世界遺産マカオ観光の見どころ 旅行ガイド Macau Travel Guide

世界遺産マカオ観光の見どころ Macau Travel Guide

中華人民共和国特別行政区のマカオ(澳門)

ポルトガルが遺した歴史的建造物と中国の街並みが入り混じる、マカオの観光見どころをご紹介します。

マカオ Macau

世界遺産マカオ観光の見どころ Macau Travel Guide

中国大陸を「明」が支配していた16世紀に、ポルトガル人の居留地となったマカオ(Macau)

1641年にはポルトガル海上帝国のマラッカをオランダに奪われるも、マカオではオランダ軍の撃退に成功。
1887年に清国と結んだ中葡和好通商条約により、正式にポルトガル領に。
マカオの街には、ポルトガル人が建築した建物が点在しています。

1999年の返還により、中華人民共和国のマカオ特別行政区となり、以来カジノの街として発展。
ラスベガスを抜き、世界最大のカジノ街を持つ都市となります。

2005年「マカオ歴史地区」として世界遺産に登録。

マカオの路地裏

マカオの路地裏

セナド広場周辺にはポルトガルが築いた西洋の建築物が並ぶものの、一本裏へ入れば中華圏らしい乱脈を極めたビル群が並びます。

マカオ観光でしたいこと Best things to do in Macau

マカオ

世界遺産を巡る Historic Macau

マカオ

マカオの世界遺産登録施設は計30ヶ所。

  • 22の歴史的建造物
  • 8つの広場

セナド広場(Senado Square)を中心とした「半径約1.3km」の中に、北エリア(18)と南エリア(12)に分かれて点在しています。

効率良く世界遺産登録施設すべてを巡る場合、「媽閣廟を起点に北上するルート」を推奨します。

マカオのタクシーの初乗り料金は17.0パタカ前後。

媽閣廟 A-Ma Temple

マカオ 媽閣廟 A-Ma Temple

1488年に建築されたマカオ最古の中国寺院、媽閣廟(マァコッミュウ)。

約400年前に、ポルトガル人が最初に到着した場所でもあります。
ポルトガル人が住民に地名を訊ねたところ、誤解した地元の人がこの寺院の名前を伝える。

「マァコッミュウ」
マカオ(Macau)の語源になった地です。

バラ広場 Barra Square

マカオ バラ広場 Barra Square

媽閣廟の前に広がる広場、バラ広場(Barra Square)。

バラが咲く丘だったことに由来しており、石畳で覆われた広場は元々水辺。
埋め立てによりつくられた広場です。

港務局大楼 Moorish Barracks

マカオ 港務局大楼 Moorish Barracks

1874年、バラの丘の斜面に建てられた港務局大楼(Moorish Barracks)は、インドのゴアから派遣されたムーア人兵士のために建てられた寄宿舎です。

花崗岩を積み立てた基礎・擁壁の上に、クリーム色と白の漆喰壁の美しい建物が建っています。
外観の意匠は、インド・ムガール帝国(1526-1858年)の意匠を採用しており、マカオの世界遺産の中でもひときわ異彩を放っています。

夜は間接照明でライトアップ、擁壁にかかる雨どいを外壁と同じ素材で覆っていたりと、景観への配慮がうかがえます。

鄭家屋敷 Mandarin’s House

マカオ 鄭家屋敷 Mandarin's House

中国の文豪「鄭観應」の中国家屋、鄭家屋敷(Mandarin’s House)。

1869年に建てられた建物は、広東省の伝統的な建物に西洋式のアーチ、インド式の真珠貝の窓枠を採用。
交通の要衝であったマカオの地ならではの独自性のある建築物です。

リラウ広場 Lilau Square

マカオ リラウ広場 Lilau Square

地下水が天然水の供給源になったことから、ポルトガル人が最初に定住したリラウ広場(Lilau Square)。

パステルカラーの住宅が周囲を囲んでおり、南欧を彷彿とさせます。

聖ローレンス教会 St. Lawrence’s Church

マカオ 聖ローレンス教会 St. Lawrence's Church

マカオでもっとも古い歴史を持つ教会、聖ローレンス教会(St. Lawrence’s Church)。

元々は海を見渡せる南部の海岸線に建ち、ポルトガルの船員の家族が彼らの帰りを待つために祈りをささげていました。
現在の場所に再建されたのは1846年のことです。

聖ヨセフ修道院および聖堂 St. Joseph Seminary and Church

マカオ 聖ヨセフ修道院および聖堂 St. Joseph Seminary and Church

1728年、イエズス会がアジアの宣教における拠点として建築した、聖ヨセフ修道院および聖堂(St. Joseph Seminary and Church)。

17世紀にヨーロッパで普及したバロック様式。
内部の祭壇には、イエズス会の創始者のひとりフランシスコ ザビエルの右腕の聖骨が眠っています。

マカオの聖ヨセフ修道院および聖堂にあるザビエルの遺骨

ドン・ペドロ5世劇場 Dom Pedro V Theatre

マカオ ドン・ペドロ5世劇場 Dom Pedro V Theatre

ドン・ペドロ5世劇場(Dom Pedro V Theatre)は、1860年に建築された中国で最初のオペラハウス。
音楽やダンスなどさまざまな公演が行われてきました。

内部には、読書室やビリヤードがプレイできる部屋が収容されています。

聖オーガスティン教会St. Augustine’s Church

マカオ 聖オーガスティン教会St. Augustine's Church

1591年にスペインの聖オーガスティン修道会によって建築された教会。

建築された当初は、中国人によって「temple(寺)」と呼ばれていました。
現在の教会は1875年に建て替えされたもの。

ロバート ホー トン図書館 Sir Robert Ho Tung Library

マカオ ロバート・ホー・トン図書館 Sir Robert Ho Tung Library

香港の実業家ロバート ホー トンの旧居。

その遺言に従ってマカオ政府に寄贈、現在はロバート ホー トン図書館として使われています。

聖オーガスティン広場 St. Augustine’s Square

聖オーガスティン広場 St. Augustine's Square

聖オーガスティン教会とロバート ホー トン図書館の間にある広場。

民政総署 Leal Senado Building

マカオ 民政総署 Leal Senado Building

1784年に建築、新古典様式の民政総署(Leal Senado Building)。

現在は政府の機関として機能しています。
外の喧騒と断絶するかのような、静かで美しい中庭があります。

セナド広場 Senado Square

マカオ セナド広場 Senado Square

セナド広場(Senado Square)は、マカオ最大(3,700平方メートル)の公共広場。
周囲にはコロニアル様式の建物が並ぶ、街の中心です。

以前は、セナド広場の中央に「メスキータ」という名前の、ポルトガル兵士の銅像がありました。
メスキータは清朝(1644-1911年)との戦闘中に多くの中国人兵士の命を奪った人物のため、1940年に中国の人々によって破壊され、銅像が噴水に置き換えられました。

そのため、この広場は「The fountain(泉)」とも呼ばれています。

三街會館(関帝廟) Sam Kai Vui Kun

マカオ 三街会館 Sam Kai Vui Kun

かつては商工会議所として機能した三街會館(関帝廟、Sam Kai Vui Kun)。

現在は寺院になっています。

仁慈堂大楼 Santa Casa da Misericórdia

マカオ 仁慈堂大楼 Santa Casa da Misericórdia

1569年、初代マカオ司教が慈善福祉施設として設立した仁慈堂大楼。

大堂カテドラル The Cathedral

マカオ 大堂カテドラル The Cathedral

セナド広場から坂を上った小高い丘にある大聖堂。

1576年に建築された当時は小さなチャペルでしたが、1623年には大聖堂として再設計。
1849年と1937年の再建により、現在のような壮観な外観ファサードに。

盧家屋敷 Lou Kau Mansion

マカオ 盧家屋敷 Lou Kau Mansion

著名な中国人商人だった廬華詔の旧居、盧家屋敷(Lou Kau Mansion)。

1889年に建築された2階建てのレンガ造りで、中庭がある伝統的な中国家屋です。

聖ドミニコ教会 St. Dominic’s Church

マカオ 聖ドミニコ教会 St. Dominic's Church

1587年、スペイン領ドミニカのアカプルコから来た3人の司祭が設立した教会。

クリーム色の外壁と白い漆喰の装飾が美しく、優雅な印象を与えます。

聖ポール天主堂跡 Ruins of St. Paul’s

マカオ 聖ポール天主堂跡 Ruins of St. Paul's

マカオのアイコニックな存在、聖ポール天主堂跡(Ruins of St. Paul’s)。

1637年に完成した時は、東アジア最大のカトリック教会でした。
しかし、度重なる火災に遭遇し、三度目の大火となる1835年の火事で建物のほとんどが炎上。
現在残っているのは、ファサードのみ。

ナーチャ廟 Na Tcha Temple

マカオ ナーチャ廟 Na Tcha Temple

1888年に建立された中国寺院、ナーチャ廟(Na Tcha Temple)。

旧城壁 Section of the Old City Walls

マカオの旧城壁 Section of the Old City Walls

1569年、ポルトガル人の居留が始まった頃につくられた防壁。

モンテの砦 Monte Fortress

マカオ モンテの砦 Monte Fortress

マカオ市街を見渡せる小高い丘にある、モンテの砦(Monte Fortress)。

1617年から1626年に建てられた砦には、2年分の弾薬、物資、大砲、兵舎、井戸、兵器を装備。
市内の主要な軍事防衛を行っていました。

マカオ モンテの砦 Monte Fortress

聖アントニオ教会 St Anthony’s Church

マカオ 聖アントニオ教会 St Anthony's Church

聖アントニオ教会(St Anthony’s Church)は、元々1560年前に竹と木で造られ、現在のような外観とスケールになったのは1930年のことです。

教会の内部では、カモンエスエリアに住む地元のキリスト教徒の方がお祈りをささげています。

カモンエス広場 Camōes Square

マカオ カモンエス広場 Camōes Square

聖アントニオ教会とカモンエス公園の間にある広場。

地元の方が仲間内で中国将棋を楽しんだり、健康器具で運動していたり。
マカオの日常風景を垣間見ることができる場所です。

マカオ カモンエス広場 Camōes Square

カーザ庭園 Casa Garden

マカオ カーザ庭園 Casa Garden

1770年に建てられた邸宅、カーサ庭園。
ポルトガル人の豪商マヌエル ペレイラの住居だった建物は、東インド会社に貸し出され、現在はオリエンタル財団、社会・文化事務に関わる民間文化機関の本部として機能しています。

プロテスタント墓地 Protestant Cemetery

プロテスタント墓地は、約2,800平方メートルの面積を占める広大な墓地。
全部で162の墓があります。

ギア要塞 Guia Fortress

マカオ ギア要塞 Guia Fortress

1622年から1638年にかけて建築されたギア要塞。
まずは、オランダ軍の攻撃から防衛するための要塞として。
その後、クラリスト修道女が教会を建立。
1865年には、中国沿岸初の近代的灯台が築かれました。

マカオタワー Macau Tower

マカオタワー展望台の眺め

マカオタワー

マカオタワーから夕日を望む

タイパ島にある高さ338mのタワー。
展望台からはマカオ旧市街の街並みやカジノホテル、港珠澳大橋を望みます。

ポルトガル料理を楽しむ Can’t Miss Foods in Macau

マカオでポルトガル料理を楽しむ

セナド広場の周辺には、ポルトガル料理のレストランが点在。

バカリャウ(鱈)のグリルやコロッケ、アサリのスープ、エッグタルトをいただきましょう。

カジノでほどほどに賭ける Casino

マカオのカジノでほどほどに賭ける

世界最大のカジノ街、マカオ。
事前に決めた金額以上使わないことを自分と約束できれば、楽しい思い出になるでしょう。

ルーレットやバカラも良いですが、マカオであれば「大小(広東語:タイサイ)」が面白い。
沢木耕太郎氏の紀行小説『深夜特急』を読むと、大小のルールやカジノの雰囲気を疑似体験できるので、お時間があれば、ぜひ。

マカオに宿泊・滞在する Where to stay



Booking.com

マカオの場所・行き方・アクセス Getting There

日本(成田、関空、福岡)からマカオ国際空港まで直行便あり。

香港からマカオまで、フェリーまたはバスで移動可能。

香港からマカオまでのフェリーの料金はHK$160〜。
航行時間55〜70分。

港珠澳大橋の開通により、香港国際空港からマカオまでバスでアクセス可能に。
料金HK $185、運行時間40分。

マカオの観光地図 Map

MEMO

マカオのTravel Mapは下記URL先に公開しています。
マカオ観光のマップ(Google Maps)