限りある土地を有効活用すべく。
高低差のある土地で稲作を行うライステラス(Rice Terrace)。
バリ島の中でも規模が大きい、ジャティルウィにあるライステラス(Jatiluwih Rice Terrace)。
2012年に世界遺産登録されて以来、バリ島屈指の観光スポットになっています。
ジャティルウィ棚田 Jatiluwih Rice Terrace
2012年に登録されたバリの世界文化遺産。
その中のひとつが、バリ島の中部タバナン県(Kabupaten Tabanan)にあるジャティルウィ棚田(Jatiluwih Rice Terrace)です。
ジャティルイに住まう人口のほとんどを稲作農家が占めます。
ジャティルウィでは一般的なお米だけでなく、赤いお米も生産。
さらには、ジャティルイ周辺の標高は700メートル付近ということもあり、コーヒー豆やバナナの生産も行われています。
ひな壇形状になった田んぼ=ライステラス。
ライステラスは「見る角度」によって表情を変えてくれます。
歩みを進めるたび、景色が少しずつ変わっていくライステラスは、平地にある田んぼとはまた異なる魅力があります。
ひな壇の上から下に水が行き渡る透明度の高い水。
水が溜まって崩れたりしないのは不思議です。
日本人や中国人など、稲作の文化が根付いているエリアの観光客はほとんど見られません。
東アジアの棚田と大きく異なる点は、棚田の中にヤシの木やバナナの木がある点でしょう。
棚田に空に伸びるヤシやバナナの木が相まって、ジャティルウィの独特の景観をつくっています。
田んぼの中にある、お供え物を供えた祠(ほこら)。
ジャティルウィ棚田のトレッキングルート
ジャティルイ棚田の入り口には、ジャティルイトラッキングマップの案内板が置いてあります。
Short | 0.45km | 45分 | 徒歩 |
Semi Middle | 1.5km | 1.5時間 | 徒歩 |
Middle | 2.1km | 2時間 | 徒歩 |
Long | 6.1km | 3.5時間 | 徒歩、自転車 |
Extra | 7.7km | 4時間 | 徒歩、自転車 |
短時間滞在であればShort、時間が取れるのであればSemi Middleぐらいで十分楽しめると思います。
チケット料金
ジャティルイ棚田のエントランスチケットは、1人あたり20,000ルピアです。
案山子(かかし)
ジャティルウィ棚田のルートには、案山子(かかし)が設置されています。
棚田に佇む案山子のクオリティ。
歩きながら、面白い案山子を見つけるのも楽しいです。
ジャティルウィ棚田の場所・行き方・アクセス
ジャティルウィ棚田は、バリ島の北部に位置しています。
今回はタマンアユン寺院見学の後にスケジューリングしてみました。タマンアユン寺院からは車で約1時間です。色々周るのであれば、合わせてタナロット寺院やスミニャック周辺の観光、あるいはウブド観光とセットにしてみるのがいいと思います。
ジャティルウィ棚田の周辺には、棚田を見おろしながら食事ができるレストランが点在しています。ただし、評判が良くないお店も多いので、景色はいいけど食事は期待せず…と割り切ってしまうぐらいの方がいいかもしれません。
おわりに
バリ島のライステラス観光で代表的な場所は、ジャティルイ棚田とテガラランのライステラス。
規模は圧倒的にジャティルイ棚田の方が大きく、壮観な眺望を楽しむのであればジャティルイ棚田をおすすめします。
日本の棚田を見たことがない方であれば、足を運んでみる価値があると思います。
バリ島のライステラスを手軽に見るだけで問題ない場合にはテガラランのライステラスでよいかも。
バリの稲作は同じ稲で年に3回収穫を行うため、訪れるシーズンによっては、稲が刈り取られた直後のこともあります。
このあたりは運次第の部分もありますが、カーチャーターする場合は事前に稲の様子を質問・確認しておくことを推奨します。
住所:Jalan Jatiluwih Kangin, Banjar Jatiluwih Kangin, Desa Jatiluwih, Penebel, Jatiluwih, Penebel, Kabupaten Tabanan, Bali, Indonesia