慶良間諸島を構成する島のひとつ、外地島(ふかじしま)。
慶良間諸島唯一の空港がある、小さな無人島です。
外地島 Fukajishima
座間味村の南部に位置する外地島(ふかじしま、Fukajishima)。
慶留間島の南にある無人の島です。
慶良間諸島唯一の空港「慶良間空港」があり、約800mの滑走路が島の南北に伸びています。
戦前は慶留間島住民の耕作地として利用された島で、昭和20年3月26日の米軍が初めて沖縄諸島(および慶良間諸島)に上陸したことでも知られています。
平成元年2月に慶留間島と外地島を結ぶ慶留間橋が開通し、慶留間島から陸路でのアクセスが可能となりました。
慶留間島の丘から外地島方面(手前は慶留間島の集落)を望む。
慶留間橋 Geruma Bridge
慶留間島と外地島を結ぶ慶留間橋(Geruma Bridge)。
平成元年2月開通。
座間味村立慶留間中学校。
美しいケラマブルーの海とオレンジ色の屋根が映える、立派な校舎です。
慶良間空港へ向かう急斜面の坂の途中を、振り返って。
慶良間諸島では、場所によって見える景色が大きく変わります。
今視界に入っている景色が、実は意外な場所だったり。
海の向こうに見える島は、慶留間島か、はたまた阿嘉島か。
実は、座間味島です。
右手に見えるは古座間味ビーチ。
斜面には座間味から阿佐の集落へ抜ける車道のガードレールも見えます。
ここで反対側(座間味島側)からの眺望も。
左が外地島、右が慶留間島。
外地島の斜面に入っている白い線の部分が、現在いる急斜面の坂です。
慶良間空港 Kerama Airport
テラコッタの瓦が美しい、慶良間空港(Kerama Airport)。
慶良間諸島唯一の空港として1982年に開業するものの、那覇空港との定期便は就航と撤退の繰り返し。
現在は、定期便の就航路線はひとつもありません。
慶良間諸島のポテンシャルから考えるに、島の観光に本気で取り組めば、慶良間空港の就航路線も増やせるのかもしれません。
しかし、観光地化されていない今の島々が、慶良間諸島の魅力です。
今の島を維持していくことが、観光地化され俗化してしまった他地域との差別化となり、結果、島の希少性が高まる気がしています。
800×25mの滑走路脇に「KERAMA」のサイン。
エクセル航空によるヘリチャーターがあり、那覇空港まで所要時間片道15分でアクセスできます。
最大5名搭乗可能で、料金は97,200円。
フェリー・高速船が欠航した場合や運航時間を変更した場合は、補助金適用で割引により片道32,400円になるようです。
外地展望台
慶良間空港の向かいにある小高い丘には外地展望台が整備されています。
林の中を抜ける、遊歩道を進む。
3月から6月頃に綺麗な花を咲かせる、ケラマツツジ。
凛と、咲いています。
南側に慶良間空港の滑走路。
ここから反時計回りに眺望をご紹介します。
左奥は渡嘉敷島南端の阿波連園地。
右奥は無人島のウン島です。
渡嘉敷島の阿波連ビーチ方面。
ウミガメの見れるとかしくビーチ方面(とかしくマリンビレッジ)。
手前に慶留間中学校。
奥には座間味島の集落と古座間味ビーチを望む。
ケラマジカが生息する慶留間島の森。
その先が阿嘉島、奥は無人島の屋嘉比島です。
奥には薄っすらと、約25km先にある渡名喜島の稜線が見えます。
無人島の久場島。
米軍上陸の地
さいごに、外地島の北側にある「世界平和記念碑」をご紹介します。
1945年(昭和20年)3月26日の午前8時、米軍が沖縄諸島に上陸した最初の地点です。
4月1日に米軍が沖縄本島に上陸する、6日前の出来事でありました。
「ありったけの地獄を集めた」沖縄戦の始まりの場所。
そして米軍の上陸後、慶良間諸島の島々で住民の方々の集団自決が起こります。
おわりに
阿嘉島から外地島および慶良間空港までの片道アクセス所要時間の目安です。
自転車:約20分
車・バイク:約10分
琉球エアコミューター(RAC)で那覇から久米島へ向かう機内から見た座間味村。
手前から外地島、慶留間島、阿嘉島です。
座間味島の観光&見どころ・インデックス Zamami Island
渡嘉敷島の観光&見どころ・インデックス Tokashiki Island