すすきの交差点まですぐ、さっぽろ地下街ポールタウンに直結するザ ノット札幌(The Knot Sapporo)のホテル宿泊記です。
ザ ノット札幌 The Knot Sapporo
JR札幌駅南口から南に伸びる札幌駅前通りは、約2.2km先の中島公園まで続きます。
その通りの中央付近に位置するホテル、ザ ノット札幌(The Knot Sapporo)に宿泊しました。
南へ進めば、すすきの交差点まで徒歩約3分。
北へ向かえば、大通公園まで徒歩約5分。
札幌市電の狸小路停留所(SC24)と狸小路商店街はホテルの目の前です。
立地におけるメリットはそれだけでは終わらず、さっぽろ地下街ポールタウンと直結しています。
大通駅、すすきの駅、札幌駅、バスセンター前駅、札幌市民ホール、札幌文化芸術劇場 (hitaru)、これらすべてにほぼ外へ出ることなくアクセス可能。
札幌の地下街のビジョンが「銀座からすすきのまで同じ服装で行ける」だとすれば、そこにさらに「滞在」の要素を加えて具現化したホテルと言えましょう。
ホテルブランドのコンセプトは「旅するホテル」。
ザ ノット札幌のテーマは「大自然の大都会で」、デザインコンセプトは「THE FUSION/開拓の歴史、北海道 – 札幌」。
ホテルの空間には、北海道産の素材が随所に見られます。
例えば、江別の赤れんが、北海道遺産の札幌軟石、道南杉の壁材・天井。
「結び目」を意味するKNOTのシリーズは、札幌以外でも展開。
同じブランド名を冠しながら、コンセプトからフォントデザインまで異なります。
デラックスコーナーツイン Deluxe Corner Twin Room
宿泊する客室は、デラックスコーナーツイン(Deluxe Corner Twin Room)。
各階に一部屋のみ設けられた角部屋です。
広さは30.0㎡。
ベッドルーム
ツインベッドを包み込むように、ヘッドボードに使われている壁材は道南杉です。
ラグジュアリー感のあるベッドスローには、ホテルのサインがさりげなく描かれています。
サイドテーブルの天板の素材は、北海道遺産の札幌軟石。
約4万年前に支笏火山が噴火した後、急速に冷却してできた石です。
市内では大通公園の西端にある札幌市資料館、南区の石山緑地で見ることができます。
ルームウェアはボタン付きシャツ型ガウン。
角には、ワークデスクと冷蔵庫。
ミネラルウォーターは、北限のブナ林がある黒松内産。
電気ケトル、小さめのセキュリティボックスがあります。
アーティストの方々の作品が描かれたコースターは、滞在の記念に持ち帰ることができます。
ワイドスパンの窓からは、眼下に札幌駅前通り、遠くには観覧車ノルベサや藻岩山展望台を望めます。
ただし、現実としてはいかにも日本的な広告看板が視界の多くを占めており、日本語が分かる人にとっては、決してロマンティックな眺望とは言い難いでしょう。
それでも、室内の灯りを消して札幌駅前通を往来する人々を眺める時間は、非日常的です。
前方の交差点は、ニッカ看板があるすすきの交差点。
薄野遊郭・旧ラフィラを経た地は、新たな商業施設に生まれ変わります。
バスルーム
コーナールームの独立した洗面台には、こちらにも贅沢に木材が使われています。
アメニティ
歯磨きセット以外のアメニティは、フロントから必要なものをセルフで持っていく方式です。
スキンケアセットはありませんでした。
朝食 Breakfast
朝食は、2FのLes Boisでいただきます。
和食御膳は、ミシュランガイド 一ツ星獲得「日本料理 みえ田」 三枝展正氏監修。
内容も満足で、ボリュームもちょうど良く、盛り付けも美しい。
発酵バターのクロワッサンなど、パンとドリンクはビュッフェ形式です。
補足として、この時腰掛けていた窓際の座席のテーブル。
2018年の北海道胆振東部地震で倒れたミズナラを、透明樹脂で封じたものだそうです。
アート作品
地下から2Fのロビーにかけての階段の踊り場には、アート作品が展示されています。
約4万円前の支笏火山の噴火により誕生したカルデラ湖支笏湖を、その副産物である札幌軟石を用い、切り株に見立て俯瞰で描いた彫刻作品。
その他館内施設
B1には、ランドリールームがあります(フロントで専用キーを借りる方式)。
ザ ノット 札幌の場所・行き方・アクセス
南北線「大通駅」から徒歩約5分
南北線「すすきの駅」から徒歩約3分
東豊線「豊水すすきの駅」から徒歩約7分
札幌市電「狸小路停留場(SC24)」から徒歩約1分
1Fには老舗和菓子店の千秋庵、北海道を代表するセイコーマートがあります。
感想・総評
さっぽろ地下街に直結、すすきの交差点まで徒歩約3分、大通公園まで徒歩5分。
徒歩でアクティブに札幌の街を散策したい方には、最適の滞在先です。
札幌の地下に直結するホテルは札幌中心部に数軒あるものの、いずれのホテルにも道中には十数段の階段があります。
ただし、ザ ノット札幌を除いて。
ザ ノット札幌は、バリアフリーで札幌の地下街に直結するホテルなのです(※地下街とホテルの間に重たい引き戸があります)。
コンセプト、北海道を感じる素材を採用したインテリアの数々、地下からロビーにかけてのアートも素敵。
ぜひ、訪日観光客の方々に宿泊していただきたい宿泊施設です。
住所:〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西3丁目16-2
電話番号:011-200-5545
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00