エストニアのタリン旧市街にある旧逓信局を改装したホテル、ホテル テレグラーフ オートグラフコレクション(Hotel Telegraaf Autograph Collection)の宿泊記です。
ホテル テレグラフ Hotel Telegraaf
ホテル テレグラーフ(Hotel Telegraaf)はタリン旧市街のヴェネ通り沿いにある、マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)系列オートグラフコレクションブランドに加盟するホテル。
全83室。
市庁舎前広場(ラエコヤ広場)・聖カタリーヌの小径・職人のたちの中庭にほど近い、タリン旧市街の中心部にあります。
ホテルのメインエントランスには逓信局時代の「TELEGRAFF POST TELEFON 12. NOV. 1918」のサインが今も残ります。
ホテル公式サイトの解説によると、建物が完成したのは1878年。
当時は1階にハンデルスバンケン(Handelsbank)銀行が入り、上層階は高級アパートメントになっていたようです。
1918年にロシア帝国からエストニア第一共和国として独立後、郵便と電信を扱う逓信局に。
以来、1991年まで逓信局としての業務が行われていました。
1924年に発生した共産主義者のクーデター(1924 Estonian coup d’état attempt)では、ソビエト軍に電報を送るために共産主義者が逓信局を占拠。
共産主義者を撃退しエストニアを救国したエストニアの将校Ernst Põdderを調べてみると、1918年のエストニア独立戦争だけでなく日露戦争にも参加しているという点が何とも興味深い。
ホテルの詳しい歴史については公式サイトでご覧いただけます。
www.telegraafhotel.com/hotel-tallinn/history/
重みを感じる木製扉を開けてレセプションへ。
今回の客室302号室はコートヤードビュー。
客室の向きは西側です。
スーペリア ジュニア スイート Superior Junior Suite Courtyard view
スーペリア ジュニアスイート(Superior Junior Suite Courtyard view)。
客室の広さは35㎡。
ベッドルーム
天井高が高く開放感を感じます。
大きな2つの窓からは柔らかな光がたっぷりと差しこみ、とても明るいです。
そして、目を引くソファ・クッションのアクセントカラー、赤色。
天井部と廻り縁は断面が細かく、照明の光が当たった時のコントラストがエレガントな印象を与えます。
リビングスペースの壁面の額縁には切手が入っていました。
このシンプルな感じ。切手の周りの余白も良い。
ホテルの内廊下・客室内ともに、建物の歴史・コンテクストを感じさせる調度品が随所にあります。
デスクにある電話のデザインも素敵。
ホテルのテレグラーフの刻印も入っていますし、特注なのかもしれません。
ダイヤル式に見えますが、実はボタン。
受話器を取って電話をかける仕草をすれば、それだけで映える写真に。
窓を開けるとコートヤードビュー。
テラコッタの屋根の向こうには、聖オレフの塔の尖塔が見えます。
夕焼け時にオールドレンズHelios44-2で撮影。
左奥の建物は聖霊教会です。
タリン旧市街の中心部にいることを実感します。
無料のミネラルウォーター。
冷蔵庫のミニバー。
セキュリティボックスの中にはC型プラグ(コンセント)がありました。
ちなみに客室のプラグは、両サイドテーブルにC型プラグとUSB充電口、デスクにもC型コンセントが備わります。
バスルーム
洗面台にはボウルが2箇所。
バスタブも付いていました。
シャワールームは水捌けが悪く、注意をしないと洗面所に水が溢れてしまいます。
アメニティ
アメニティ・ホテルに入っているスパはElemis。
レストラン チャイコフスキー Restaurant Tchaikovsky
朝食ビュッフェは1Fのレストラン チャイコフスキーにて。
サーモン、マッシュルームが絶品。
夜はロシア料理とフランス料理をいただけます。
ホテル テレグラーフの場所・行き方・アクセス
タリンのフェリーターミナルDから徒歩約20分。
タリン鉄道駅から徒歩約10分。
ヴィル門から徒歩約3分。
感想・総評
立地は申し分なく、市庁舎前の広場・聖カタリーナの小径ともに徒歩1分。
タリン旧市街のどこへ出かけるにも便利な場所です。
スタッフさんの応対、ホテルの外観、客室のしつらえ、どれをとっても素晴らしい。
タリン観光の拠点としてまず間違いのないホテルです。
住所:Vene Street 9, 10123 Tallinn, Estonia
電話番号:+372 600 0600
チェックイン:16:00〜
チェックアウト:〜12:00