函館山の麓にある元町エリア。
船見坂の中腹にひっそりと旧ロシア領事館(The Old Russian Consulate)が佇んでいます。
旧ソ連製のオールドレンズ「Helios44-2」で切り取ります。
※当サイトのリンクには広告リンクを含む場合があります。
函館の旧ロシア領事館
函館の船見町にある旧ロシア領事館。
その建物は朽ち果て、一部は傾いているために敷地内に入ることはできません。
観光客で賑わう八幡坂から西に片道徒歩15分程度歩く必要があるため、わざわざ立ち寄る観光客も皆無。
1858年に現ハリストス正教会敷地内に設置したロシア領事館は、火災により焼失。
その後現在の場所に再建され、現存する建物は日露戦争後の1908年に完成したもの。
ロシア革命を経てソ連領事館となり、第二次世界大戦の最中の1944年に最後の領事が去ったため、ソ連領事館は閉鎖されました。
旧ロシア領事館の建物はレンガ造り2階建て。
正面のファサードには「唐破風(Karahafu)」が何とかその姿勢を保ちながら存在感を放っています。
旧ロシア領事館の設計は、ドイツ人建築家のリヒャルト ゼール(Richard Seel)という人物で、日本的な意匠を随所に盛りこんだそう。
今にも崩れそうな旧ロシア領事館を、「ソニーが誇るCMOSイメージセンサーを載せたミラーレスα7Riii」「旧ソ連にてドイツ カールツァイスのレンズを大量コピーしたヘリオス44-2」で撮る。
人々から忘れかけられた建物も、コンテクストのあるレンズ越しに覗いてみると「おい、そのレンズ ソ連製じゃないか!スパシーバ!」と喜んでいた…気がしないでもない。
旧ロシア領事館の面する船見坂。
旧ロシア領事館が面する通りの向かいには、季節外れ?の紫陽花が咲いていました。