14世紀に建築された商家を改装したホテル、ザ スリーシスターズ ホテル タリン(The Three Sisters)の宿泊記です。
ザ スリーシスターズ ホテル タリン The Three Sisters
ザ スリーシスターズ ホテル タリン(The Three Sisters)はタリン旧市街の北端にある14世紀の商家(Trading houses)を改装したホテル。
その名の通り「三人姉妹」のように連なったファサードが印象的です。
1362年建築。
中世後期に「ハンザ同盟」の一都市として繁栄した町、タリン。
ザ スリーシスターズの建物の上部には、バルト海を渡ってきた物品を引き上げるための「クレーン跡」が残っており、当時の面影を偲ばせます。
(このクレーン跡はラエコヤ広場前の市庁舎でも見ることができます)
日本の上皇陛下が滞在されたホテルとしても知られているため、通りには記念撮影をする日本人ツアー客の姿をよく見かけました。
中世の雰囲気を感じるレセプションでチェックイン。
ウェルカムドリンクを客室またはコートヤードで飲むか訊かれました。
せっかくなので、コートヤードへ。
三姉妹の建物の一番「北側の建物(細い建物)」は、実は他の二棟よりも奥行きが短く、その裏手に石畳の敷かれたコートヤードがありました。
絢爛豪華ではなく、質素な雰囲気。
でも、飾らないこの感じがよい。
まるで中世にタイムスリップしたかのようで。
歴史的建造物を改装したホテルのため、建物の中は複雑で迷路のよう。
ホテルの客室は全23室。
各客室ごとに間取りと内装がすべて異なり、二つとして同じお部屋はありません。
ルームキーのホルダーは三姉妹の形状が可愛らしい。
金属製で重たいため、お出かけの際はフロントに預けます。
デラックスルーム Deluxe Room
デラックスルーム(Deluxe Room)。
客室の広さは29㎡。
ベッドルーム
シンプルながら、暖かみが感じられる客室。
ミニバー。
バスルーム
アメニティ
綿棒、シャワーキャップが置いてあります。
歯磨きセットや剃刀はありません。
小屋裏・ギャラリー
タリンの歴史を物語る三姉妹のファサードの写真はよく見かける。
ところで、建物の内部はどうなっているのか?
「三姉妹」の一番南側にある建物の階段部。
手すりや階段の踏み板は新しいものが使われていますが、天井部の梁は昔の木材をそのまま利用していそうです。
最上階の小屋裏にはサスペンションのような物体がありました。
冬場は積雪があり乾燥するエストニア。
古い建物の躯体を維持するのは大変なのでしょう。
こちらは「三姉妹」中央の建物の階段部。
日本の上皇陛下がお泊りになられたというピアノスイートルームの表記。
Pikk通り側から望む「三姉妹」南側の建物。
レストラン SÖE
朝食ビュッフェは1階のレストラン「SÖE」にて。
その歴史を感じる柱、梁。
やはり北欧のサーモンは美味しい。
生のサーモンとスモークサーモンの2種類ありました。
ニシンの酢漬け。
ヘルシンキやタリンの他のホテルで食べたニシンは割と独特のくさみが強め。
一方、ザスリーシスターズホテルの朝食ビュッフェにあるニシンの酢漬けは食べやすい味付けでした。
オーダーメニューも充実しています。
たっぷりマッシュルーム入りのオムレツ。
今回の北欧滞在で発見したことのひとつに「キノコの美味しさ」が挙げられます。
ベリーソースたっぷりのパンケーキ。
サーモン、ニシン、キノコ、ベリー。
エストニア・北欧の美味しい食材を使った朝食のレベルが高いです。
体をかがめて窓を覗きこむと、聖オレフの塔の尖塔が見えました。
ザ スリーシスターズ ホテルの場所・行き方・アクセス
タリンのフェリーターミナルDから徒歩約18分。
タリン鉄道駅から徒歩約10分。
ふとっちょマルガレータから徒歩約1分。
感想・総評
タリン旧市街の最北部に位置しているため「タリン旧市街のどこへ出かけるにも少し距離があり」ますが、頻繁にホテルを出入りをしないのであれば問題のない立地です。
「タリンの長距離バスターミナルへ行く路面電車乗り場」まで徒歩1分の点も便利でした(二泊滞在した後、ラトビアのリガへ足を運びました)。
一見シンプルに見えるファサードでも、内部は3つの建物がくっついており複雑。
中世のタリンを象徴する600年以上の歴史を持つ建物の内部をじっくり見学できるのは、ホテル宿泊者ならではのベネフィットです。
スタッフさんも皆さんフレンドリーで応対がよく、素敵なタリン滞在となりました。
住所:Pikk 71, 10133 Tallinn, Estonia
電話番号:+372 630 6300
チェックイン:14:00〜
チェックアウト:〜12:00