旅館内を歩いている時のようで、お部屋での非日常感の演出に相当に寄与しています。
窓際のスペースから望むのは、北海道大学植物園の借景。
西には札幌近郊の山並み、北側には石狩湾の海岸沿いに並ぶ風力発電の風車が見えます。
雪景色もまた良いものです。
浴衣はお部屋や温泉はもちろん、朝食会場にも着ていけます。
雪駄に合うように、足袋の用意も。
温泉に持っていくタオルセット。
ミネラルウォーターは、北限のブナ林がある黒松内町産。
お茶は北海道とうきび茶と、緑茶のティーバッグ。
お茶菓子は、くるみ餅とごぼうさんです。
バスルーム
シャワーブースには、ハンドシャワーとレインシャワーがあります。
アメニティ
スキンケアセット(化粧水・乳液・クレンジング)は温泉大浴場に用意があります。
朝食 Breakfast
朝食は1Fにある「夏下冬上」でいただきます。
朝食はプレートでの提供です。
お刺身三種には、北海道猿払村のブランド帆立貝。
鶏真丈、柚子胡椒餡の玉地蒸し、いくらのせの豆乳湯葉豆腐など、彩りがある手が込んだメニューが並びます。
注目はホッケのひつまぶし。
北海道産ななつぼしの白米の上に照り焼きのホッケ、刻み茗荷・大葉がたっぷりと載っており、特製出汁をかけてお茶漬けのようにもいただけます。
ドリンク類はセルフサービスで、江別市小林牧場の牛乳、カツゲン、黒烏龍茶、フェアトレードコーヒーの他、丸八製茶場の加賀ほうじ茶まで。
ほうじ茶をいただいていると、一瞬、金沢にいるかのような錯覚を起こします。
温泉大浴場 Onsen
温泉大浴場の湯は、登別温泉の「カルルス温泉」から源泉を運んで使用。
無色透明の単純温泉です。
内風呂、露天風呂、サウナがあります。
露天風呂の外壁にも、札幌軟石が使われています。
支笏洞爺国立公園の壮大な景色に想いを馳せながら、お湯に浸かることができるでしょう。
泉質:低張性アルカリ性高温泉(単純温泉)
泉温:57.3℃
PH値:7.5
雪駄の目印となる鼻緒留め、湯上がり後の北海道バニラアイスも、格別な温泉体験を演出する一端を担います。
温泉大浴場の混雑状況については、スマートフォンからQRコードで確認できます。
その他館内施設
6F・10Fに自動販売機・電子レンジ、5F・9Fにコインランドリーがあります。
Onsen Ryokan 由縁 札幌の場所・行き方・アクセス
地下鉄「大通駅」1番出口から徒歩約8分
JR札幌駅・地下鉄「さっぽろ駅」10番出口から徒歩約13分
地下鉄「西11丁目駅」4番出口から徒歩約10分
感想・総評
和のしつらえが素敵な客室、北海道大学植物園の借景、登別カルルス温泉の湯を使用した温泉、クオリティが高く満足感がある朝食。
館内はコンパクトながらすべてが非日常的で、訪日観光客の方々はもとより、札幌市民でも十分に旅行気分を楽しめます。
閑静な立地の分、周囲にはお店が少ないため、食事の選択肢が少なめです。
タクシーの利用、足元が悪い日には北1条公共地下歩道経由で札幌駅前通地下歩行空間を活用すれば、問題ないでしょう。
住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西7丁目6
電話番号:011-271-1126
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00