札幌大通公園の西端、12丁目の西側に鎮座する重厚な札幌軟石の建造物。
四季折々の風情を見せる、札幌市資料館(旧札幌控訴院)の写真を掲載しています。
札幌市資料館(旧札幌控訴院) Former Sapporo Court of Appeals
1926年(大正15年)に建築された旧札幌控訴院(Former Sapporo Court of Appeals)。
正面ファサードにはギリシャ神話の法の女神、右横書きで「札幌控訴院」の文字、それらを挟むように「天秤」が2つ並ぶ。
当時の趣そのままに、現在は1F札幌資料館として公開されており、無料で見学可能。
北海道開拓および札幌の歴史に始まり、支笏火山が生んだ溶結凝灰岩「札幌軟石」についての展示もあります。
2020年12月23日、国の重要文化財指定。
約4万年前の「支笏火山噴火(カルデラ湖 支笏湖の誕生)」の火砕流が冷えて固まることでできた溶結凝灰岩「札幌軟石」が使用されている箇所は、建物の外壁、外構の基礎。
当時石を運んだ道路の名称は「石山通(国道230号線)」であり、現在も当時の名残を通りの名前に見ることができます。
なお、石山通の前身は、1870年に京都から北海道へ「道路開削」のためを訪れた東本願寺一行が開削した「本願寺道路」。
建物の西側にある裏庭は日中も人がほとんど来ない秘密の木陰スペース。
ベンチもあり、リフレッシュしたい時に最適の空間です。
夕刻には良い具合に西日が差し込むので写真撮影にも適します。
2Fは「ギャラリー」として札幌市が貸し出しを行なっています。
「写真展」「作品展」の開催場所としても良さそうです。
春夏秋冬 札幌市資料館
春。
北海道にもともと生えているエゾヤマザクラと、支笏火山から生まれた札幌軟石。
札幌だからこそ見られる、ハーモニー。
エゾヤマザクラのアーチの先に、北こぶし。
エゾヤマザクラのピンクが緑色に変わる頃、大通公園のサラサモクレンが満開に。
札幌を訪れる春の陽気。
モクレンが散る頃に満開を迎えるのは、ライラック。
秋。
10月頃になると、前庭と裏庭で紅葉を楽しめます。
冬。
氷点下、真っ白な雪に包まれた札幌市資料館。
札幌市資料館(旧札幌控訴院) の場所・行き方・アクセス
地下鉄東西線「西11丁目」から徒歩約3分
市電「中央区役所前」「西15丁目」徒歩約5分