アルハンブラ宮殿の夏の離宮。
シエラネバダ山脈が運んだ豊かな雪解け水が育む、緑に彩られたヘネラリフェ(Generalife)へ。
ヘネラリフェ Generalife
アルハンブラ宮殿の無骨な城壁の向こう側。
涼しげな表情の白い外壁、乾燥したグラナダを表すかのような黄土色の屋根を葺いた建物が見えます。
14世紀、グラナダ王国ナスル朝(The Emirates of Granada)時代に、アルハンブラ宮殿の「夏の離宮」として使われていたヘネラリフェ(Generalife)です。
アルハンブラ宮殿の背後に連なるシエラネバダ山脈。
初夏でも白雪を見せる山の雪解け水は、乾燥したグラナダの大地に水を注ぎます。
ヘネラリフェには雪解け水を利用した中庭の水路と噴水がつくられ、当時は「水の宮殿」と呼ばれるほどに水・緑・花に彩られた豊かな離宮となりました。
庭園とバラ園
離宮へとつづく庭園。
水しぶきをあげる噴水・緑のアーチと咲き誇る色とりどりの花を眺めながら、寄り道して散策してみるのもよいでしょう。
アセキアの中庭
ヘネラリフェのハイライト、アセキアの中庭です。
シエラネバダ山脈から運ばれた雪解け水は、リズミカルな音を奏でながら中庭の中央で水しぶきをあげています。
水路の両側には綺麗に手入れされたアラヤネスの生垣やバラが配されており、砂漠の中のオアシスのようです。
アセキアの中庭の回廊からは、アーチ越しに望むアルハンブラ宮殿。
ヘネラリフェから望むアルハンブラ宮殿には、風景の手前に窓枠のアーチを入れられます。
アルバイシン地区から望むアルハンブラ宮殿とは趣向の異なる「アルハンブラの想い出」の一枚をきっと撮影できるはずです。
糸杉の中庭
スルタナの糸杉の中庭。
中庭の東側にある、一本の古い糸杉に由来しています。
アセキアの中庭越しに、アルハンブラ宮殿とグラナダ旧市街を望む。
水の階段
ヘネラリフェの外へ。
さらに上部へ続く階段は、アーチが木陰をつくる「水の階段」。
階段の手すりが水路に。
空気が乾燥するアルハンブラの丘に涼しげなせせらぎを奏でていました。
キョウチクトウ(夾竹桃)の道
キョウチクトウのアーチを抜けて、ヘネラリフェの出口へ。
初夏を訪れたため花を見ることはできませんでしたが、夏になるとピンク色の美しい花が咲かせるそうです。
ヘネラリフェの場所・行き方・アクセス
アルハンブラ宮殿の予約方法については下記記事にまとめています。
» 3ヶ月前に予約推奨!アルハンブラ宮殿の予約方法 チケットの種類と価格一覧
3ヶ月前に予約推奨!アルハンブラ宮殿の予約方法 チケットの種類と価格一覧
アルハンブラのナスル宮殿(グラナダ)|Palacios Nazaríes