バルセロナのサグラダファミリア(Basílica de la Sagrada Família)。
生誕のファサードと受難のファサードを見守るように建つ、十二使徒の塔。
やがて「楽器」になる、サグラダファミリアの鐘楼へ入場します。
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サグラダファミリアの鐘楼 Torres
2026年にサグラダファミリアが完成を迎える時、最も高い部分(最頂部)はラテン十字の交差部にそびえるイエスの塔(172.5m)。
その隣にマリアの塔。
そして4人の福音書家の塔がイエスの塔を囲みます。
「生誕のファサード」「受難のファサード」「栄光のファサード」の各ファサードには、十二使徒の塔がそれぞれ4本ずつ並びます。
既に完成している「生誕のファサードの鐘楼(Nativity Towers)」と「受難のファサード(Passion Towers)」の塔は内部にアクセスすることが可能。
地上から見上げるサグラダファミリアとは違う魅力・バルセロナの眺望を発見できます。
生誕のファサードの鐘楼は「上り:エレベーター」「下り:階段」。
受難のファサードの鐘楼は「上り下りともにエレベーター」です。
塔のアクセスは事前予約制。
サグラダファミリアのチケット予約方法については下記の記事をご参照ください。
生誕のファサードの鐘楼 Torres Naixement
今回は生誕のファサードの鐘楼のチケットを予約しました。
エレベーターで地上50mまでアクセス。
鐘楼の最大の見どころ、塔と塔を結ぶ石の橋。
地上60mの高さに位置するアーチ状の橋は、石でできています。
石のみで。
鉄筋は一切入っていないという。
建築家アントニ ガウディの「逆さ吊り実験」の実証でもあり、サグラダファミリアの「石工職人さんの技」を感じられる場所でもあります。
生誕のファサードの最頂部に位置する「生命の木」。
地上からは小粒にしか見えなかった白い鳩の姿もよく見えます。
東側のガウディ広場(Plaça de Gaudí)を見おろす。
サグラダファミリアの生誕のファサードをバックに撮影するため、ガウディ広場にはたくさんの観光客で賑わっています。
夜の水面に映る…鏡張りのサグラダファミリア from ガウディ広場
北側、ガウディ通り(Avenida de Gaudí)の並木道の先にはサンパウ病院がよく見えます。
日本人彫刻家(生誕の門の天使像15体を製作)の外尾悦郎さんの著書『ガウディの伝言』では、ガウディ通りから見るサグラダファミリアの存在感について語られていました。
サグラダファミリアの見学後、ガウディ通りからサグラダファミリアを眺めるのもおすすめです。
塔の周囲に設けられた階段を下ってゆく。
内部には大きな空洞。
ここには、サグラダファミリアが完成した暁には84本の鐘が吊るされるという。
受難の門はパイプオルガン、栄光の門は打楽器系の楽器になるとか。
アントニ ガウディはサグラダファミリアを巨大な楽器にしようとしていたそうです。
完成後、どのような音をバルセロナの街に響かせるのでしょう。
大窓の上のフルーツ。
ひとつひとつ形の異なるフルーツを作り、崩れないように積み重ねたもの。
かごの部分には「放物線面」を用いることにより、構造としての機能・かごとしてのデザインを両立させています。
フルーツは、東側(生誕の門)が春と夏の果物、西側(受難の門)が秋と冬の果物。
下から見上げる生命の木。
階段を下りる途中、外側に小さな展望所がありました。
キラキラと輝くバルセロナの海を背景に記念撮影できます。
最後に、ガウディが自然界から着想を得た螺旋階段を一気に下ります。
高さ60mの石の橋、生命の木、楽器になる鐘楼内部、大窓のフルーツ、螺旋階段と、見どころは多数。
事前予約必須のため、公式サイトからご予約を!
サグラダファミリア 生誕のファサード Façana del Naixement
サグラダファミリア 受難のファサード Façana de la Passió