桜島をバスで一周する桜島自然遊覧コース

旅の里火山展望台から望む桜島の南岳

噴煙のぼる桜島をバスで一周!

桜島定期観光バスの桜島自然遊覧コースの乗車記です。

桜島自然遊覧コース

旅の里火山展望台から望む桜島の南岳

桜島定期観光バスの桜島自然遊覧コース(Sakurajima Nature Sightseeing Course、櫻島自然風景路線)は鹿児島中央駅を出発し、桜島を一周する所要時間3時間40分のツアー。

バスガイドさんの解説(日本語)を聞きながら、桜島の名所を巡ります。

www.sakurajima.gr.jp/access/tour-bus/000740.html

MEMO

桜島を走る2種類の観光バスの違いについては「桜島を走る2種類の観光バス」にまとめています。


噴煙をあげる桜島
桜島を走る2種類の観光バス

ルートと所要時間

鹿児島中央駅→ナポリ通り→パース通り→ドルフィンポート→桜島桟橋→桜島フェリー→桜島港→湯之平展望所→アコウ群→黒神埋没鳥居→旅の里→有村溶岩展望所→林芙美子文学碑→桜島港(降車可能)→桜島港・桜島フェリー→桜島桟橋・金生町(降車可能)→天文館・西郷どん大河ドラマ館(降車可能)→鹿児島中央駅

3時間40分(桜島のみの場合は2時間10分)

料金

2,300円(桜島のみの場合は1,800円)

桜島港

桜島港に停泊する桜島フェリー

MEMO

今回の旅行記は桜島港から乗車し一周、再び桜島港で降りる「桜島のみ乗車する時短のプラン」です。

約50分かけて桜島の西側を航行する「桜島フェリーよりみちクルーズ」で鹿児島港を11:05に出発し、11:55に桜島港に到着。

この後「サクラジマアイランドビュー」の12:15回(所要1時間)に乗り、14:30に桜島港前のバスを出発する「桜島自然遊覧コース」に乗車します。

桜島港の桜島自然遊覧コースバス乗り場

桜島港のバス乗り場

桜島のお墓

バスガイドさんの「左をご覧ください」の合図により、一時停止。

こちらの屋根付きのものは桜島の「お墓」。
常に上空を舞う桜島の粉塵がかからないように屋根を付けているのだとか。

桜島小みかん

桜島名産の世界一小さいミカンとしてギネスブック認定されている、桜島小みかん。
出荷を迎えるのは毎年12月上旬。
夏の時期でも、桜島港の近くにある道の駅火の島めぐみ館で「桜島小みかんソフトクリーム」を味わえます。

湯之平展望所

桜島の湯之平展望所

標高373mの位置にある湯之平展望所

桜島の5合目に位置しており、桜島のなかで一般の観光客が訪れることのできる最も高い場所となります。

湯之平展望所から見る桜島

桜島の湯之平展望所

桜島の湯之平展望所

山の頂上付近は噴煙をまとった雲に覆われ、山の斜面は火山灰で灰色に。
おどろおどろしい雰囲気の砂防ダムです。

桜島の湯之平展望所の展望台

展望台からの眺望は素晴らしいもの。
錦江湾を挟んだ向こうは鹿児島市の市街地。

桜島の湯之平展望所の展望台

桜島の湯之平展望所の展望台

ブリの養殖場。

桜島の湯之平展望所の展望台から仙巌園を望む

肉眼で確認するのは難しいですが、養殖場の向かいには仙巌園があります。

北側に目を向けると、約29,000年前の超巨大噴火によって生まれた姶良カルデラ。

湯之平展望所は桜島自然遊覧コースの中でも最も展示が充実しており、桜島の噴火の歴史を学べます。

アコウ群

桜島のアコウ群

桜島の北側へ。

車道を覆うこのアーチは締め殺しの植物、藤野のアコウ群。

桜島のアコウ群

再びガイドさんのお話。

桜島の民家にはある特徴があります。
それは「雨樋がない」こと。

バスを走らせながらのお話でしたので、シャッター速度を速くして撮影。
確かに雨樋らしきものが見当たらない。

大雨の時は屋根から地面に垂れ流し状態でしょうか?
もしくは、鎖樋があるのかもしれません。

桜島の東側へ。

鹿児島市新島町の新島(しんじま)。
燃島(もえじま)とも呼ばれるこちらの島は、1779年に発生した「安永の噴火」によりできた島です。

2013年までは住人がいたそうですが、年々、島の面積が小さくなっていることから現在住民はいなくなり、無人島になっています。

同じく鹿児島市新島町に属する、中ノ島(軍艦島)。

もうひとつある島ははっきりとその姿を確認することはできませんでした。

黒神埋没鳥居

黒神埋没鳥居

桜島自然遊覧コースの見どころのひとつ、黒神埋没鳥居(Kurokami Buried Tori-i Shrine Gate)

黒神埋没鳥居

1914年の「大正の噴火」の際、軽石や火山灰がたった1日で2m降り積もり、神社の鳥居が埋没。

噴煙は上空8,000mまでのぼり、ロシアの空を舞う火山灰がカムチャツカ半島まで届いたと言われる大噴火。
埋まる鳥居の姿が、その噴火の凄まじさを物語っています。

ガイドさんのお話によると、大正の噴火が起こる直前には予兆があり、「冬なのに海水浴ができるぐらい海水温が上昇」し、「カエルや蛇などの動物がたくさん地上に出てきた」のだとか。

黒神埋没鳥居

旅の里

旅の里火山展望台から望む桜島の南岳

桜島の真東に位置する旅の里から見える、今も噴火活動が続く南岳の火口。

有村溶岩展望所

有村溶岩展望所から見る桜島の南岳

桜島の南側、有村溶岩展望所

1914年の「大正の噴火」でできた溶岩原にある展望所。

有村溶岩展望所から見る桜島の南岳

有村溶岩展望所から見る桜島の南岳

溶岩原を歩く遊歩道が約1kmにわたって整備されています。

東には垂水の養殖場が見えます。

桜島から見る開聞岳

薩摩半島の南側には薄らと開聞岳(標高924m)の姿も。

おわりに

桜島 大正の大噴火

今回は同日に「サクラジマアイランドビュー(桜島の西側の見どころのみを周る1周1時間のバス)」にも乗車しました。

島を一周できる点とガイドさんの話を聞ける点から、時間が許すのであれば今回の桜島自然遊覧コースの方が断然おすすめです。


噴煙をあげる桜島
桜島を走る2種類の観光バス


櫻島フェリー よりみちクルーズ
桜島フェリー よりみちクルーズ


鹿児島市の城山展望台
城山展望台から望む鹿児島市内、桜島の眺め